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大西正幸著 |
B6・236頁 / 2090円 発行年月日 : 2008年10月 ISBN : 978-4-7655-4461-0 |
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アメリカで電気洗濯機が発明されて100年を経た。戦後,アメリカから技術を導入し,国産品の開発に乗り出したわが国の電気洗濯機は,その住環境や生活習慣により独自の発展を遂げた。わが国独自の技術であるヒートポンプ・ドラム式洗濯機は世界標準となる可能性を秘めている。本書は,電気洗濯機の技術的変遷ともにわが国の生活文化を振り返る。
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第1章 少しでも楽に洗いたい ―手動洗濯機の時代― 1 おばあさんは川へ洗濯に ―長かった手洗いの時代― 2 洗濯板の発明 ―それは欧米から始まった― 3 発明ラッシュ ―手動洗濯機の発展― 第2章 本当の発明者は誰か? ―電気洗濯機の誕生― 1 世界初の電気洗濯機が生まれた ―アメリカ発明物語― 2 なぜ撹拌式に変わったのか? ―撹拌翼の出現― 3 「ハレー」から技術導入 ―「ソーラー」洗濯機の誕生― 4 占領軍家族向けの電化製品 ―撹拌式が主流に― 技術ノート@ 芝浦製作所の特許戦略 第3章 「フーバー」洗濯機の衝撃 ―一槽式洗濯機の時代― 1 きっかけはイギリスの「フーバー」 ―本格的な普及は噴流式から― 2 小型で安く、よく洗える ―噴流式から渦巻式へ― 第4章 部屋干しができる日 ―二槽式洗濯機の時代― 1 毎分1500回転で絞り切る ―遠心脱水機の威力― 2 作れば売れる時代 ―再び「フーバー」の衝撃― 技術ノートA シャワー給水口 技術ノートB 歩く洗濯機 第5章 使ってみると、これは便利 ―自動二槽式洗濯機の時代― 1 夜の洗濯機 ―おやすみ前にスイッチポン― 2 時間も水も約半分 ―時代が求めた高効率洗濯機― 3 デザイン性の向上と軽量化 ―プラスチック化の時代― 第6章 「静音化」が最も望まれていた ―全自動洗濯機の時代― 1 戦時中の中断で遅れ ―それは撹拌式から始まった― 2 撹拌式からの脱却 ―渦巻式が市場を拓いた― 3 ダイヤルを回せば… 後はすべて自動です ―自動洗濯の手順― 4 静かな公園並みの洗濯音 ―静音化に向かって― 技術ノートC 渦巻式全自動洗濯機 AW-2000 技術ノートD 洗剤自動投入器付き全自動洗濯機 AW-SX810 第7章 雨の日も、夜中でも洗濯したい ―衣類乾燥機の時代― 1 量産はアメリカから ―衣類乾燥機の始まり― 2 28年遅れ ―電気かガスか― 3 蒸発させて水に戻す ―除湿型へと進化― 技術ノートE ロッカ式電気乾燥機 LD-400 技術ノートF 壁掛け式乾燥機 TD-100 第8章 21世紀、新たなステージに突入 ―洗濯乾燥機の時代― 1 機は熟したか ―洗濯乾燥機の夜明け― 2 DDモータが流れを変えた ―驚異の低騒音・低振動― 3 パルセータではね上げる ―タテ型洗濯乾燥機の開発― 4 外気から熱をくみ上げる ―ヒートポンプの威力― 付録@ 日本の洗濯機 開発史(年表) 付録A 欧米の洗濯機 開発史(年表) 付録B 日本の衣類乾燥機 開発史(年表) 付録C 欧米の衣類乾燥機 開発史(年表) 付録D 石鹸・洗剤の歴史(年表)
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