|
「ごみの文化・屎尿の文化」編集委員会編 |
B6・232頁 / 2420円 発行年月日 : 2006年5月 ISBN : 4-7655-4448-6 |
|
|
|
【美本ございません】 最近,リサイクル社会のモデルとして昔のことがよく取り上げられます。ごみや屎尿は生活と密接な関係をもっているため,研究が進むにつれて,思ってもいなかった当時の社会生活や習慣・文化を知ることもできます。本書は,失われようとしている記憶や資料,施設・道具,風俗・習慣,および忘れ去られようとしている歴史的事実あるいは技術的成果の流れなどを掘り起こし,ごみ・屎尿にまつわる文化的側面にスポットをあてながら紹介したものです。
|
|
|
|
プロローグ―ごみと屎尿の文化 ・ ごみの文化史 1 「ごみ」の変遷 2 平安京の清掃行政 3 中世の使い捨て文化 4 水に捨てる文化 5 「振袖火事」伝説の成立 6 江戸のハウス栽培 7 2枚の絵―深川「十万坪」と湯島「ごみ坂」 8 資源回収業界の変遷と現状 ・ 屎尿の文化史 1 屎尿という文字の探求 2 江戸小咄に拾う雪隠と屎尿 3 映画に登場する下水道 ・ ごみと屎尿の技術史 1 戦後開発された屎尿分離式トイレ 2 東京における屎尿の処理・処分の変遷 3 屎尿処理技術の歩み 4 日本の埋立てを変えた福岡方式 ・ トイレの文化史 1 トイレに関する文献紹介 2 間取りから見るトイレの歴史 3 トイレの神様 4 トイレグッズのコレクション 5 日本人はなぜしゃがんで排便するのか 6 世界のトイレ博物館を巡って 7 トイレマナーから見るトイレ文化 8 トイレ研究史と総合トイレ学の提唱 9 浄化槽法制定の経緯と現状 ・ 有価物から廃棄物へ 1 江戸の下掃除代金の高騰に見る行政の対応 2 東京東郊の下肥利用の歴史 3 大正八年の屎尿問題 4 農村から見た都市屎尿処分問題 ・ 人 物 誌 1 李家正文―「厠考」の出版と厠学の誕生 2 大倉孫兵衛・和親親子と衛生陶器 3 高野六郎の言論活動と実践―改良便所 4 西原脩三―市井にあって日本の衛生工学を育む 5 楠本正康と浄化槽 6 岩橋元亮―ごみ焼却の先駆者 ・ 発展途上国における屎尿事情 1 発展途上国における屎尿由来の寄生虫事情 2 途上国の屎尿処理を考える 3 バングラデシュのエコロジカル・サニテーション あとがき
|
|
|