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書籍詳細
 
地盤と建築構造のはなし
吉見吉昭著
B6・158頁 / 1980円
発行年月日 : 2006年5月
ISBN : 978-4-7655-4447-4
 

内容紹介
家を建てることは一世一代の大仕事だが,不同沈下や崖崩れ等の地盤・基礎がらみのトラブルが起こると,補修に多くの費用と長い時間がかかり大変なことになる。本書では,そのようなトラブルを未然に防いだり,また合理的な補修方法を知るために,地盤と基礎についての基礎知識とポイントを,様々な事例をあげながらわかりやすく解説する.大きな社会問題となった建築構造に関しても,種類と設計法の基本的な考え方について解説する。多くの図や身近な話題を盛り込んだコラムが理解を助けるだろう。
 
目次
第1話 土のいろいろ
粘土/砂と礫/火山灰質土/高有機質土/風化土/水っぽいわが国の表層土
[コラム]埋戻し土が足りなくなる不思議
第2話 地層のいろいろ
埋立て層/沖積層/洪積層/新第三紀層
[コラム]支持層に関する誤解
第3話 建築基礎のいろいろ
独立基礎/布基礎・連続基礎/べた基礎/フローティング基礎/杭基礎/打込み杭と埋込み杭
[コラム]形だけのべた基礎,それは誤解です−旧帝国ホテルの耐震設計と浮き基礎
第4話 地盤がらみのトラブル
地盤沈下と不同沈下/崖崩れ・土砂崩れ・山留めの崩壊/地すべり/土石流/液状化/土壌汚染/酸欠/地盤と基 礎に関する紛争
[コラム]私的鑑定書にご注意
第5話 地盤調査
資料調査/現地踏査/原位置試験/土の試料採取/採取した土の試料に対する試験/地盤調査の意義
[コラム]それは誤解です―−換算N値
第6話 粘土地盤の特徴と対応
圧密現象/地盤沈下/建物の不同沈下/不同沈下対策/低盛土造成地の賢い利用法−急いては事を仕損じる
[コラム]それは誤解です−―地下水位上昇と地盤隆起の関係
第7話 砂地盤の液状化
上向き浸透流による液状化(ボイリング)/地震による液状化のメカニズム/液状化による被害例/液状化発生の 予測法/液状化対策/液状化層を利用した免震設計
[コラム]それは誤解です−クイックサンドの底なし沼,液状化と流動化
第8話 建築の構造設計
建築設計・施工の流れ/荷重/構造部材の種類と特徴/構造材料/構造物の種類/構造解析の原理/建築構造物の 被害例/弾性範囲を超える変形を許す設計−―保有耐力設計/構造設計の実務/構造計算・構造設計の手順/建築構 造の経済設計
[コラム]地震規模の大きさと地震動の強さ,人命を守るべき建築構造技術者,建築構造設計に唯一解は存在しな い,設計マニュアルの功罪
第9話 建物の震害対策
震害対策の方法/既設建物の耐震性能と構造計算書の関係/防災の優先順位
[コラム]防災と建築意匠デザイン,地震知らずは命知らず,耐震設計を怠った建物の末路
第10話 建築基礎の支持力
直接基礎の支持力/許容地耐力/杭の支持力
[コラム]直訳すると恥をかく“地盤の許容応力度”,杭の引抜き抵抗
第11話 地下室
掘削・山留め・排水/情報化施工/地下壁に作用する土圧と水圧/地下水位上昇による浮上がりと対策
第12話 傾斜地の宅地と擁壁
切土と盛土/擁壁に作用する土圧/建物に作用する偏土圧
第13話 地盤震害から学ぶ――新潟地震と阪神大震災の教訓
1964年新潟地震/1995年阪神・淡路大震災
[コラム]先見の明
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