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環境バイオ学入門 |
−もし微生物がいなかったら……− |
本多淳裕著 |
B6・166頁 / 1980円 発行年月日 : 2001年2月 ISBN : 4-7655-4423-0 |
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微生物やバイオ技術についての基礎的な知識を得たいと考えている人や,将来,微生物を研究したい,バイオ技術の道に進みたいと考えている若い人たち向きの,肩の凝らない入門書.微生物とはどのようなものか,微生物の形や特性,生き方やふえ方は,どんな働きをし,どのように利用されるか,などを,とくに環境とのかかわりを中心にして,わかりやすく語っている.
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1.いろいろな微生物をみつけた 1.1 はじめて微生物をみた人 1.2 小さくても微生物は確かに生きている 1.3 DNAはいのちと遺伝の司令官 1.4 スリムな生物バクテリア 1.5 いろいろな生物の集団「プランクトン」 1.6 濃いものに生える酵母,かび 1.7 生物の働きはすべて酵素の働き 2.生活環境は微生物で満ちている 2.1 土はハングリーな微生物の住み家 2.2 酸素のいる微生物といらない微生物 2.3 嫌われやすい清掃ボランティア 2.4 汚れた水域は自然に回復する 2.5 空気中にも微生物が浮いている 2.6 生活環境にいる種々の病原菌 2.7 ウイルスはいつ動き出すかわからない 2.8 微生物は散らばりやすい
3.何でもエサにする微生物 3.1 自然界での適者生存と弱肉強食 3.2 微生物にも栄養のバランスが大切 3.3 微生物の歯が立たない有機物 3.4 細胞の中で有機物が燃える 3.5 赤潮はどうして起こる 3.6 池の表面が真っ青になる 3.7 硫黄や鉄までエサにする細菌 3.8 食べて溜め込んでしまうもの
4.微生物を働かせる環境条件 4.1 冷暖房を好む微生物 4.2 酸化的・還元的な条件を保つ 4.3 微生物周辺の塩類濃度 4.4 微生物をやっつける化学物質 4.5 環境中の有害物質をみつける 4.6 水素イオン濃度で生育が変わる 4.7 微生物の生育環境のコントロール
5.微生物のふえ方と生き方 5.1 微生物フローラの一生 5.2 土は微生物の種の供給源 5.3 微生物のセックスと増殖 5.4 微生物フローラの中味を診断する 5.5 微生物も種付けをしている 5.6 若い微生物と老いた微生物 5.7 余剰汚泥が溜まってたまらない 5.8 どうして微生物は雑居しているのか
6.微生物を使った水処理技術 6.1 水処理の技術や設備ができたわけ 6.2 微生物を使って水道水をつくる 6.3 排水生物処理の効率を高めるシステム 6.4 好気性微生物への酸素の送り方 6.5 脱窒素,脱リンのための微生物処理 6.6 微生物で排水を高度処理する方法 6.7 排水処理施設内の微生物を調べる
7.廃棄物と悪臭の微生物処理 7.1 廃棄物を微生物のエサにする 7.2 メタン発酵をコントロールする 7.3 有機性汚泥を飼料化できないか 7.4 コンポスト化する理由と方法 7.5 廃棄物埋立処分でも微生物が活躍 7.6 埋立処分を続けてよいのか 7.7 微生物フローラで脱臭する
8.微生物を都合のよいものに変える 8.1 微生物の住所,氏名はわかるのか 8.2 微生物もトレーニングで変わる 8.3 変わり者の微生物を発見する 8.4 異なる2種類の細胞を一つにする:細胞融合 8.5 クローン生物をつくってもよいのか 8.6 遺伝子を組み換えて新種をつくる 8.7 バイオテクノロジーでの環境対策
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