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平澤猛男著 |
B6・178頁 / 1980円 発行年月日 : 2000年1月 ISBN : 4-7655-4416-8 |
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水と油は,むかしから仲の悪い間柄をさす代名詞だが,現代ではだいぶ様相が変わり,水と油が仲良くすることによって成り立っている製品が,日常生活に欠かせない存在となっている.そして,その水と油を仲良くさせる役割を果たすのが「界面活性剤」である.本書は,界面活性剤を主役に,化粧品や食品における水と油の共存のしくみや,洗剤としての界面活性剤の働きぶりなど,界面(物質と物質が接したときにできる境界面)にかかわるさまざまな話しを紹介する科学読み物である.
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1章 水と油はなぜまざらない 1世の中は界面だらけ 2人体内にも界面がある 3界面の組み合わせ 4水と油の関係 5水と油がまざるには 2章 界面活性剤の化学:その正体を知る 1界面活性剤の成り立ち 2界面活性剤の種類 3界面活性剤の原料 4界面活性剤の応用分野 5界面活性剤の働き 6界面活性剤の特異なふるまい
3章 コロイドと界面現象 1コロイドとは 2コロイドのタイプ 3親水性コロイドと疎水性コロイド 4コロイド粒子の分散特性と界面現象 5ゾル 6ゲル 7ゾルとゲルの相互変換
4章 膜と泡の不思議 1膜とは 2シャボン玉の不思議 3シャボン膜の秘密 4泡とは 5泡の応用
5章 化粧品と食品にみる水と油の共存製品 1化粧品分野の「共存製品」 2食品分野の「共存製品」
6章 石けんと合成洗剤 1石けんの歴史 2石けんの原料は何か 3石けんをつくる 4石けんの溶解度 5石けんの基本的な性質 6石けんの種類と製法 7合成洗剤の歴史 8合成洗剤の内容と規格 9陰イオン系活性剤 10非イオン系活性剤
7章 洗浄できれいになるしくみ 1洗剤が汚れを落とす原理 2汚れのタイプ 3洗浄を助ける「ビルダー」 4衣類の材質と汚れの関係 5ぬれ方とぬれの種類 6油性汚れを除去するには 7洗浄上手になるための条件 8ドライクリーニングのチャージ方式
8章 皮膚と毛髪の洗浄 1皮膚の機能 2皮膚の構造 3皮膚の保護 4毛髪の洗浄 5シャンプーとリンス
9章 界面活性剤の利害と環境 1合成洗剤の引き起こした問題事例 2汚染源の現状 3環境を守る生分解性
[コラム] アメンボはどうして水の上を歩けるのか 界面活性剤はオタマジャクシ 非イオン系活性剤は変身する 復活した木炭 ディーゼル排気微粒子 マイクロカプセル 泡がビールの味を支える 泡を利用する生きもの 化粧品に対する考え方 食品製造に関係する片仮名用語 逆性石けんとは 台所用洗剤について 人体分泌物による衣類の汚れ ドライマーク洗剤とは 皮膚の色 皮脂の天然クリーム フケを防ぐには
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