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福井栄一著 |
B6・304頁 / 2420円 発行年月日 : 2012年12月 ISBN : 978-4-7655-4245-6 |
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蛇という生きものは,お金を好むようです。それが証拠に,大蛇が,荒れ屋敷の隠し財産や洞窟の秘宝を守護しているという伝説は,世界中,いたるところに残っています。また,古今東西を問わず,「お金なんか大嫌い」という女性は,めったに居りません。ところで,日本の文化史や芸能史をみていて面白いのは,「金」を「鐘」と言い換えてみても,そのあたりの事情があまり変わらないという点です。「蛇・女・鐘」という,ちょっと唐突に思える三つのお題をもとに,どんな噺が飛び出しますやら,さぁて,お立ち会い!
【福井栄一の十二支シリーズ(全12巻のご案内)】 「大山鳴動してネズミ100匹」 「悟りの牛の見つけかた」 「虎の目にも涙」 「かわいいだけがウサギじゃない」 「龍の100の物語」 「蛇と女と鐘」 「馬耳東風では済まないはなし」 「羊が一匹、羊が二匹 ぐっすり眠れる羊のはなし」 「おさるの大合戦」 「卵より先のニワトリばなし」 「犬と猫はどうして仲が悪いのか」 「イノシシは転ばない」
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1 鐘という宇宙 (1)日本文化は鐘づくし (2)天下の三名鐘の伝説 (3)かねがね気になっていた鐘のはなし
2 鐘と蛇と水のトライアングル (1)沈鐘伝説とは (2)龍蛇と鐘
3 鐘に恨みはかずかずござる (1)追う女、逃げる男 (2)道成寺の鐘の因縁
4 芸能にみる道成寺伝説 (1)文楽「日高川入相花王」の激流 (2)能「道成寺」の跳躍 (3)歌舞伎「京鹿子娘道成寺」の変幻
5 無間の鐘の呪縛
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