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「交通」が結ぶ文明と文化 |
−歴史に学び、未来を語る− |
国際交通安全学会編 |
A5・328頁 / 2420円 発行年月日 : 2006年6月 ISBN : 4-7655-4234-3 |
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「人間社会にとって交通とは何か」という命題を文明・文化論的な観点から問い直し、同時に、これからの交通社会のあるべき姿を追究する。交通手段の発達によって経済の繁栄を得た現代文明は、一方で事故や環境問題など負の側面を顕在化させ、また個性的であるべき地域文化を画一化させたり破壊を招くという問題も生じさせている。政治、経済、科学、技術等の専門家が、陸・海・河川の交通路や鉄道・船・自動車等の交通手段と、それぞれの時代背景を分析しながら、多面的で幅広い考察を行う。
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はじめに
[文明史から「交通」を考える] 第一章 陸の文明、海の文明 東西文明の発展と交通 近代から現代へ――鉄道、自動車の登場 二一世紀日本、東アジアの構想 第二章 国際政治・外交から見た交通 地政学から見た「交通」の意義 外交史料から見えてくるもの 日本の外交戦略と交通 [「交通」が変えた日本の文化] 第三章 和船の発達と日本文化 「日本の船」の原像 近世日本を支えた水運 「異様の船」の導入 第四章 車の文化史 車時代の幕開け 黎明期の車たちが果たした役割 動物力から、機械力へ [現代文明と「交通」の未来] 第五章 自動車文明がもたらしたもの 自動車文明は何を変えたか モータリゼーションのジレンマ ポストモータリゼーションの時代へ 第六章 縮小文明と交通の未来 地球環境問題について 交通と通信の融合へ 文化の多様性を維持するために
[エッセイ] 道はつづく 南米編/カナダ編/ロシア編/日本編/トルコ編/南アフリカ編
[国際交通安全学会シンポジウム] パネルディスカッション「交通」が結ぶ文明と文化
おわりに
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