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書籍詳細
 
干支の動物誌
小西正泰監修/阿部禎著
B6・316頁 / 3080円
発行年月日 : 1994年10月
ISBN : 4-7655-4216-5
 

内容紹介
年末年始には何かと話題になる干支.そこに登場する動物たちは,想像上の動物である辰(竜)こそ事情が異なるものの,それぞれ人間によって害獣として虐待されたり,家畜やペットとして扱われたり,崇拝の対象や侮蔑の象徴として意味づけられたりしてきた.本書は,人間の営みに翻弄されつづける地球上の動物たちの姿を,古今東西の豊富な話題や,鳥獣の防除研究に携わってきた著者の経験に基づく話題などを盛り込みながら,十二支の動物に託して語っている.
 
目次
子(ネズミ)
種族繁栄の秘密/ドブネズミにみる世界侵略史/染色体に書かれていた原産地/棲み心地がよくなかったパラダイス

丑(ウシ)
甦った家畜ウシの祖先/家畜化への長い道のり/聖なるウシの幸福度/仏の名を借りた牛肉食の禁忌

寅(トラ)
命がけで探る共存の道/食うものと食われるもの/我が国でのトラ

卯(ウサギ)
ノウサギとカイウサギ/ウサギの耳はなぜ長い/カイウサギの今昔/ウサギ消えしかの山

辰(タツ)
龍の博物誌/ドラゴン考/オーパーツ

巳(ヘビ)
名前のいわれ/ヘビの祖先にまつわる記憶/合理的な体の仕組み/幻のヘビ考/平和主義者の嚇し

午(ウマ)
ウマのたどった道/ウマ即軍馬の時代/貧しさが育てた愛馬精神/壮大だった馬匹計画/何のために走るのか

羊(ヒツジ)
ヒツジ雑学誌/ヒツジと漢字/ヒツジとヤギから見た西洋文化/「パニュルジュのヒツジ」とラブレーの教訓

申(サル)
サル学事始め以前/餌づけの功罪/異形の神から害獣へ/問われる「霊長」らしさ

酉(ニワトリ)
ニワトリの系図/古典にみるニワトリの西漸/我が国におけるニワトリの今昔/経済動物ゆえの悲劇

戌(イヌ)
犬糞処理からみた国民性/掘りだされた犬骨を読む/「生類憐れみの令」異説/鎖でつなぐ管理

亥(イノシシ)
誤伝だった妖怪談/進化の道を踏みはずした獣/捕獲数増加の謎/痩せたブタでも救世主

十二支の話
十干十二支考/十二支にネコが入っていないわけ/暦の雑学誌
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