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海老瀬潜一著 |
A5・226頁 / 3520円 発行年月日 : 2014年2月 ISBN : 978-4-7655-3462-8 |
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山地の中小河川から下流の大河川に至るまでの間の水質変化現象を,定期調査や降雨時流出のフィールド調査の実測例を示して解説した書。霞ヶ浦流域や琵琶湖流域、大阪平野周縁部を中心に調査し,水質調査の方法についても具体的に理解してもらえるよう解説している。水質解析では、水質濃度の他、水質負荷量変化と流量変化との関係にも注目して解析。
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第1章 降水と水質 1.1 降水と降水中の成分 1.2 降水の流出成分 1.3 降水負荷 1.4 酸性雨と降雨時流出
第2章 渓流河川・山地河川と水質流出 2.1 渓流河川・山地河川の特徴 2.2 土壌成分・有機物質の流出 2.3 栄養塩の流出 2.4 渓流河川・山地河川の水質流出特性 2.5 卓越風による酸性雨や海塩の影響分布
第3章 田園地河川と流出水質 3.1 田園地河川の特徴 3.2 田園地河川の水質流出特性 3.3 農業排水路等の特徴 3.4 農薬流出
第4章 市街地河川と流出水質 4.1 市街地河川の特徴 4.2 市街地河川の水質流出特性 4.3 地表面上の体積負荷の先行晴天期間中の変化 4.4 重金属の流出特性 4.5 合成洗剤LASの流出特性
第5章 河川流下過程での水質変化 5.1 流下過程や滞留中の水質変化 5.2 自浄係数 5.3 流下過程の水質変化 5.4 合流による水質の混合と変化 5.5 途中からの流入負荷量が無視できる流下区間の水質変化
第6章 ダム湖の水質変化 6.1 ダム貯水池と流入河川・流出水質 6.2 流入河川水質と湖内の流動 6.3 流入河川の水質変化と湖水との交換 6.4 取水停止となった貯水池 6.5 ダム貯留水の水質変化
第7章 湖沼と流入河川水質 7.1 流入河川と負荷量 7.2 流入負荷量の算定と原単位法の問題点 7.3 霞ヶ浦流入河川の調査 7.4 琵琶湖流入河川と調査 7.5 流入負荷の制御と対策、水際作戦
第8章 内湾・内海と流入河川 8.1 閉鎖性海域と流入河川 8.2 大阪湾・瀬戸内海 8.3 大阪湾への流入河川 8.4 淀川での水質変化 8.5 淀川の支川:桂川・宇治川・木津川の水質変化
第9章 水質トレーサー 9.1 水の挙動とトレーサー 9.2 塩化物イオン(Cl-) 9.3 自然の水質トレーサー 9.4 染料・色素トレーサー 9.5 重金属と農薬 9.6 同位体トレーサー
第10章 特異な海域や特異な条件としてのフィールド調査の選択 10.1 特異な海域と特異な気象・水文条件(場と時) 10.2 並はずれた豪雨流出 10.3 円錐形状高山の放射状流下渓流の水質方位分布 10.4 四周の山地から盆地に流下する凹地形状河川群の水質方位分布 10.5 流域の形状や立地方位の差異による水質分布の違い 10.6 円形島の隠岐島後の放射状流下渓流の水質方位分布 10.7 特異地形の海塩影響とNa+/Cl-モル比
第11章 水質変化解析:統計解析と水質予測モデル 11.1 経時変化の追跡 11.2 時系列解析 11.3 流出解析 11.4 降雨時流出水質負荷量の経時変化と重回帰式 11.5 物質収支 11.6 年間負荷量、周期変化、頻度分布 11.7 降雨時総流出負荷量、汚濁負荷ポテンシャルモデル 11.8 河床付着微生物膜の増殖と剥離 11.9 多変量解析による水質評価 11.10 調査頻度と総流出負荷量評価
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