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環境技術者の視点 |
−生産者・ユーザーがともに考える40話− |
上野潔著 |
B6・180頁 / 1980円 発行年月日 : 2010年9月 ISBN : 978-4-7655-3444-4 |
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環境には科学とは言えない部分がある。同じデータでも,時代,国・地域,所属する組織によって異なる解釈が成り立つからである。1992年の環境サミットを原点として,様々な国際的な環境規制が次々と提唱され・実施されている。理念・哲学を提起する欧米の規制に対し,わが国は技術力によりトップランナーとして実務面から規制に対応してきた。しかし負荷が複雑に絡み合い,私たちの生活の中でも,一見関係がなさそうな事柄が大きな環境問題となる場合も数多く見られる。今や,一つ一つの規制のクリアではなく,「時代を超え,また国や組織を超え,地球全体・人間社会全体を見渡す視点」に立って環境を見直す時期にきている。本書は,環境に関するトピック的な話題40を取り挙げ,メーカーの技術者,流通業者,行政官,大量消費するユーザーなど全ての人々が,時には高い空から見る視点を持って環境問題を考えることの重要性を説いた啓蒙書。
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プロローグ 環境へのイントロダクション 1 塩ビ復権と組立て産業 2 価格破壊と産業破壊−価格破壊が環境を壊す? 3 ネガティブ情報を評価しよう 4 化学物質規制が世界を変える 5 製造文化の闘い−欧州WEEEの見直しが始まる 6 一流の技術者とは? 7 不法投棄は犯罪−社会システムへの挑戦です 8 DfDは誰のため? 9 私は使わないけど 10 タブーがある分野は科学にならない 11 信念がある分野は科学にならない 12 国民が決めた? マスコミが決めた? 13 見えるお金と見えないお金 14 補助金−貰ったお金と上げたお金 15 知的財産権 16 プロからのクレームとヤクザからのクレーム 17 ジャンプ 18 百聞は一見に如かず 19 情報はタダ? 20 28℃の偽善 21 今日も、暇です 22 食べ物を電子機器に使うな 23 環境報告書の変遷と未来 24 EPRの誤解 25 環境と虚業ビジネス 26 地球語 27 長期使用製品の安全点検とラベル文化 28 環境は科学か? 29 内部告発は組織を救うか? 30 LCAの発展と懸念 31 環境指標 32 規制と環境技術のブレークスルー 33 海外からの環境研修生 34 十年ひと昔 35 コンクリートから人へ 36 エレベータートーク 37 真摯な討論 38 環境ディバイド 39 環境と寿命 40 環境教育 エピローグ−提言
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