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書籍詳細
 
水の消毒副生成物
伊藤禎彦・越後信哉著
A5・334頁 / 3960円
発行年月日 : 2008年5月
ISBN : 978-4-7655-3428-4
 

内容紹介
消毒副生成物は,2004年に改正・施行された水道水質基準において12項目がリストアップされ,水質管理目標設定項目と要検討項目の中に計16項目が残されている。今後,毒性評価の定まったものから基準項目に追加されるかが検討されていく。また,消毒副生成物には検査の省略措置は適用されない。水道水質の管理上の重要な位置にあり,今後も項目数が増加する趨勢にある。実験室レベルでは600〜700種類の塩素処理副生成物が同定されているが,動物実験に基づいた毒性評価により基準値や目標値できている物質は20種類足らずである。今後に多くの,かつ大きな問題を残しているということである。また,塩素消毒副生成物の一種カルキ臭により使用者の満足度を低下させているのも事実である。本書は,随所で著者らが行ってきた実験結果に基づいて論を展開し,水の安全性の総合評価という視点に立って詳述している。上下水道分野を問わず,消毒の水関係者の必読の書である。
 
目次
第1章 水の消毒副生成物問題
 1.1 経緯と現状
 1.2 消毒技術におけるリスク問題

第2章 水の消毒と消毒剤
 2.1 消毒の目的
 2.2 消毒の対象微生物
 2.3 消毒方法の種類

第3章 消毒副生成物の分類と反応論
 3.1 消毒副生成物の生成反応の特徴
 3.2 消毒副生成物の分類
 3.3 消毒副生成物の前駆体
 3.4 反応論

第4章 消毒副生成物の規制
 4.1 水道水質の確保と水質基準
 4.2 水質基準の体系と消毒副生成物の規制
 4.3 基準値の設定根拠
 4.4 水質基準設定上の課題
 4.5 水質基準の見方,活用の考え方
 4.6 未規制ハロ酢酸の毒性の推定

第5章 消毒副生成物の毒性
 5.1 毒性の種類とバイオアッセイの意義
 5.2 消毒処理水の毒性の強さと副生成物の寄与
 5.3 消毒処理水の毒性の特定と指標副生成物の提示
 5.4 塩素処理水のエストロゲン様作用とその構造

第6章 消毒副生成物の制御
 6.1 対策の考え方
 6.2 水源おける対策
 6.3 前駆物資の除去と生成抑制
 6.4 生成した副生成物の除去技術
 6.5 制御プロセスの実際
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