gihodo shuppan
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書籍詳細
 
膜を利用した水再生
−水循環の時代−
日本水環境学会・膜を利用した水処理技術研究委員会編
B6・200頁 / 2200円
発行年月日 : 2008年2月
ISBN : 978-4-7655-3425-3
 

内容紹介
膜技術はその優れた処理水質から、し尿処理・ビル中水道など排水処理の分野でも利用例が多くなった。本書は、排水処理・水リサイクル技術に焦点を絞り、多くの応用例で各種プロセスとの組合せなどをあげながら、専門家以外の読者も視野に入れ、多用な膜分離技術の基礎知識をわかりやすくまとめた。
 
目次

第1章 膜を利用した水再生技術の時代
 1.1 はじめに
 1.2 流域における水利用と膜の利用
 1.3 生活排水・下水処理水の再利用におけるわが国の動向
 1.4 排水の循環利用のための基準
 1.5 膜分離技術の歴史
 1.6 膜分離技術の適用場所と処理プロセス
 1.7 おわりに

第2章 膜分離技術の基礎
 2.1 膜の種類
  孔径による分類/膜素材による分類/膜構造による分類
 2.2 膜分離の基本原理
  MF膜,UF膜,NF膜,RO膜の分離対象について/MF膜・UF膜の透過機構/濃度分極現象
 2.3 膜モジュール形式の種類
  中空糸/スパイラル/平膜/チューブラー
 2.4 メンブレンバイオリアクター(MBR)について
 2.5 運転方法
  ろ過工程/物理洗浄/化学洗浄(薬品洗浄)
 2.6 その他

第3章 膜分離活性汚泥法の基礎
 3.1 基本的原理
 3.2 膜分離活性汚泥法の適用
 3.3 窒素除去プロセスへの適用
 3.4 りん除去プロセスへの適用
  凝集剤添加による方法/生物学的りん除去による方法
 3.5 プロセス設計の考え方
  前処理設備/流量調整タンク/生物反応タンク/膜モジュール/消毒/洗浄設備/その他の設備/池数の考え方
 3.6 膜分離活性汚泥法の運転管理手法
  膜差圧の管理/MLSS濃度の管理/膜洗浄/膜の交換/その他

第4章 生活排水処理への適用
 4.1 ビル排水再利用への適用
  ビル排水再利用分野への膜技術の導入背景と導入状況/ビル排水再利用分野への膜適用事例
 4.2 し尿処理への適用
  し尿処理分野への膜導入の背景と導入状況/し尿処理分野への適用された膜技術の概要/し尿処理分野への膜適用事例
 4.3 浄化槽への適用
  浄化槽分野への膜導入の背景と導入状況/浄化槽分野への膜適用事例
 4.4 農業集落排水への適用
  農業集落排水処理分野への膜導入の背景と導入状況/農業集落排水処理施設へ適用された膜技術の概要/農業集落排水処理分野への膜適用事例
 4.5 下水処理への適用
  下水処理分野への膜技術導入の背景,導入状況/下水処理分野へ適用された膜技術の概要/下水処理分野への膜適用事例
 4.6 海外での適用例
  Nordkanal Wastewater Plant(下水処理)/NEWaterプロジェクト(下水再利用)

第5章 産業廃水処理への適用
 5.1 産業廃水処理の特徴と膜技術の適用
 5.2 半導体製造廃水処理への適用
  はじめに/セラミック膜概要/CMP廃水の膜ろ過特性/設備概要
 5.3 火力発電所廃水処理への適用
  発電設備系統排水および排ガス処理設備系統排水処理/貯炭場廃水の再利用
 5.4 食品廃水処理への適用
  膜分離装置/醤油工場廃水処理/菓子製造工場廃水処理/でんぷん工場廃水処理

第6章 新たな分野への膜技術の適用
 6.1 最終処分場浸出水処理への応用
  最終処分場浸出水処理への膜技術の適用/脱塩処理の意義/脱塩処理施設の事例−松山市横谷埋立センター
 6.2 ダイオキシン類除去への応用
  ダイオキシン類処理への膜の適用/最終処分場浸出水処理におけるダイオキシン類除去の事例/都市ゴミ清掃工場におけるダイオキシン類除去の事例/焼却炉解体工事排水の再利用/適用に際する留意事項
 6.3 凝集沈殿・UF膜による洗車排水の再利用システム
  実験的検討/まとめ
 6.4 オゾン耐性膜の下水再生システムへの応用
  新しい下水再生システム/実用例−東京都下水道局芝浦水再生センター下水再生施設/おわりに

水の再利用Q&A
 Q1. 下水処理への膜の適用は今後どの程度普及するのでしょうか?
 Q2. 膜について調べるにはどうすればよいでしょうか?
 Q3. 膜分離活性汚泥法において,膜が破れたり,切れたりすることはありませんか? 膜の寿命(耐用年数)や交換時期はどのように判断すればよいでしょうか?
 Q4. 膜分離活性汚泥法のコストは他の処理方法と比べて高いのでしょうか? また,膜分離活性汚泥法が大規模処理に適用されるための条件は何でしょうか?
 Q5. 膜分離活性汚泥法の維持管理において,注意すべき点は何でしょうか?
 Q6. 膜分離活性汚泥法では,活性汚泥の管理は不要ですか?
 Q7. 膜分離活性汚泥法では,流入量に対する管理は不要ですか?
 Q8. 各排水処理分野(浄化槽,農業集落排水,下水ビル排水再利用,し尿,産業廃水,下水二次処理水再利用)に適用されている膜の種類は?
 Q9. 各分野に適用する膜モジュールに公的認可は必要ですか? 膜処理を導入する際に国や自治体からの補助制度はありますか?
 Q10. 海外における膜を利用した排水処理の導入実績はどれくらいですか?
 Q11. ヨーロッパでのMBRの標準化の現状は?
 Q12. 産業廃水処理に膜を利用する主なメリットは何ですか?
 Q13. 小規模工場からの排水に対しても,膜処理は適用できますか?
 Q14. どのような排水に対しても膜処理は適用できますか? また膜処理に適した排水というのはありますか?
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