gihodo shuppan
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書籍詳細
 
新しい浄水技術
−産官学共同プロジェクトの成果−
水道技術研究センター編
A5・436頁 / 6600円
発行年月日 : 2005年3月
ISBN : 978-4-7655-3407-9
 

内容紹介
【美本ございません】
浄水技術には,高い処理効果とともに信頼性と効率性が求められる。だが,河川水等の水道原水の汚染は依然として油断ならない状況が続いている。また,水系微生物や化学物質の健康影響等については次々と新たな知見が蓄積され,それに伴って水道水に求められる水質レベルは高くなっている。原水の水質特性に応じた現場の浄水技術の確立が肝要である。
 
目次
第1章 従来型固液分離の高効率化
1.1 浄水処理における固液分離の重要性と課題
1.1.1 固液分離の重要性
1.1.2 従来型固液分離システムの現状と課題
1.2 新しい凝集剤の利用
1.2.1 鉄系凝集剤
1.2.2 有機高分子凝集剤
1.3 急速ろ過の高性能化
1.3.1 ろ過の高速化・粒子分離の高効率化
1.3.2 急速ろ過のメカニズムと高性能化技術
1.3.3 ろ層洗浄のメカニズムと洗浄効果の改善
1.4 従来型凝集沈澱に変わる新しい固液分離技術
1.4.1 従来型凝集沈澱の再確認
1.4.2 従来型凝集沈澱の高効率化と新しい固液分離技術
参考文献
[研究報告1] 高速ろ過による高効率固液分離
[研究報告2] 向流加圧浮上・ろ過による藻類などの高効率除去
[研究報告3] 凝集剤再注入によるろ過水質向上と減速洗浄によるろ過初期濁度漏出抑止
[研究報告4] オゾン・活性炭処理水の高速ろ過
[研究報告5] 凝集沈澱代替プロセスとしての生物高速ろ過
[研究報告6] 微細砂を用いた超高速凝集沈澱

第2章 膜ろ過技術の高性能化
2.1 膜ろ過技術の現状と課題
2.1.1 浄水の膜ろ過の適用
2.1.2 膜ろ過と砂ろ過の比較
2.1.3 膜ろ過の普及状況
2.1.4 膜ろ過技術の課題
2.2 原水水質に対応した膜ろ過システム
2.2.1 膜ろ過と原水水質
2.2.2 膜ろ過のための前処理技術
2.2.3 膜ろ過高度浄水システム
2.3 新しいエレメントを用いた膜ろ過技術
2.3.1 オゾン耐性膜を用いたろ過技術
2.3.2 ナノろ過膜を用いたろ過技術
2.3.3 その他の膜を用いたろ過技術
参考文献
[研究報告7] オゾン耐性膜による高効率高度処理
[研究報告8] 振動型膜分離装置のファウリング特性についての研究
[研究報告9] 中大規模浄水場へのセラミック膜の適用
[研究報告10] ハイブリッド浸漬式MF膜処理

第3章 塩素代替酸化・消毒技術
3.1 塩素処理の問題点と新しい酸化・消毒技術の必要性
3.1.1 塩素処理の長所と問題点
3.1.2 新しい酸化・消毒技術の現状
3.1.3 塩素代替消毒剤の適用について
3.2 前塩素に代わる酸化処理技術
3.2.1 二酸化塩素処理
3.2.2 オゾン処理
3.3 後塩素注入率低減化のための代替消毒技術
3.3.1 二酸化塩素処理
3.3.2 塩素と二酸化塩素の複合消毒システム
3.3.3 紫外線処理
3.3.4 紫外線と塩素との複合消毒システム
3.4 残留効果を持たせるための消毒技術
3.4.1 残留消毒剤の意義
3.4.2 塩素処理
3.4.3 クロラミン処理による消毒
3.5 その他の消毒補完技術
3.5.1 浄水処理に用いられる物理的処理装置
3.5.2 持込み研究で検討された処理方法
参考文献
[研究報告11] 代替酸化・消毒剤を用いた浄水技術の開発
[研究報告12] 紫外線照射による消毒技術の開発
[研究報告13] 高濃度次亜塩素酸ナトリウムの現場生成による消毒
[研究報告14] 大孔径ろ過膜を用いた微生物の除去

第4章 排水処理の高効率化
4.1 浄水場における排水処理の重要性と課題
4.1.1 浄水場における水と固形物の収支
4.1.2 返送水の性状と課題
4.1.3 汚泥の性状と課題
4.2 ろ過池洗浄排水処理および汚泥濃縮への膜ろ過技術の応用
4.2.1 返送水処理における膜ろ過技術の応用
4.2.2 汚泥濃縮における膜ろ過技術の応用
4.2.3 ろ過池洗浄排水と沈澱池排出汚泥の混合膜ろ過処理
4.3 排水処理システムにおけるクリプトスポリジウム対策
4.3.1 浄水場におけるクリプトスポリジウムの問題
4.3.2 排水処理システムにおけるクリプトスポリジウムの挙動
4.3.3 水処理におけるクリプトスポリジウム不活化技術の適用
4.3.4 クリプトスポリジウム対応型排水処理システム
4.4 新エネルギーシステムを導入した排水処理システム
4.4.1 排水処理を取り巻くエネルギー事情
4.4.2 排水処理における熱の利用とその効果
4.4.3 排水処理へ適用可能なエネルギー源
4.4.4 最適システムの選定とその特長
参考文献
[研究報告15] 膜および繊維ろ材を用いた砂ろ過池洗浄排水の高効率ろ過
[研究報告16] 膜を用いた浄水汚泥の濃縮
[研究報告17] 膜を用いた砂ろ過池逆洗排水と浄水汚泥の混合処理

第5章 計測・制御システムの高度化
5.1 浄水場の計測・制御システムの重要性と課題
5.1.1 計測・制御システムの歩み
5.1.2 計測・制御システムの特徴
5.1.3 計測・制御システムの現状
5.1.4 制御向上のための技術
5.1.5 信頼性向上のための技術
5.2 計測・制御技術の高性能化
5.2.1 監視制御システムの高機能化
5.2.2 制御技法の改善
5.2.3 計測・制御に関する新技術
5.3 水道施設マネジメントシステム
5.3.1 水道施設マネジメントシステム
5.3.2 IT活用水道施設マネジメントシステムと広域支援サービス
5.3.3 浄水施設マネジメントシステムでのIT活用
参考文献
[研究報告18] 低濃度濁度計の基礎的性能評価
[研究報告19] 二酸化塩素および亜塩素酸イオンの連続計測に関する開発研究

第6章 浄水施設の機能の管理と改善
6.1 浄水施設の機能管理のあり方
6.1.1 浄水機能の概念
6.1.2 機能診断の意義と必要性
6.1.3 浄水施設の改善整備の考え方
6.1.4 水道施設整備と地球温暖化の問題
6.1.5 改善事業の資金計画
6.1.6 改善効果の評価
6.2 浄水施設の機能診断・改善手法
6.2.1 浄水機能・設備診断
6.2.2 機能改善方法の選定
参考文献

索引
Copyright