gihodo shuppan
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書籍詳細
 
ハンドブック次世代技術と熱
−地球環境・エレクトロニクス・生体・エネルギー−
日本機械学会編
A5・340頁 / 6600円
発行年月日 : 1993年9月
ISBN : 4-7655-3245-3
 

内容紹介
【在庫僅少・美本ございません】
先端技術,あるいはさらにその一歩先を行く次世代技術の自主開発への関心が高まる中,これらの技術開発には熱に関する多くの課題が指摘されている.これら次世代技術開発の最先端にいる多くの研究者を執筆陣に迎え,技術開発にあたる研究・技術者に多くの有益な指針を示した.
【主要目次】温度・熱計測/次世代技術と熱物性/エネルギー有効利用と熱/地球環境問題と熱/生体と熱/エレクトロニクスと熱/小温度差熱技術/超高温熱技術/極低温熱技術/分子・ミクロスケール熱技術
 
目次
第I編 基礎編

第1章 温度・熱計測

1.1 温度・熱のリモートセンシング技術
1.1.1 地球の熱バランスと温暖化
1.1.2 衛星軌道からのリモートセンシング
1.1.3 地表・海面・雲の温度計測
1.1.4 大気の温度と成分の計測
1.1.5 放射熱収支の計測
1.1.6 今後の展望
1.2 レーザ応用の熱・流体計測
1.2.1 レーザ応用計測技術の進展
1.2.2 ホログラフィ法による計測技術
1.2.3 レーザ流速計とその複合計測
1.2.4 レーザ誘起蛍光法による濃度・温度の計測技術
1.2.5 散乱・分光法による温度・濃度の計測技術

第2章 次世代技術と熱物性

2.1 熱物性データベース
2.1.1 技術戦略情報としての熱物性
2.1.2 熱物性計測技術の進歩
2.1.3 熱物性値データベースの必要性とその条件
2.1.4 データベースの質的管理
2.1.5 熱物性データベースと次世代技術
2.2 薄膜・ファイバの熱伝導率・熱拡散率
2.2.1 興味ある測定例
2.2.2 薄膜・ファイバの測定技術
2.2.3 今後の展望
2.3 酸化物高温超伝導体の熱物性
2.3.1 はじめに
2.3.2 酸化物高温超伝導体の特徴
2.3.3 比熱
2.3.4 熱伝導率
2.3.5 熱膨張係数
2.3.6 今後の展望
2.4 新規フロンの熱物性
2.4.1 はじめに
2.4.2 研究の現状
2.4.3 今後の問題点と熱物性の推算

第II編 次世代技術の分野別展望

第3章 エネルギー有効利用と熱

3.1 熱エネルギーの発生
3.1.1 はじめに
3.1.2 燃焼の基本現象と熱放射
3.1.3 燃焼温度と発熱量
3.1.4 エクセルギー格差の有効利用燃焼法
3.1.5 今後の展望
3.2 熱エネルギーの節約
3.2.1 エネルギー節約の必要性
3.2.2 エネルギー節約の方法論
3.2.3 熱エネルギー節約のための伝熱促進技術
3.2.4 小温度差伝熱(伝熱促進)技術
3.3 熱エネルギーの逸散
3.3.1 排熱の有効利用の意義
3.3.2 排熱利用の体系化
3.3.3 要素技術の代表例
3.3.4 今後の展望

第4章 地球環境問題と熱

4.1 地球は大きな熱機関
4.2 地球温暖化問題とその対策
4.2.1 はじめに−温暖化問題と対策技術の要件−
4.2.2 エネルギー技術からのアプローチ
4.2.3 公害対策的アプローチ
4.2.4 今後の展望
4.3 オゾン層破壊
4.3.1 はじめに
4.3.2 オゾン層生成とその破壊機構に関する科学的知見
4.3.3 オゾン層変動についての最近の知見
4.3.4 代替フロン開発の現状と問題点
4.3.5 今後の展望
4.4 酸性雨
4.4.1 酸性雨の生成メカニズム
4.4.2 酸性雨の現状と対策技術
4.5 緑の減少・砂漠化防止技術とバイオマス利用技術
4.5.1 緑の減少の実態とその対策
4.5.2 バイオマスの役割
4.5.3 バイオマスの利用技術
4.5.4 バイオマスプランテーション

第5章 生体と熱

5.1 生体内の熱環境
5.1.1 恒温動物における体温
5.1.2 生体組織における熱移動
5.1.3 生体物質の熱的性質
5.1.4 生体内の物質移動
5.2 生体と外部熱環境
5.2.1 温熱環境と人間の生理反応
5.2.2 温熱環境と感覚
5.2.3 温熱環境と衣服
5.2.4 今後の展望
5.3 生体の熱計測
5.3.1 体内温度の無侵襲計測
5.3.2 マイクロ波による温度分布の断層撮像法
5.3.3 深部温度計測とマイクロ波サーモグラフィ
5.4 メディカルエンジニアリングと熱
5.4.1 はじめに
5.4.2 気道熱傷
5.4.3 低温火傷
5.4.4 輸血時の血液加温
5.4.5 今後の展望
5.5 バイオテクノロジーと熱
5.5.1 バイオテクノロジーと熱のかかわり
5.5.2 低温と凍結に対する反応
5.5.3 胚の凍結保存
5.5.4 生物の凍結回避
5.5.5 今後の展望

第6章 エレクトロニクスと熱

6.1 マイクロエレクトロニクスと熱
6.1.1 はじめに
6.1.2 微細構造体の熱伝導
6.1.3 対流冷却
6.1.4 沸騰冷却
6.1.5 今後の展望
6.2 半導体製造プロセス
6.2.1 半導体製造プロセスの概要
6.2.2 単結晶成長
6.2.3 CVD,エッチング
6.2.4 酸化,拡散
6.3 電子機器の冷却
6.3.1 電子機器冷却技術の背景
6.3.2 電子機器冷却技術の現状
6.3.3 電子機器冷却技術の将来展望
6.3.4 今後の展望

第III編 基礎的極限技術の展望

第7章 小温度差熱技術

7.1 小温度差利用熱サイクルの高性能化技術
7.1.1 小温度差サイクルの特徴とその有効性
7.1.2 ヒートポンプの技術開発の現状
7.1.3 ヒートポンプ技術の将来展望
7.1.4 今後の展望
7.2 太陽エネルギー利用
7.2.1 太陽エネルギー利用技術と熱
7.2.2 デシカントクーリングシステム
7.3 伝熱制御
7.3.1 熱伝促進と熱伝抑制
7.3.2 熱伝制御
7.3.3 熱伝制御評価法
7.3.4 熱伝制御の基本的考え方
7.3.5 今後の展望

第8章 超高温熱技術

8.1 超高温材料
8.1.1 超高温材料の必要性
8.1.2 高温材料の強度問題
8.1.3 高温材料の強度に関連する影響因子
8.1.4 超高温材料各論
8.1.5 今後の展望
8.2 核融合炉と熱
8.2.1 はじめに
8.2.2 核融合炉の熱負荷条件と固有の問題点
8.2.3 プラズマ対向機器の構造
8.2.4 プラズマ対向機器の熱設計
8.2.5 プラズマ対向機器研究開発の現状
8.3 火災,防火対策技術と熱
8.3.1 火災現象の特殊性
8.3.2 防火対策技術の目的と展望
8.3.3 防火対策技術における熱工学の課題

第9章 極低温熱技術

9.1 超流動ヘリウムの熱流動現象
9.1.1 超流動ヘリウム
9.1.2 2流体モデルとその帰結としての超熱伝導現象
9.1.3 超流動崩壊と超流動乱流
9.1.4 超流動ヘリウムの応用と伝熱現象
9.1.5 熱流動現象の計測技術
9.1.6 今後の展望
9.2 超伝導の利用と冷却
9.2.1 超伝導──その魅力
9.2.2 超低温の生成
9.2.3 超伝導マグネット
9.2.4 超伝導エレクトロニクス
9.2.5 今後の展望
9.3 スペースクライオジェニクス
9.3.1 宇宙における極低温ミッションの概観
9.3.2 宇宙からの赤外線天体観測
9.3.3 He IIの宇宙利用に関連した技術開発課題
9.3.4 その他の極低温を必要とする宇宙関連プロジェクト
9.3.5 今後の展望

第10章 分子・ミクロスケール熱技術

10.1 分子クラスタ,超微粒子とその応用
10.1.1 クラスタ,微粒子
10.1.2 クラスタの生成
10.1.3 クラスタの物性
10.1.4 クラスタの応用
10.2 プラズマ科学と熱
10.2.1 プラズマ科学とプラズマプロセッシング
10.2.2 プラズマ科学への熱の影響
10.2.3 プラズマプロセッシングにおける伝熱例
10.3 プラズマCVDによるダイヤモンド合成
10.3.1 はじめに
10.3.2 ダイヤモンドのプラズマCVD法
10.3.3 ダイヤモンドの生成条件
10.3.4 気相合成ダイヤモンドの評価
10.3.5 今後の展望
10.4 半導体積層プロセス
10.4.1 半導体結晶の表面構造
10.4.2 積層プロセス
10.4.3 積層薄膜の熱伝導
10.4.4 ミクロ・メゾ構造の熱と温度
10.5 電子ビームや放電による脱硫・脱硝
10.5.1 電子ビームや放電による乾式同時脱硫・脱硝法
10.5.2 電子ビーム照射による脱硫・脱硝
10.5.3 コロナ放電による脱硫・脱硝
10.5.4 その他の放電による脱硫・脱硝

第IV編 まとめ−ニーズとシーズ−

1 はじめに

2 次世代技術と熱の切り口

3 利用技術分野別展望
3.1 エネルギー有効利用における熱工学的課題
3.2 自然エネルギー利用における熱工学的課題
3.3 核エネルギー利用における熱工学的課題
3.4 地球環境における熱工学的課題
3.5 材料・加工における熱問題
3.6 生体とバイオテクノロジーにおける熱問題
3.7 建築における熱工学的課題
3.8 エレクトロニクスに関連する熱工学的課題
3.9 宇宙に関連する熱工学的課題

4 機能別展望

4.1 小温度差利用熱サイクルの高性能化技術
4.2 超高温熱技術
4.3 超低温熱技術
4.4 分子熱工学およびミクロ熱工学
4.5 マクロ熱工学
4.6 高熱流束除熱
4.7 エネルギー貯蔵,輸送技術
4.8 外力場(電磁場,無重力など)関連熱技術
4.9 微小温度差制御と熱制御
4.10 伝熱促進,断熱技術
4.11 熱システムの高性能化と性能評価法
4.12 熱関連機器システムの経済性
4.13 熱関連機器り設計
4.14 計測および熱物性

5 おわりに
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