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川口和英著 |
A5・204頁 / 2640円 発行年月日 : 2003年10月 ISBN : 4-7655-3193-7 |
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多くの人が,おそらく気にはなっていても,深く追究しようとしないごみの行方.本書は,一般の読者向きに,ごみと都市環境の問題,その将来について考えてみよう,と提案し,ごみ問題をわかりやすく解説する書である.ごみ問題の歴史,安全な処理や資源化などについて述べるだけでなく,ごみ問題を通じて新しい技術革新やイノベーションのあり方を前向きに考えてゆくことも重要であるとの考えから,ごみを取り巻くビジネスの側面についても言及している.
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1 ごみ問題の基礎 1.1 ごみの歴史・文明 1.2 ごみが都市を滅ぼす? 1.3 ごみ問題の入門 1.4 ごみを分別収集する 1.5 ごみはどのように処理されるのか 1.6 廃棄物の種類 1.7 ごみの発生量 1.8 一般廃棄物の排出量の動向 1.9 産業廃棄物の排出量の動向 1.10 首都圏の一般廃棄物の広域移動の状況 1.11 リサイクルルートを探る 1.12 素材別のリサイクルの現状
2 社会基盤としてのごみ問題 2.1 インフラストラクチャーとしてのごみシステム 2.2 ごみ焼却処理施設(可燃ごみの処理の手順) 2.3 粗大ごみ処理施設(不燃・粗大ごみ処理施設) 2.4 し尿処理施設 2.5 リサイクルセンター(リサイクルプラザ) 2.6 最終処分場 2.7 安全性の確保 2.8 不法投棄の問題 2.9 広域移動の問題
3 ごみをめぐる経済メカニズム 3.1 ごみとビジネスの関係 3.2 外部不経済はどのように把握するのか 3.3 「エントロピーの法則」への挑戦 3.4 規制緩和が生む民間のビジネスチャンス 3.5 環境ビジネスの市場予測 3.6 エコロジーとビジネス 3.7 ごみをめぐるビジネス戦略 3.8 ごみの経済的対策 3.9 今後成長が期待できる環境ビジネス 3.10 環境ビジネスの振興
4 環境共生型のごみ技術 4.1 ごみを取り巻く技術 4.2 企業分野ごとの環境問題に対する取組み 4.3 ごみ関連ビジネスの分類 4.4 企業の技術的方向性
5 環境を取り巻く流れ 5.1 環境問題への関心の高まり 5.2 環境を取り巻く諸問題 5.3 環境をめぐるグローバルな動き 5.4 環境基本計画 5.5 ゼロ・エミッション計画 5.6 ISOへの対応 5.7 廃棄物処理・リサイクルに係る制度の枠組み 5.8 環境をめぐる問題点
6 都市開発面でのアプローチ 6.1 自然と人間の技術との共存 6.2 環境破壊からの社会資本へのアプローチ 6.3 社会資本としてのごみ施設 6.4 都市構造の変革
7 PFIとごみ処理施設整備 7.1 新しいシステム「PFI」とは 7.2 PFIとプロジェクトファイナンス 7.3 日本におけるPFIの動き 7.4 日本のごみ事業におけるPFI事業の展開
8 今後のごみ問題の方向性 8.1 直線型からリサイクル型へ 8.2 選別技術など効果的な処理方法の確立 8.3 環境教育の必要性 8.4 ごみのエネルギー源としての活用 8.5 消費者側からの意識改革
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