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アプローチ環境ホルモン |
−その基礎と水環境における最前線− |
日本水環境学会関西支部編 |
A5・286頁 / 4180円 発行年月日 : 2003年9月 ISBN : 4-7655-3191-0 |
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外因性内分泌撹乱化学物質,いわゆる環境ホルモンについて,基礎的・原理的内容から最新データまでをまとめた書.問題の歴史的経緯,定義と作用機構,影響とリスク,水環境汚染の現状,検知・分析法,解決に向けての取組み等を,広範な読者向けにわかりやすく紹介している.
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1.環境ホルモン問題の歴史的経緯 1.1 海外の動き 研究の進展/マスメディアの報道/政府・国際機関の対応/化学工業界の対応 1.2 国内の対応 1997年および1998年/1999年以降/研究の最前線 2.環境ホルモンの実像 2.1 定義 2.2 内分泌撹乱化学物質の種類と各種特性 調査研究の優先度に基づく対象物質の分類/分子量/使用量/急性毒性/使用量と急性毒性から見た環境へのインパクト/発がん性と変異原性 2.3 作用メカニズム 体内調節系の概要/環境ホルモン作用の特徴
3.環境ホルモンの影響 3.1 野生生物:魚類・水生生物 海洋哺乳動物/魚類/無脊椎動物/甲殻類/野生生物における内分泌撹乱現象に関する今後の課題 3.2 野生生物:鳥類・両生類など 五大湖周辺に生息する鳥類への影響/日本におけるカワウの現況/五大湖の魚によるマウスの精子形成不良/形態異常ガエルの発生とカエルの絶滅/有機リン系農薬によるカエルの減少事例/今後の方向 3.3 ヒト 次世代への影響/生殖系への影響/脳神経系への障害/事故事例に見られるヒトへの影響/ヒトへの影響を評価する新しい方法の確立の必要性
4.環境ホルモンによる水環境の汚染 4.1 汚染の実態 物質濃度の評価/包括的評価 4.2 水環境中での挙動 環境内での運命/物理化学的挙動/生分解挙動/有機塩素化合物系環境ホルモン汚染のグローバル化 4.3 天然ホルモンの評価 水環境における魚類の生殖異常/女性ホルモンの排出量/水環境における女性ホルモンの濃度/エストロゲンの魚類に対する影響/エストロゲン抱合体の挙動
5.環境ホルモンのヒトへのリスク 5.1 曝露経路と曝露濃度 空気中からの曝露経路/水道施設からの溶出 5.2 リスク評価の試み リスク評価手法の概要とビスフェノールAへの適用/リスク評価の考え方と実際
6.環境ホルモンの検知・分析とその原理 6.1 機器分析 化学物質分析の概要/環境ホルモンの機器分析 6.2 バイオアッセイ バイオアッセイの位置付け/In vitro試験/In vivo試験/内分泌撹乱物質の安全性評価に対する海外の取組みの現状
7.環境ホルモン問題解決への国・市民の対応 7.1 環境ホルモン物質と関連法 7.2 国の施策と市民の対応 国の廃棄物対策/グリーンケミストリー/個人でできる身近な曝露対処法
8.環境ホルモン問題に関する情報サイトおよび書籍 8.1 環境ホルモン問題のWebサイト プロローグ:OUR STOLEN FUTUREの衝撃/どのような物質?/総合リンク集/学会(環境ホルモン情報に関連のある学会)のサイト/研究機関のサイト/行政機関のサイト/検索・データ−ベース/海外のサイト 8.2 POPs関連のサイト POPs条約の経緯/条約/NGOの取組み/POPsの定義/安全性・影響 8.3 環境ホルモン関連の書籍
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