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水系感染症リスクのアセスメントとマネジメント |
−WHOのガイドライン・基準への適用− |
L.Fewtrell,J.Bartram編/金子光美・平田強監訳 |
A5・454頁 / 8140円 発行年月日 : 2003年9月 ISBN : 978-4-7655-3190-0 |
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水系感染症に関する広い意味のリスクアセスメントのための調和のとれた枠組みを設定し,リスクアセスメント,疫学調査方法,サーベイランス,許容基準,リスクコミュニケーション等について詳述して,水質の微生物基準に関するガイドラインの提示を試みた書.
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第1章 水系感染症に対する調和のとれたリスクアセスメントとリスクマネジメント:概要 調和のとれた枠組みに必要なこと/総体的枠組み/枠組みの構成要素/さらなる展開
第2章 ガイドライン:現状 飲料水水質ガイドライン/農業・水耕栽培における下水と排泄物の安全利用/安全なリクレーション水環境/国際ガイドラインと国の規制/文献
第3章 世界の疾病負担研究と給水,衛生設備,予防衛生への応用 集団の健康測定/GBD研究の主要成果/GBD評価の応用/GBDとガイドライン/水質に関連した疾病負担評価の問題点/国際ガイドラインと国内規制の連携/文献
第4章 風土病的および流行性の感染性胃腸疾患と飲料水との関係 胃腸疾患の原因/先進国における胃腸疾患罹患率/先進工業国における風土病的水系疾病/他の国々における水系胃腸疾患/水系流行(先進国)/社会費用/結論/国際的ガイドライン・国内規則の重要性/文献
第5章 排泄物に関連する感染と伝播の制御における公衆衛生の役割 伝播ルート/排泄物管理改良の役割/排泄物の処分/国際的指針・国内基準(規制)の密接な関係/文献
第6章 疾病サーベイランスと水系集団感染 スウェーデンの状況/米国の状況/集団感染の管理/過少評価/結論/国際ガイドラインと国内規定/文献
第7章 疫学:リスク評価のための一手法 疫学研究の基本要素/研究のタイプ/微生物学的ガイドラインの設定や評価における疫学の使用/ケーススタディ/考察/国際ガイドラインと国内基準の関係/文献
第8章 リスクアセスメント 背景/化学リスクパラダイム/Cryptosporidiumのケーススタディ/動的疫学に基づいたモデル/ケーススタディ:ロタウイルスの感染プロセス/考察/国際的ガイドラインや国内規制に向けた実行/文献
第9章 品質検査と水起因リスクの評価 水起因リスクの評価における不確実性/リスク算定における科学的品質検査/品質検査の枠組みの提案/QAの枠組みにおける5側面/出力情報の表現/適用/結論/国際的ガイドラインと国内基準の履行/文献
第10章 許容リスク あらかじめ設定された確率による方法/「現在我慢できている」リスクによる方法/疾病負担による方法/経済的方法/一般民衆のリスク許容/許容リスク問題の政治的解決/結論/国際ガイドラインと国内規則に関する意味合い/文献
第11章 水質ガイドライン・水質基準の確立のための公衆衛生的視点 疾病の性質・決定要因に関する公衆衛生的視点/公衆衛生専門家が用いる技術と手段/公衆衛生対策/公衆衛生に基づいた基準設定への寄与/国際ガイドラインと国内規制への影響/文献
第12章 マネジメント戦略 リスクとは何か/リスク原因/微生物リスクの原因/リスクマネジメント/水道水ケーススタディ/リクレーション水の水質モニタリングとアセスメントのための新アプローチ/国際的ガイドライン・国内法規への関わり/文献
第13章 微生物学的水質の指標 指標の発展/病原微生物モデルと病原微生物の存在指標微生物/新微生物試験法/糞便汚染指標の現在の適用可能性/国際ガイドラインと国内基準の関係/文献
第14章 リスクコミュニケーション リスクコミュニケーション/状況の管理/長期にわたる信用/コミュニケーション技法/評価/リスクコミュニケーションとガイドライン/文献
第15章 水道・衛生事業における経済評価と優先順位決定方法 経済評価の枠組み/水道・衛生事業における経済学/水道・衛生事業において経済評価の枠組みを適用する際の論点/結論/文献
第16章 ガイドラインの設定:いくつかの実務的観点から 先進国と開発途上国の比較/開発途上国における基準設定,履行に関する典型的問題/基準の段階的実施/公平の原理/コストの概念/ケーススタディ/国際ガイドラインと国内の法律の関係/文献
第17章 水サイクルにおける微生物規制 有害微生物とリスク許容レベルの決定/リスクマネジメント/HFのコミュニティ管理水道への適用/HFの下水道管理への適用/国際ガイドラインと各国の規制のために/文献
第18章 リスクアセスメント・マネジメントガイドラインの策定のための枠組み 飲料水/リクレーション水/汚水再利用/討議
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