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書籍詳細
 
流域マネジメント
−新しい戦略のために−
大垣眞一郎・吉川秀夫監修/河川環境管理財団編
A5・282頁 / 4840円
発行年月日 : 2002年11月
ISBN : 4-7655-3183-X
 

内容紹介
河川の水質環境の保全・向上のためには,流域全体を視野に入れた総合的な対策が必要である.本書は,そのような総合的対策に資することを目的に,複雑化・多様化している河川の水質汚染の機構,要因の解明や特定,対策方法,河川管理手法などについて,最新の研究成果に基づき,体系的に論じるとともに,理想的な水質環境の創出における課題についても言及している.
 
目次
第1章 水質環境管理の現状と課題
1.1 日本の水質環境問題の変遷と現在
日本の水質環境問題の歴史と法制度の変遷/環境基本法制定以降の水質環境問題とその対策
1.2 日本の水環境保全行政
水質環境基準/排水基準/水質総量規制/湖沼水質保全特別措置法(湖沼法)/地下水汚染対策/水道に関する水源二法/水環境保全行政の対応と課題
1.3 諸外国の水質環境管理
米国の水質環境管理/ヨーロッパにおける水質環境管理の視点/河川流域の国際比較研究事例の紹介/諸外国と日本における水質環境管理の相違点と今後の問題

第2章 水質環境保全のための管理および技術
2.1 概説
生活系汚濁源の対策/工場・事業場など汚濁源の対策/面源負荷対策/水域での対策/流域住民による対策/総合管理手法
2.2 生活系汚濁源からの負荷と対策
生活系汚濁排水による河川への影響/各種生活系汚濁物処理方法とその効果
2.3 工場・事業場など汚濁源の対策
工場排水対策/畜産系排水/その他ゴミ処分場など排水対策
2.4 面源の対策
面源負荷/山林,自然負荷対策/農耕地負荷対策/市街地負荷対策
2.5 河川水の直接浄化対策
直接浄化対策の現状/直接浄化技術の評価/今後の直接浄化対策
2.6 流域住民による対策
流域住民による実施対策/流域住民による今後の対策のあり方
2.7 情報技術を活用した河川管理手法
河川環境モニタリング/GISの活用による河川環境総合管理/まとめ

第3章 理想的な水質環境創出にあたっての主要課題
3.1 概説
3.2 水遊びのできる河川の創出
河川水質の視点から見た水遊びの種類/水遊びができる河川の要件/関連する水質項目/対策の提案と課題
3.3 クリプトスポリジウムなどへの対策
クリプトスポリジウム症およびジアルジア症の概要/クリプトスポリジウムによる河川水汚染/河川水に関する対策
3.4 多種多様な生物が生息できる河川の創出
河川,湖沼の生態系と水質の関係/保全すべき環境と対策
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