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書籍詳細
 
活性汚泥のバルキングと生物発泡の制御
J.Wanner著/河野哲郎・柴田雅秀・深瀬哲朗・安井英斉訳
A5・336頁 / 5280円
発行年月日 : 2000年9月
ISBN : 4-7655-3169-4
 

内容紹介
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活性汚泥全般の基礎知識をコンパクトに理解することができるよう,活性汚泥法および活性汚泥の固液分離障害に関する技術的側面と微生物学の基礎知識,生物学的過程について解説した後,著者が提唱している糸状微生物の2つの選択原理(キネティックセレクションとメタボリックセレクション)に基づいて複雑な活性汚泥のバルキングと生物発泡の問題を整理し,具体的な制御法とその理論的背景を論じている.また,日本でも将来的に問題になりそうなNやPなどの栄養塩類除去活性汚泥システムでのバルキングや生物発泡の問題についても詳細に記述している.カラー口絵4頁.原書名は“Activated Sludge Bulking and Foaming Control”.
 
目次
1.活性汚泥法とバルキング制御法の開発経緯
1.1 活性汚泥法の歴史と開発経緯
連続法と回分法/曝気装置/各種活性汚泥法(変法)/生物膜法を併用した活性汚泥法/栄養塩除去活性汚泥法/最終沈澱池
1.2 バルキングとスカム制御の歴史と開発経緯
バルキング制御と反応槽形状/運転条件によるバルキング制御/非選択的バルキング制御法/生物発泡/バルキングと生物発泡の理論的考察
1.3 活性汚泥法で用いる記号の表記法
1.4 参考文献
2.活性汚泥の生化学と微生物学の基礎
2.1 生化学反応を表す用語
基質/炭素源/栄養塩類/電子受容体と微生物の培養条件/培地
2.2 有機物の代謝
廃水中の有機物/活性汚泥による有機物除去
2.3 窒素の代謝
廃水中の窒素の形態/有機性窒素化合物の分解/硝化反応/脱窒反応
2.4 リンの代謝
2.5 イオウの代謝
還元型イオウ化合物の酸化/異化的硫酸塩還元
2.6 活性汚泥の微生物学
活性汚泥中の細菌類/活性汚泥中の微小動物
2.7 参考文献

3.活性汚泥処理における固液分離障害
3.1 沈降性の良い活性汚泥
活性汚泥のフロック形成/活性汚泥フロックの物理的性質
3.2 活性汚泥の固液分離障害
分散増殖/ピンポイントフロック/粘性バルキング/再浮上汚泥/糸状微生物によるバルキング(糸状性バルキング)/糸状微生物による生物発泡
3.3 沈降性と発泡性の数量的評価
ゾーン沈降速度/SVIとその修正法/活性汚泥中の糸状微生物量/発泡汚泥の定量的評価/活性汚泥の沈降性を表すパラメータ間の関係
3.4 参考文献

4.活性汚泥中の糸状微生物
4.1 糸状体としての増殖形態
分散状態での増殖/集塊状態での増殖(フロック,生物膜)
4.2 糸状微生物の同定
糸状微生物の同定とその問題点
4.3 出現頻度の高い糸状微生物
バルキングと生物発泡に関わる糸状微生物/主要な糸状微生物の特性/観察マニュアルに記述のない糸状微生物/バルキングと生物発泡から見た糸状微生物のグルーピング
4.4 参考文献

5.糸状性バルキングの制御
5.1 キネティックセレクションによる糸状微生物の制御
微生物の増殖/回分培養/汚泥返送のない連続培養/汚泥返送を行う連続培養/キネティックセレクションに関わる諸因子
5.2 活性汚泥法におけるメタボリックセレクション
嫌気条件下でのメタボリックセレクション/無酸素条件下でのメタボリックセレクション/メタボリックセレクションとキネティックセレクションの比較
5.3 バルキングの制御を目的とした活性汚泥の変法
全槽好気の活性汚泥法/栄養塩除去活性汚泥法/生物膜法を併用した活性汚泥法
5.4 バルキング防止のための設計指針
好気接触槽を付加した全槽曝気の活性汚泥法/栄養塩除去活性汚泥法/バルキングを起こさない活性汚泥法の設計のための数学モデル
5.5 糸状性バルキングの非選択的制御
汚泥返送率の操作/薬剤投与/活性汚泥の重量化/高分子凝集剤の添加/微生物製剤と酵素製剤/沈澱池によらない固液分離
5.6 参考文献

6.糸状微生物由来の発泡制御
6.1 汚泥滞留時間の操作
6.2 キネティックセレクションとメタボリックセレクション
好気接触槽によるキネティックセレクション/無酸素条件によるメタボリックセレクション/嫌気条件によるメタボリックセレクション
6.3 薬剤投与
6.4 スカムの物理的除去
スカムスキーマ/フローテーション/散水
6.5 参考文献
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