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日本水環境学会編 |
A5・272頁 / 5940円 発行年月日 : 2001年5月 ISBN : 4-7655-3168-6 |
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より良い環境を将来に引き継いでゆこうとの願いを込めて,日本の水と水環境を,さまざまな角度から語るシリーズの北海道編.北海道の水環境の特徴,水にかかわる歴史やその背景,水利用や開発とのかかわりからみた水環境の現状,水環境の保全や再生のための取組みなどを紹介している.関係の研究者,技術者ばかりでなく,広く水環境の問題に関心をもたれる一般の読者の方々にも,ぜひ一読いただきたい.
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1章 自然と水環境 1.1 湿原と水環境 釧路湿原/サロベツ湿原:残された高層湿原 1.2 北海道の河川 北国の川と森林/石狩川の水環境/寒地河川・天塩川の冬季特性とアイスジャム/オンネトー湯の滝 1.3 北海道の湖沼 摩周湖:日本のベースラインステーション/渡島大沼:富栄養化の進行/サロマ湖:汽水湖の養殖漁業/網走湖:塩分躍層/春採湖:汽水湖の水質汚濁とヒブナの生育 2章 歴史の中の水環境 2.1 水をめぐるアイヌの人々 2.2 治水史 洪水と治水/ダム開発と水資源
第3章 北海道における水利用 3.1 産業と水利用 河川水の利用状況/水田の水利用/魚類と河川/サケ・マス増殖と河川利用 3.2 地下水と温泉 北海道の地下水/積雪寒冷地の地下水利用/温泉の開発と利用 3.3 流氷と水産業
4章 開発と環境 4.1 都市生活と上下水道 寒冷地の水道処理/寒冷地の水処理技術/寒冷地の特殊浄水:フミン質の除去/下水道/凍結防止剤の影響/し尿の処理 4.2 河川の汚染 重金属による汚染:常呂川の水銀/農薬による汚染:ゴルフ場散布農薬を例として/感染微生物による汚染/青函海底トンネル発生泥を用いた小樽運河の水質浄化/酪農地帯の硝酸態窒素汚染:漁業者の河川調査から 4.3 低温と泥炭地水 融雪水/天然有機着色水の処理
5章 水環境の保全 5.1 河川環境と水生生物 寒冷地水生生物相の特徴/川の生証人:カワシンジュガイ/ホタルと河川環境 5.2 市民と水環境 都市の中の水辺/札幌市内河川の事例/水辺の楽校/美々川/登別キウシト湿原 5.3 北海道の水環境保全対策 環境保全を考慮した治水対策への取組み/河川の環境整備計画/北海道の川づくり基本計画/湖沼の環境保全対策/湿原保全のマスタープラン
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