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浅野孝・眞柄泰基監訳/水道技術研究センター訳 |
A5・242頁 / 4620円 発行年月日 : 1999年8月 ISBN : 4-7655-3159-7 |
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簡易水道をはじめとする小規模水道は,経営的にも難しく,基準に適合する水質の確保さえ,なかなかままならない状況にある.本書は,水道事業体の90パーセント以上が供給人口1万人以下であるという事情を抱えるアメリカの小規模水道を,いかにして改善するかという問題に取り組んだ書であり,浄水処理技術,事業経営,技術者養成という3つの要件について,適正化のための方策を提案している.すべてがそのまま日本にも適用できるというわけではないが,広く水道にかかわる方々にとって,示唆に富む書であろう.原著は米国調査研究評議会(National Research Council)がまとめたもの.
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本書の要旨 小規模水道の現況 小規模水道向け浄水処理技術の評価 小規模水道の持続的経営の確保 小規模水道オペレーターの資格研修 1.小規模水道:未解決の課題 1.1 増加する小規模水道の数 1.2 増加する水質規制項目 1.3 増大する州政府と地方自治体の責任
2.小規模水道の現状 2.1 弱い小規模水道の財政基盤 2.2 小規模水道のSDWA対策 2.3 不適切な水処理による健康影響 2.4 小規模水道における浄水処理と給水の適正化 2.5 結論
3.有害汚染物質に係る小規模水道向け浄水処理技術 3.1 浄水処理技術:概観 3.2 水源種別によらない浄水処理技術 3.3 地下水水源の水道向けの浄水処理技術 3.4 表流水水源の水道向けの浄水処理技術 3.5 自動運転と遠隔監視制御下における中央での運転 3.6 浄水場方式以外の給水手段 3.7 結論
4.小規模水道向け浄水処理技術評価 4.1 パイロット試験に関する現行の要件 4.2 第三者機関による認証制度の制定 4.3 認証試験の手続き:原則 4.4 処理技術ごとの認証試験の要件 4.5 浄水処理技術とオペレーターの技術レベルの適合 4.6 データ収集の集中管理 4.7 結論 4.8 提言
5.小規模水道の持続的経営の確保 5.1 持続的経営とはどういうことか 5.2 持続的経営確保のための規制手法 5.3 公衆衛生状況評価 5.4 その他の小規模水道増加抑制策 5.5 持続的経営確保のための水道事業側の対策 5.6 持続性向上のための対策の実施 5.7 結論 5.8 提言
6.小規模水道オペレーターの研修 6.1 現行の研修制度の問題点 6.2 研修制度改善の考え方 6.3 研修の実施 6.4 結論 6.5 提言
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