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眞柄泰基監修/水道水質問題研究会編著 |
A5・364頁 / 6600円 発行年月日 : 1997年10月 ISBN : 4-7655-3152-X |
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安全で良質な水道水の供給を行うために不可欠な水質調査,水質管理について,1992年に改正された水質基準に準拠して解説する実務書.調査計画の手法から,水源から給水栓までの各段階における調査・管理法,水質検査項目や検査方法,浄水処理使用薬品の扱い方,水質試験室設置の要件,さらに精度管理まで,水道水質問題研究会の会員が日頃の苦労のなかで獲得してきたノウハウを盛り込みつつ述べるとともに,関連制度の背景等にもふれている.
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第1章 水質調査計画の手法 1.1 水質調査の意義 1.2 調査対象の分類とその概要 1.3 水質調査の手順 1.4 予備調査と本調査 1.5 水質調査の計画立案と準備における心得 1.6 水質調査と気象観測データの関係 1.7 水質調査場所と水質項目
第2章 水源水質調査 2.1 河川表流水 河川概況調査/発生源調査/河川水質調査方法 2.2 湖沼の水質調査 湖沼水の特徴/調査地点/調査頻度および項目/調査時の注意事項/水質調査/調査結果のまとめ 2.3 地下水の水質調査 地下水の基本的性質/地下水の水質調査法
第3章 浄水システムの水質管理 3.1 浄水処理システム 試料採取箇所/原水監視/塩素消毒のみまたは塩素消毒とろ過処理による浄水システムの水質管理/緩速ろ過による浄水システム/急速ろ過による浄水システム/特殊処理・高度処理・膜ろ過システムの水質管理/浄水処理システム管理の水質自動監視/浄水システム内に発生する生物/病原性微生物対策のための濁度管理/ランゲリア指数とpH調整/ジャーテスト 3.2 排水処理システム 排水処理設備/スラッジ性状の測定/クローズドシステムのための水質調査/高分子凝集剤の使用/排水基準等の規制
第4章 送配水システムの水質管理 4.1 給水栓水質管理の意義 4.2 衛生上の措置 汚染の防止/通水試験/送配水管網での水質変化/送配水システムにおける水質調査箇所/水質変動調査/苦情調査/検査結果の評価と異常時の措置/簡易専用水道における水質検査 4.3 テレメータ テレメータ本体/通信回線/管理側コンピュータおよびソフト
第5章 水質検査 5.1 水質検査の目的 5.2 水質調査計画 調査計画の立案と目的の確認/調査の実施と採水器具機材の確認/現地における採水 5.3 水質検査 定期検査/臨時検査/検査場所/水質検査方法の体系/水質検査に係る原単位 5.4 検査項目の概要とその方法 気温/水温/濁度および透明度/色度/臭気・味/pH値/過マンガン酸カリウム消費量/アンモニア性窒素/硝酸性窒素および亜硝酸性窒素/塩素イオン/硬度(カルシウム・マグネシウム等)/残留塩素/フッ素/シアン/鉄/マンガン/クロムおよび六価クロム/銅・亜鉛/カドミウム/鉛/ヒ素/水銀/セレン/フェノール類/陰イオン界面活性剤/容存酸素/生物化学的酸素要求量/化学的酸素要求量/アルミニウム/2−メチルイソボルネオール/ジェオスミン/トリハロメタン/蒸発残留物/ランゲリア指数/ナトリウム/遊離炭酸/紫外線吸収/総リン/総窒素/電気伝導率/揮発性有機化合物/農薬/一般細菌/大腸菌群/その他の細菌類・ウイルス・原虫類/生物試験
第6章 浄水処理使用薬品 6.1 浄水処理薬品の選択と注入位置 6.2 使用浄水処理薬品の種類とその効果 凝集剤/アルカリ剤・酸/凝集補助剤/塩素剤/オゾン/エアレーション設備/活性炭/硫酸銅 6.3 薬品注入量 凝集剤(硫酸アルミニウムの場合)/酸・アルカリ剤/凝集補助剤(ケイ酸ナトリウムの場合)/塩素剤 6.4 薬品の受入れ・検査
第7章 水質試験室 7.1 試験室に設置する機器およびその管理 理化学試験機器/細菌試験機器/生物試験機器/設置条件および管理 7.2 薬品および特殊ガス管理 薬品の管理/特殊ガスの管理 7.3 試験室排水および廃液管理 7.4 地震および火災等危機管理 7.5 試験室レイアウト 理化学試験室/細菌試験室/生物試験室 7.6 水質試験車 導入目的/試験項目/装備機器・器具・機材/水質試験車の全国的配備/試験頻度・出動回数/試験車の概要/運用方法と注意点
第8章 精度管理 8.1 誤差とは何か 誤差はなぜ生じるか/どうすれば誤差がなくなるか 8.2 分析方法についての考え方 方法(機器)の内容の把握/検量線の範囲/精度管理
第9章 水道水の水質基準等関連制度とその背景 9.1 水道水質基準 9.2 水質基準の概要 9.3 水質検査方法と検査頻度 9.4 快適水質項目と監視項目 9.5 水道法の適用を受けない飲用水 9.6 水道原水の水質保全
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