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近世城下町の設計技法 |
−視軸と神秘的な三角形の秘密− |
高見敞志著 |
A5・324頁 / 4180円 発行年月日 : 2008年8月 ISBN : 978-4-7655-2521-3 |
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近世城下町は,戦国時代末から江戸初期のきわめて短期間に建設された。はたして近世城下町の地選,町割,施設配置はどのように決められたのか。それが本書のテーマである。そこには,強大な権力をもつ封建領主と,卓越した技術をもつ都市と建築の技術者集団がいた。「視軸」と大和比ともいわれる三辺をもつ「α三角形」を用いて,近世城下町を読み解くとともに,それが意味する歴史的,軍事的,精神的背景を探る。
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第1章 序 論 1.1 課題と目的 1.2 仮説と検証方法 第2章 近世城下町の設計技法に関する仮説 2.1 小倉城下町の町割にみる35間モデュールと視軸 2.2 中津城下町における設計技法の発見 2.3 設計技術に関する仮説の設定 2.4 広島城下町への仮説の適用 第3章 仮説の論拠と意味 3.1 視軸が使われた論拠と意味 3.2 α三角形60間モデュールの論拠と意味 第4章 天守の位置決定 4.1 視軸による天守位置決定 4.2 α三角形60間モデュールによる天守位置決定 第5章 主要施設の配置 5.1 視軸による軍事施設配置 5.2 α三角形60間モデュールによる社寺配置 第6章 町 割 6.1 町割の設計理念 6.2 町割の技法 第7章 近世城下町の町割の変容 7.1 築城期における設計技法の変容 7.2 小倉城下町の町割の変容過程 第8章 結 論 8.1 総括 8.2 結果の限界と残された課題 8.3 現都市計画への意義
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