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書籍詳細
 
仮設工学
−建設工事のQCDSEからSとEを中心として−
前田潤滋ほか著
A5・250頁 / 2860円
発行年月日 : 2008年2月
ISBN : 978-4-7655-2510-7
 

内容紹介
仮設工事(仮設)を本体工事(本設)の周辺技術として位置づけ,建設技術者養成の一助になることを視野に,「建築施工」や「建築生産」といった大学等での授業科目や仕様書では必ずしも伝えられていない技術的な内容を解説することを目的とした書。「品質管理(Quality)」,「原価管理(Cost)」,「工程管理(Delivery)」,「安全管理(Safety)」,「環境管理(Environment)」の建設工事における「QCDSEの五大管理」の中でも「安全管理」と「環境管理」に重点をおいている。
 
目次
第1章 工事の進捗と諸手続
 1.1 建設プロジェクトの流れ
 1.2 プロジェクトの参加者と業務の概要
 1.3 建設生産の五大管理
 1.4 建設プロジェクトの進捗と関連法令および諸手続き
   1.4.1 建築確認申請書提出に関連する法令等
   1.4.2 建築工事に関係する提出書類(確認申請後)

第2章 構造力学と仮設構造物の設計
 2.1 概要
 2.2 断面力の種類
 2.3 引張を受ける部材の力学
 2.4 圧縮を受ける部材の力学
 2.5 曲げを受ける部材の力学
 2.6 仮設物計算時の要点(足場および型枠)
   2.6.1 足場
   2.6.2 コンクリート型枠

第3章 土質力学と山留め
 3.1 土質力学
   3.1.1 地盤
   3.1.2 地盤の分類
   3.1.3 土の構造と基本特性
   3.1.4 土の物理特性
   3.1.5 土の力学的性質
   3.1.6 粘性土の沈下特性
 3.2 山留めの設計
   3.2.1 山留め
   3.2.2 山留め工法
   3.2.3 山留め壁工法
   3.2.4 山留め計算
   3.2.5 地下水の処理
   3.2.6 計測管理
   3.2.7 終わりに

第4章 安全な現場管理のための風の知識
 4.1 工事現場の風事故
 4.2 風の基本的な性質
   4.2.1 風の速度と向き
   4.2.2 最大風速と突風率
   4.2.3 鉛直方向の風速分布と地表面粗度
 4.3 強風発生の原因
   4.3.1 台風,たつまき,ダウンバースト
   4.3.2 ビル風
 4.4 風速マップと各地の強風発生の特徴
   4.4.1 風速マップと設計風速
   4.4.2 仮設工事用風速マップと最大風速の再現期間の考え方
   4.4.3 各地の強風発生の特徴
 4.5 風と風圧力
   4.5.1 速度圧と風圧力
   4.5.2 風圧係数と風力係数
 4.6 足場骨組の風荷重
   4.6.1 鋼管足場等の耐風設計
   4.6.2 ビル工事シート足場表面の風の実測例

第5章 ヒューマンファクターを考慮したリスク解析
 5.1 事故とヒューマンファクター
   5.1.1 タイタニック号の沈没事故
   5.1.2 事故の分類と予兆的対処
   5.1.3 事故原因とヒューマンファクターそして組織要因へ
   5.1.4 人間−−機械系の機能分配と信頼性
   5.1.5 事故分析
 5.2 リスク解析
   5.2.1 リスクとは何か
   5.2.2 特性要因図
   5.2.3 FMEA
   5.2.4 リスクマトリックス分析
   5.2.5 FTによるリスク解析
   5.2.6 事象生起確率と危惧度
   5.2.7 危惧度による生起確率の推定法
   5.2.8 ETA
   5.2.9 リスクの許容判断

第6章 現場の安全管理1(行政の動向,災害傾向)
 6.1 概説
 6.2 建設業における労働災害の推移
   6.2.1 死傷災害の推移
   6.2.2 死亡災害の推移
   6.2.3 重大災害の推移
   6.2.4 その他の指標
   6.2.5 建設業における死亡災害の分類
 6.3 行政による労働災害防止対策
   6.3.1 労働安全衛生法
   6.3.2 労働災害防止計画
 6.4 具体的対策例
   6.4.1 足場先行工法
   6.4.2 手すり先行工法
   6.4.3 土止め先行工法

第7章 現場の安全管理2(作業者の安全,健康管理)
 7.1 概要
 7.2 高齢化の現状と対策の要点
   7.2.1 高齢化の現状と心身機能
   7.2.2 高齢化対策
 7.3 熱中症災害の予防と対策
   7.3.1 熱中症災害の現状
   7.3.2 熱中症とは
   7.3.3 熱中症発症のメカニズム
   7.3.4 熱中症の予防と対策
 7.4 腰痛の予防と対策
   7.4.1 業務上に発生する腰痛の現状
   7.4.2 腰痛と建築作業
   7.4.3 腰痛の予防・対策

第8章 建設現場の環境管理
 8.1 概説
 8.2 環境影響項目ごとの法規制と対応
   8.2.1 騒音・振動管理
   8.2.2 粉じん管理
   8.2.3 排水管理
   8.2.4 土壌汚染管理
   8.2.5 有害物管理
   8.2.6 副産物管理
 8.3 まとめ

第9章 仮設建築物とその将来像―有期限建築の可能性―
 9.1 背景
 9.2 仮設構造物から仮設資材へ
 9.3 仮設資材から仮設建築物へ
 9.4 持続する社会の原理としての仮設建築物
 9.5 「市場と舞台」に見られる仮設建築物の原理について
 9.6 仮設性の中での精緻なシステム―エンパイヤステートビルの建設現場―
 9.7 仮変性を必然とする建築の潜在ニーズ
 9.8 有期限建築のテーマ
 9.9 従来建築と有期限建築の違い
 9.10 有期限建築のリサイクルフロー
 9.11 有期限建築の事例
   事例1 <暫定利用建築>TAO劇場――「白鬚のリア」リア王三部作(1989〜1993年)
   事例2 <暫定利用建築>移動シアター(2001年)
   事例3 <暫定利用建築>東京デザイナーズウィークコンテナ展(2004年)
   事例4 <暫定利用建築>大学グリル(2006年)
   事例5 <可変利用建築>サンストリート(1996年)
   事例6 <可変利用建築>早稲田オフィシャルショップ――早稲田の森に建つ環境共生型店舗(2002年)
   事例7 <可変利用建築>OZOC(2003年)
   事例8 <可変利用建築>ロードサイド店舗(RUCS)の開発(2005年)
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