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書籍詳細
 
居住環境を考慮した建築設備の防振設計技術
麦倉喬次著
A5・252頁 / 5940円
発行年月日 : 2005年9月
ISBN : 4-7655-2488-4
 

内容紹介
建築設備の騒音振動問題は,技術者に敬遠され専業者依存となりがちである。機械メーカー,建築技術者・設備技術者,防音防振専業者間でトラブルも多い。現在の建築設備の防振問題は,騒音制御と異なり定性的な設計が主流で,加振力データの入手も容易でない。本書では建物床の居住性評価を中心にすえて,振動障害問題とその実務的対応調査法,具体的な防振設計例を示すことなどの方針の下に,加振力の測定例データ,防振材料の選定法など必要な情報を加えて,定量化防振設計の方法をまとめた。
 
目次
第1章 建築設備と振動障害
1.1 建築空間と環境
1.2 障害の事例
1.3 なぜ障害が起きているのか

第2章 環境振動とその評価
2.1 環境振動とは
2.2 振動の表現
2.3 環境振動の評価法

第3章 防振の一般的理論(弾性支持)
3.1 1自由度系の振動
3.2 2自由度の振動
3.3 建物床振動特性を考慮した振動
3.4 振動制御の要素

第4章 ばね系の基礎
4.1 直列配置
4.2 並列配置
4.3 分配配置
4.4 傾斜配置
4.5 弾性主軸と弾性中心

第5章 質量系の基礎
5.1 質量の大きさ
5.2 重心位置
5.3 慣性モーメント

第6章 減衰系の基礎
(1)粘性減衰
(2)摩擦減衰
(3)内部減衰

第7章 振動の連成と非連成
(1)剛体の重心と支持弾性の弾性中心が一致し,かつ慣性主軸と弾性主軸が一致する場合
(2)重心と弾性中心が一致し,慣性主軸のうち1つのみが弾性軸の1つと一致する場合
(3)慣性主軸と弾性主軸とが互いに平行で,弾性主軸のうちの1つのみが慣性主軸の1つと一致する場合
(4)重心と弾性中心とは一致するが,慣性主軸と弾性主軸とはいずれも一致しない場合
(5)慣性主軸と弾性主軸とがいずれも一致しない場合

第8章 剛体の弾性支持設計法
8.1 剛体の運動方程式
8.2 ばね定数と復元係数
8.3 弾性支持剛体の運動方程式

第9章 防振支持設計法の実際
9.1 加振力を有する機械の防振設計の手順
9.2 機械の許容振動

第10章 防振材料とばね定数計算法
10.1 防振ゴム
10.2 金属ばね

第11章 床および梁の振動特性とその推定法
11.1 床の振動特性を見る
11.2 床要素の振動特性
11.3 床振動予測と動剛性,機械インピーダンス,動質量の関係
11.4 床の駆動点インピーダンスの推定法
11.5 床の駆動点動剛性の推定法
11.6 梁の動剛性の推定

第12章 建築設備機器の加振力測定法
12.1 直接法による加振力の測定法
12.2 置換法による設備機器の加振力測定法
12.3 弾性支持法による設備機器の加振力測定法
12.4 3方法による測定事例と比較
12.5 各加振力測定方法の長所・短所

第13章 設備機器の加振力推定法と実測例
13.1 設備機器の種類と発生振動
13.2 加振力推定法
13.3 加振力測定例

第14章 振動障害と実務的発生源探査法
14.1 実務的な発生源探査法
14.2 防振施工と留意点(障害源探査に役立つ)

第15章 床振動と騒音の放射
15.1 平板からの音の放射係数
15.2 平面板の振動と放射音圧レベルの関係
15.3 室内許容騒音と振動の許容値
15.4 固体音の伝搬

第16章 防振設計計算例
16.1 回転機械の弾性支持例
16.2 送風機の弾性支持例
16.3 冷凍機の弾性支持例(機械室床版の上に設置され,連成振動を考慮する)
16.4 動吸振器による対策例
16.5 送風機の防振設置例

引用・参考文献

索引
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