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建築構造における性能指向型設計法のコンセプト |
−仕様から性能へ− |
建設省大臣官房技術調査室監修/建築研究振興協会編 |
B5・144頁 / 3850円 発行年月日 : 2000年8月 ISBN : 4-7655-2445-0 |
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性能を基盤とした建築構造体系の構築を目的とした建設省総合技術開発プロジェクト「新建築構造体系の開発」の成果の骨格部分をまとめた書.要求性能を把握し,目標性能を設定したうえで,性能検証により,その目標が満足されることを確認するという,2000年施行の建築基準法施行令に盛り込まれた「性能指向型設計」の考え方を理解し,活用してゆくうえで,必読の一冊といえよう.
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第1章 概要 1節 性能指向型の建築構造設計体系の必要性 1.1 これまでの状況と背景 1.2 建築構造設計体系のあるべき状態 2節 性能指向型の建築構造設計体系の概要 2.1 基本事項 2.2 目標性能とその水準の設定 2.3 目標性能とその水準を達成するための構造の計画 2.4 性能評価 2.5 性能表示 2.6 社会機構 2.7 まとめ 第2章 目標水準設定の考え方 1節 目標水準設定の基本的枠組 1.1 はじめに 1.2 目標水準設定に関する前提事項の整理 建築構造設計/構造設計における建築主に対する設計者の役割/建築構造物に求められる役割と2つの側面 1.3 構造性能の目標水準の基本枠組 構造性能の目標水準の基本的認識枠組/構造性能の目標水準設定における判断形式/複数の評価指標のもとでの最適規準 1.4 構造性能水準の設定において考慮すべき事項 現象の確率論的把握/構造性能水準の設定において参考にすべき事項 2節 目標水準設定に係わる基礎的検討 2.1 安全性に対する住民等の意識の把握から得られた知見 2.2 水準設定の法的考察と経済学的考察から得られた知見 3節 目標水準設定において考慮すべき事項 3.1 これまで経験的につくられてきた構造物の性能 基本的な考え方/構造性能水準評価において考慮すべき不確定要因/確率論に基づく構造性能水準評価/従来の設計法による建築物の構造性能水準/現行建築物の構造性能水準の評価事例 3.2 バックグラウンドリスクからみた安全水準 基本的な考え方/死亡リスクの捉え方と表現方法/各種死亡リスクの最近の動向/リスク比較とリスク規制に関する問題点 3.3 建築物の使用期間に生じる総費用 基本的な考え方/総費用の考え方/総費用を最小化する性能水準の傾向/総費用最小化による目標水準設定の事例
第3章 構造性能評価指針案 序 構造性能評価の意義 1節 総則 1.1 目的 1.2 用語 1.3 構造性能評価の流れ 2節 目標構造性能 2.1 基本構造性能 2.2 性能評価項目 2.3 構造性能の水準 3節 限界状態 3.1 限界状態の種類 3.2 安全限界状態 構造骨組の安全限界状態/建築部材の安全限界状態/設備機器の安全限界状態/什器の安全限界状態/地盤の安全限界状態 3.3 修復限界状態 構造骨組の修復限界状態/建築部材の修復限界状態/設備機器の修復限界状態/什器の修復限界状態/地盤の修復限界状態 3.4 使用限界状態 構造骨組の使用限界状態/建築部材の使用限界状態/設備機器の使用限界状態/什器の使用限界状態/地盤の使用限界状態 4節 荷重および外力 4.1 固定荷重 4.2 積載荷重 4.3 積雪荷重 4.4 風圧力(風荷重) 4.5 地震動(地震荷重) 4.6 地盤に起因する荷重・外力 4.7 その他の荷重 4.8 荷重および外力の組合せ 5節 応答値の算定 5.1 原則 5.2 積載荷重に対する応答値の算定 5.3 積雪荷重に対する応答値の算定 5.4 風圧力に対する応答値の算定 5.5 地震動に対する応答値の算定 6節 限界値の設定 7節 限界値と応答値の比較評価の方法 8節 性能の表示
第4章 性能指向型設計法のための社会機構の方向性 1節 はじめに 2節 性能指向型「設計実務」のモデル化 2.1 設計関連情報の3つのフェーズ(相) 2.2 性能指向型「設計実務」のプロセスの内容 3節 性能指向型「設計実務」のタイプ分類 4節 「社会機構」に期待される機能・役割 5節 「社会機構」を構成する機能別システム例 6節 「設計実務」や「社会機構」の現状 7節 「社会機構」の整備の方向と今後の課題
今後の課題/付録(新構造総プロの経緯)
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