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書籍詳細
 
コンクリート構造物のサステイナビリティ設計
−地球環境と人間社会の不確実性への挑戦−
堺孝司・横田弘著
A5・200頁 / 3520円
発行年月日 : 2016年8月
ISBN : 978-4-7655-1840-6
 

内容紹介
地球環境と人間社会の不確実性への挑戦として,インフラ・建築物の新しい指針として「サステイナビリティ設計」を提案する書。真に持続可能な社会を構築するためには,構造物の安全性を含む社会的側面に加えて,経済的側面および環境的側面をも総合的に扱う設計体系が必要とされる。本書は,コンクリート構造物を対象に,そうしたニーズに対する一つの重要な解を与える。「サステイナビリティ設計」は,建設産業に革新的技術をもたらし,地球環境負荷低減に著しく貢献することとなる。
 
目次
第1章 コンクリート技術の系譜
1.1 セメント・コンクリート技術の発祥
1.2 揺籃期(明治時代〜1960年頃)
1.3 発展期(1960年頃〜1990年頃)
1.4 成熟期(1990年頃以降)
1.5 新しい問題の発現

第2章 コンクリート構造物設計法の発展の系譜
2.1 経験則から許容応力度法による設計へ
2.2 限界状態設計法と信頼性設計法の登場
2.3 性能設計法への移行
2.4 次世代の設計体系

第3章 サステイナビリティ思想の誕生と現況
3.1 地球誕生以降の環境変化と人類
3.2 環境問題の顕在化と対応
3.3 COP21
3.4 温暖化ガス削減における建設産業のかかわり

第4章 コンクリート・建設分野におけるサステイナビリティの意味
4.1 概要
4.2 社会的側面
4.3 経済的側面
4.4 環境的側面
4.5 サステイナビリティ要素の相互関係

第5章 コンクリートサステイナビリティに関する既往の展開
5.1 土木学会
5.2 日本建築学会
5.3 日本コンクリート工学会
5.4 アメリカコンクリート学会(ACI)
5.5 構造コンクリート国際連合(fib:International Federation for Structual Concrete)
5.6 米国レディーミクストコンクリート協会(NRMCA)
5.7 アジアコンクリート連合・サステイナビリティフォーラム(ACF-SF)
5.8 国際標準化機構(ISO)
5.9 その他

第6章 ライフサイクルアセスメントおよび評価ツールの現況
6.1 ライフサイクルマネジメント思想の誕生と現状
6.2 ライフサイクルアセスメント(LCA)
6.3 建築物および土木構造物の環境規格
6.4 環境ラベル・宣言
6.5 コンクリート関連産業のためのISO環境規格
6.6 社会的側面と経済的側面に関する評価
6.7 建築物の環境影響評価ツール
6.8 土木構造物の環境影響評価ツール

第7章 サステイナビリティ設計
7.1 長寿命化の本質
7.2 国土強靭化論の本質
7.3 建設分野へのサステイナビリティ思考の導入
7.4 サステイナビリティ設計
7.5 サステイナビリティ設計の効果
7.6 サステイナビリティ要素の相互関係に関する数値計算例
7.7 サステイナビリティ設計と技術開発

第8章 サステイナビリティ評価−ケーススタディ−
8.1 概要
8.2 小樽港防波堤
8.3 首都高速道路
8.4 鉄道事業
8.5 日証館
8.6 ローカーボンコンクリート

第9章 今後の展望
9.1 資源・エネルギーと人口問題
9.2 コンクリート・建設産業の目指すべき方向
9.3 コンクリートの価値の本質
9.4 2050年のコンクリート・建設分野の姿

結語
Copyright