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和田章・河田恵昭・田中礼治監修/東日本大震災の教訓を後世に残すことを考える勉強会編 |
A5・228頁 / 1100円 発行年月日 : 2015年3月 ISBN : 978-4-7655-1820-8 |
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東日本大震災で犠牲になられた方は,90%以上が津波によるものです.そこで,来たる首都直下型地震や東海・東南海・南海地震に備え,津波減災対策が急がれます。本書では,防災や建築のスペシャリストが,津波のメカニズムなどを説明するとともに,津波に抗う鉄筋コンクリート造など重量化,鉛直避難を可能にする高層化,津波を受け流すピロティ構造など現代の建築ができることを提案します。また,東日本大震災の教訓を後世に残していくため,世代交代を前提とした伝承方法についても提案します。
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第1章 はじめに
第2章 津波を知る 2.1 災害列島日本を知る 2.2 東日本大震災の津波を知る 2.3 南海トラフ巨大地震の津波を知る 2.4 津波の歴史とその教訓 2.5 近年の津波の歴史を振り返る 2.6 世界の津波減災を考える 2.7 津波を誤解しないように 2.8 津波のメカニズム
第3章 津波減災対策が大切−命を守ることと暮らしを守ること 3.1 民間の建物や各種の道も 複合的な津波減災に加わる 3.2 1000年に1度のような自然の猛威に対して, 大きな災害を起こさないための4原則
第4章 津波に負けない住まいづくり 4.1 津波に負けない現代建築 4.2 東日本大震災で実証されている 4.3 誤解してはいけない建物と命の関係 4.4 建築は津波減災対策に使える 4.5 古い津波被害と東日本大震災の津波被害の比較 4.6 日本の建築技術の進歩と津波減災対策 4.7 ピロティ効果という東日本大震災での発見 4.8 建物に助けられた喜びの事例
第5章 津波に負けないまちづくり 5.1 津波に負けないまちづくりの必要性 5.2 津波に負けないまちづくりの目標 5.3 津波に負けないまちづくりのための三つの手法 5.4 命を守るまち 5.5 建物が流失しないまち 5.6 津波の翌日から生活できるまち
第6章 津波伝承なくして津波減災対策なし 6.1 津波伝承の必要性 6.2 新しい津波伝承方法の開発 6.3 津波伝承をサポートするシステムづくり
第7章 世界へのメッセージ 7.1 防災減災力を高めるために連携しよう(河田恵昭) 7.2 大災害の教訓を世界で共有しよう(和田 章)
座談会
あとがき
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