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成熟都市の交通空間 |
−その使い方と更新の新たな方向− |
淺野光行著 |
A5上製・178頁 / 3080円 発行年月日 : 2014年2月 ISBN : 978-4-7655-1811-6 |
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(前略)新しい世紀に入り最初の10年間,わが国は人口もそのピークを迎え,引き続き経済は低迷しつつも,社会と経済は落ち着きを取り戻し,成熟時代を迎えつつあるように見られた。しかし,2011年3月11日の東日本大震災はそれまでの基調を根底から揺るがした。(中略)一方、京都議定書の第1約束期間の終了とともに地球温暖化対策は大きな節目を迎えている。(中略)都市づくりと交通空間の整備は,日本を取り巻く社会経済環境とその変化に対応すべく,新しい交通施設の整備から交通需要の管理まで,時代に応じた様々な方策を実行してきた。都市の経済活動を見ても,活発な時は交通需要が増大し,停滞している時は逆に交通需要も減少するといったように,社会経済活動と人々の交通行動との間には密接な関係がある。(中略)本書は,これからの都市地域は,変化を見せながらも,その速度は緩やかなものとなり,確実に成熟社会へ向かって進むことを基本の認識としたうえで,成熟した都市地域の都市づくりと交通空間の整備のあり方を明らかにしようとするものである。(中略)大事になることは,これから更新の時代を迎える都市の道路や鉄道の再整備に合わせ,成熟都市に相応しい空間を都市づくりの中で創出することである。(後略) ≪「まえがき」より≫
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第1章 成熟時代を迎える都市地域 1-1 21世紀の都市地域を考える視点 1-2 成熟社会の到来と都市地域 1-3 都市地域の成熟化と地球環境問題
第2章 成熟社会における都市づくり 2-1 変わる都市交通計画 2-2 都市の土地利用と交通 2-3 地区レベルの交通空間整備 2-4 自動車依存の軽減 2-5 成熟時代の交通空間の計画と整備
第3章 都市内道路の整備・更新と都市空間の再編 3-1 成熟時代の都市内道路の整備と役割 3-2 成熟都市における高速道路の整備と更新
第4章 鉄道空間を活用した都市の再整備 4-1 鉄道を中心に発達した日本の都市 4-2 鉄道駅と街の関係を再考する 4-3 地方都市の鉄道と展望 4-4 鉄道立体化の要請と連続立体交差事業 4-5 鉄道立体化と都市空間の再編 4-6 廃線になった鉄道空間の活用
第5章 シェアする時代の交通空間 5-1 都市づくりとシェアする視点 5-2 街路空間の新たなデザイン「シェアド・スペース」 5-3 交通手段をシェアする
⇒ より詳しい目次や簡単な中身などは、「ちょっと見る」をご覧ください。
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