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加藤浩徳編著 |
A5・298頁 / 4400円 発行年月日 : 2013年7月 ISBN : 978-4-7655-1802-4 |
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近年,我が国では,財政状況が逼迫する中,効率的な公共投資に対する社会的要請が高まりつつある。道路事業において,交通時間短縮による便益は,全便益のかなりの割合を占めており,それを計測する上で,交通の時間価値を適切に設定することが不可欠である。本書は,主に道路交通を対象として,交通の時間価値の理論と実際を解説するものである。 【この書籍に関連した受賞一覧】 ※2012年10月、道路政策の質向上に資する技術研究開発・優秀技術研究開発賞(国土交通省) ⇒http://www.mlit.go.jp/road/tech/jigo/jigo.html ※2014年10月、日本交通学会賞(著書の部) ⇒http://koutsu-gakkai.jp/jyushou.html ※2014年11月、米谷・佐佐木賞(研究部門) ⇒http://www.issr-kyoto.or.jp/event/fund/result/no10/prizer02/
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はじめに
第1章 交通の時間価値とは 1.1 交通の時間価値とは何か 1.2 交通の時間価値の重要性 1.3 本書の対象,目的,構成
第2章 交通の時間価値に関する研究の発展経緯 2.1 はじめに 2.2 交通の時間価値に関する理論的アプローチ 2.3 交通の時間価値に関する実証的アプローチ 2.4 交通の時間価値の設定に関する議論・調査 2.5 最近の交通の時間価値に関する研究 2.6 交通の時間価値に関する研究の発展経緯のまとめ 2.7 交通の時間価値に関する研究の課題
付録 交通の時間価値に関する既往の理論モデルの概要
第3章 交通の時間価値に関する基礎理論 3.1 交通の時間価値に関する基本的な考え方 3.2 非業務交通の時間価値 3.3 業務交通の時間価値
第4章 交通の時間価値の特性 4.1 はじめに 4.2 交通時間と交通の時間価値との関係 4.3 賃金率と交通の時間価値との関係 4.4 交通手段,徒歩,待ち時間,乗り換え時間と交通の時間価値との関係 4.5 交通時間短縮の規模と交通の時間価値との関係 4.6 交通時間短縮の符号と交通の時間価値との関係 4.7 交通の時間価値の分布 4.8 交通の時間価値の経年変化
第5章 交通の時間価値の推定方法 5.1 交通の時間価値の推定アプローチ 5.2 所得接近法による交通の時間価値推定 5.3 選好接近法による交通の時間価値推定
第6章 我が国における交通の時間価値 6.1 はじめに 6.2 我が国におけるRP データを用いた道路交通の時間価値推定 6.3 我が国における交通の時間価値に関するメタ分析 6.4 我が国におけるSP データを用いた道路交通の時間価値推定 6.5 我が国における交通の時間価値推定結果のまとめ
第7章 交通プロジェクト評価と時間価値 7.1 はじめに 7.2 我が国の費用便益分析マニュアルにおける道路交通の時間価値 7.3 英・米のガイドラインにおける交通の時間価値 7.4 日・英・米の道路交通の時間価値設定の比較
付録1 国土交通省『公共事業評価の費用便益分析に関する技術指針(共通編)』における時間価値の解説 付録2 我が国の公共事業に関する費用便益分析マニュアルの導入経緯 付録3 開発途上国における交通の時間価値の設定
第8章 交通の時間価値に関する論点 8.1 はじめに 8.2 交通の時間価値の理論に関する論点 8.3 我が国を対象とした交通の時間価値設定に関する論点
第9章 残された課題 9.1 貨物交通の時間価値について 9.2 開発途上国における交通の時間価値推定について 9.3 交通の時間価値に基づく交通サービス料金設定について
索 引
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