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シェアする道路 |
−ドイツの活力ある地域づくり戦略− |
エルファディング.ズザンネ・浅野光行・卯月盛夫著 |
A5・228頁 / 3080円 発行年月日 : 2012年4月 ISBN : 978-4-7655-1795-9 |
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近年,歩道上での歩行者と自転車の衝突事故が増加しているが,本書は自転車道先進のドイツの政策,諸都市の事例を挙げ,道路空間の再整備(歩行者の空間・自転車の空間・自動車の空間)についてまとめたもの。単なる道路空間の整備をまとめたにとどまらず,地域の特色を活かしたまちづくり・道路整備についても紹介した。交通の専門家や研究者だけでなく,行政や議員の方々,そしてまちづくりに関心を持つ市民,NPO,学生の方々にもオススメの一冊。
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序章 背景 求められる交通政策の方向転換 持続可能な都市交通の考え方 持続可能な都市交通のための戦略 プッシュ戦略とプル戦略 都市計画と交通計画の法的な背景 本書で紹介する都市および州 参考文献
第1章 市街地の歩行者ゾーン整備 1-1 ドイツの諸都市で整備される歩行者ゾーン 1-2 交通ルールとネットワークを浸透させるには 1-2-1 歩行者の交通ルール 1-2-2 歩行者空間の利用 1-2-3 歩行者空間の整備 1-3 歩行者空間整備のケース・スタディ 1-3-1 ケース・スタディ1:トランジットモール(ハンブルク市・メンケベルク通り) 1-3-2 ケース・スタディ2:ビジネス改善地区(ハンブルク市・ノイエル・ヴァル) 1-3-3 ケース・スタディ3:空間の再配分(ケルン駅前広場) 1-3-4 ケース・スタディ4:立体道路整備による街並み修復 1-4 オープンカフェによる賑わい創出 1-4-1 オープン・カフェの歴史 1-4-2 歩行者空間でのオープンカフェ運用 1-5 まとめ 参考文献
第2章 住宅地の交通環境改善 2-1 交通環境改善の方策 2-2 ゾーン30の導入:グリンデルホーフ通りのケース・スタディ 2-3 シェアド・スペース:標識と信号のない空間 2-4 新たな試みと今後の展開 参考文献
第3章 魅力的な自転車交通 3-1 自転車政策を振り返る 3-2 自転車のための制度 3-3 自転車交通ネットワークの形成 3-4 自転車交通ネットワーク整備のケース・スタディ 3-4-1 広域自転車交通ネットワーク(ラインラント・プファルツ州) 3-4-2 都市内自転車交通ネットワーク(トロースドルフ市) 3-4-3 駐輪に関するいくつかのケース・スタディ 3-5 長距離自転車道と自転車ツーリズム 参考文献
第4章 ボン市の成功例に学ぶ中心市街地の発展 4-1 ボン市はどのような都市なのか 4-1-1 ボン市の概要 4-1-2 中心市街地の交通状況 4-1-3 新たな交通施策 4-2 中心市街地ではどのように空間配分を実施したか 4-2-1 歩行者空間ネットワークを改良するには 4-2-2 史跡の演出 4-2-3 商業と特別利用のバランス 4-2-4 利用しにくい自転車交通を改善 4-2-5 課題が多い公共交通ネットワーク 4-2-6 自動車交通も制限が多い 4-2-7 道路空間の複合利用 4-3 改めて空間を再配分する計画 4-3-1 計画作成と基本的な考え方 4-3-2 各種交通に関する考え方 4-3-3 実施計画 4-3-4 比較と展望 4-3-5 まとめ 参考文献
第5章 ドイツの経験から何を学ぶか 5-1 地区レベルの交通空間整備:日本の経験 5-2 ドイツの経験と近年の動向 5-3 魅力と賑わいある都市空間への道:「あとがき」に代えて 参考文献
附録 用語集
項目索引
地名関連索引
略語索引
著者紹介
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