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新河川堤防学 |
−河川堤防システムの整備と管理の実際− |
吉川勝秀著 |
A5・460頁 / 5720円 発行年月日 : 2011年11月 ISBN : 978-4-7655-1788-1 |
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河川堤防は,道路と同様に国土を形成する基幹的なインフラである。しかし,人口の約半分,資産の3/4を守っているこの河川堤防については,大学や行政の河川管理担当部局のインハウスにおいて,その研究がほとんど行われていない。本書は,従来の土質工学的な堤防論と水理・水文学的な検討,さらには堤防決壊による被害といったことを,河川の氾濫原も含め,河川堤防を“線”,“システム”として河川縦断的な議論を試み,河川堤防システムの整備と管理を中心としつつ,より広い視野から必要な治水の基本も含めて論じたものである。
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はじめに
第 1章 本書の基本的立場、特徴と構成
第T部 河川堤防システムの基本理論 第 2章 河川堤防システムの基本的な理論と視点
第U部 河川堤防システムの実際 第 3章 河川堤防システムの破たん(堤防決壊)の原因 第 4章 河川堤防システムの水理・水文学的な安全度 (洪水の水位・流量・発生頻度) 第 5章 河川堤防システムについての被害からの検討 第 6章 河川堤防システムについての安全度、 氾濫の深刻さ、被害からの複合的な検討 第 7章 実態検討からの知見と総括的な考察
第V部 河川と河川堤防システム 第 8章 河川の治水安全度1 洪水危険度の評価と図化 第 9章 河川の治水安全度2 地形学的アプローチ 第10章 被害ポテンシャル、被害額1 都市化流域での検討、費用便益分析 第11章 被害ポテンシャル、被害額2 総合的な治水の視点、利根川東京氾濫原 第12章 被害ポテンシャル 被害額3 被害ポテンシャルの誘導・規制に関する 都市計画論的な視点 第13章 河道の変化と河川堤防システムなどへの影響 第14章 河川の利用−世界の視野で、観光も視野に− 第15章 堤防築造・整備、堤防技術の歴史的、 国際的考察
第W部 河川堤防システムの課題 第16章 何がわかったか、何が問題か 第17章 何をなすべきか 第18章 これからの調査研究課題
おわりに
索引
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