|
日本非破壊検査協会編 |
B5・382頁 / 6600円 発行年月日 : 2010年4月 ISBN : 978-4-7655-1767-6 |
|
|
|
長い年月にわたって使用する鉄筋コンクリート構造物の維持・管理をするために,目立つ損傷を与えることなく,できれば無傷で的確な試験・検査をして合理的評価をする必要に迫られ,「非破壊試験」の方法が開発されてきた。本書は,大学,建設会社,検査会社の第一線の研究者・技術者が,非破壊試験の基本を解説した上で,多岐にわたる方法とその改良,更なる技術開発を,分類して平易に解説しまとめたもので,コンクリート技術者必携の書である。
|
|
|
|
第T編 序説
T-1 非破壊試験の意義 1.非破壊試験とは 2.非破壊試験を必要とする事例 3.非破壊試験の長所と短所
T-2 非破壊試験の歴史 1.概説 2.非破壊試験の流れ 3.学協会の動き
T-3 非破壊試験の分類 1.非破壊試験の種類 2.コンクリートに関する非破壊試験 3.鉄筋に関する非破壊試験
第U編 コンクリート構造物の検査・診断と非破壊試験の導入
U-1 検査・診断への適用 1.非破壊試験による検査,診断の重要性 2.検査,点検・診断の流れ 3.非破壊試験方法の選定 4.検査における非破壊試験の適用 5.点検における非破壊試験の適用
U-2 現地調査 1.検査への適用 2.診断への適用 3.仕上げ等がある場合の注意点
U-3 目視試験方法 1.NDIS 3418の概要 2.対象項目別の試験方法 3.NDIS 3418の活用例
第V編 各種機器によるコンクリート構造物の非破壊試験方法
V-1 電磁波レーダによる試験方法 1.原理と画像解読 2.装置 3.試験方法の適用
V-2 超音波による試験方法 1.測定の原理 2.測定方法 3.コンクリート中の超音波伝搬に影響する要因 4.コンクリートの品質推定の事例
V-3 衝撃弾性波による試験方法 1.測定の原理 2.測定装置と適用範囲 3.厚さ測定の要点 4.強度推定 5.内部欠陥探査 6.ひび割れ深さの推定 7.PC グラウト充填状況評価 8.地中埋設管の劣化調査
V-4 AEによる試験の方 1.測定の原理 2.適用事例
V-5 放射線透過試験方法 1.測定の原理 2.測定機器 3.適用事例
V-6 サーモグラフィーによる試験方法 1.測定の原理 2.試験方法の適用
V-7 電磁誘導による試験方法 1.測定の原理 2.試験方法 3.測定結果
V-8 コンクリート組織の試験方法 A.水銀圧入法による細孔構造の測定 1.コンクリートの空隙と水銀圧入法 2.適用上の問題点 3.測定方法 4.品質評価例 B.DTA-TG 試験 1.測定原理と装置 2.測定方法 3.測定結果適用例 C.X線回折試験 1.測定原理と装置 2.測定方法 3.測定結果適用例 D.電子顕微鏡観察 1.観察の原理と適用範囲 2.適用例 E.EPMA による分析 1.分析の原理と適用範囲 2.適用例
第W編 コンクリートの配合・性質の非破壊試験方法
W-1 硬化コンクリートの配合推定試験方法 1.単位セメント量の推定 a.F-18法 b.グルコン酸ナトリウム法 c.ICP による方法 2.水セメント比の推定 a.水銀圧入法 b.吸水法
W-2 圧縮強度試験 1.ボス供試体試験 2.小径コア供試体試験 3.リバウンドハンマー試験 4.その他の強度試験 a.貫入試験 b.ピンの引抜き試験 c.コアの引張破壊試験 d.引っかき傷幅試験 e.削孔抵抗試験
W-3 弾性係数試験方法 1.静弾性係数試験方法 2.動弾性係数試験方法 3.超音波の伝搬速度による方法
W-4 透気・透水試験方法 1.透気試験方法 a.削孔法 b.シングルチャンバー法 c.ダブルチャンバー法 d.各種透気試験の性能評価のための共通試験 2.吸水・透水試験方法 a.表面法(自然吸水) b.削孔法(自然吸水) c.加圧透水法
W-5 含水率試験方法 1.コンクリートの含水状態を評価する目的 2.測定の原理と各種試験方法 a.埋込み式電極による方 b.挿入式電極による方法 c.押し当て式電極による方法 d.乾燥試験紙による方法 e.中性子による方法 3.含水率が他の物性を評価する試験に及ぼす影響 4.測定結果の評価
第X編 コンクリート構造物の劣化の非破壊試験方法
X-1 表面欠陥・ひび割れ・浮きの試験方法 1.ひび割れ・ジャンカ・コールドジョイント a.デジタルカメラによるひび割れ分布の記録 b.機器によるひび割れ幅の測定 c.超音波を用いたひび割れ深さの推定 d.ミリ波を用いたひび割れの検出 2.浮き a.打音法 b.ロボット打診法
X-2 内部欠陥の試験方法 1.内部欠陥の種類 2.内部欠陥を検出する試験方法 a.赤外線サーモグラフィー法 b.打音法 c.切削抵抗法・改良プルオフ法 d.電磁波レーダ法 e.X線透過法 f.超音波・衝撃弾性波による方法 3.変状の種類ごとに適用可能な試験方法
X-3 中性化深さ試験 1.中性化のメカニズム 2.中性化深さの試験 a.JIS A 1152による方法 b.NDIS 3419による方法
X-4 塩害による劣化の試験方法 1.劣化の実態 2.塩害劣化のメカニズム 3.劣化の判定方法 4.塩化物含有量の試験 a.JIS A 1154による方法 b.CTM-17による方法 c.硝酸銀噴霧法 d.近赤外分光法 e.EPMA による方法 f.電磁波レーダによる方法
X-5 凍害による劣化の試験方法 1.劣化の実態 2.劣化のメカニズム 3.劣化の判定方法
X-6 アルカリ骨材反応による劣化の試験方法 1.劣化の実態 2.劣化のメカニズム 3.劣化の判定方法
X-7 硫酸塩侵食(地盤由来)による劣化の試験方法 1.劣化の実態 2.劣化のメカニズム 3.劣化の判定方法
X-8 熱・火害による劣化の試験方法 1.火害調査・診断の概要 2.火害調査の手順 3.診断
X-9 鉄筋の探査方法 1.概要 2.原理と特徴 a.電磁波レーダ法 b.電磁誘導法 3.探査方法 a.非破壊方法 b.はつり調査 4.調査事例
X-10 鉄筋の腐食探知方法 1.概要 2.探知方法 a.自然電位法 b.分極抵抗法
第Y編 非破壊試験による調査の事例
Y-1 建築物の調査事例 1.日本大学生産工学部5号館 2.日本大学生産工学部13号館 3.立川にある壁式RC 造集合住宅 4.横浜の小学校 5.高強度コンクリート 6. 日本大学生産工学部10号館 7. イタリア国宝・飛行船格納庫
Y-2 土木構造物の調査事例 A.検査への適用事例 1.構造物の概要と試験位置 2.かぶりの検査 3.強度の検査 B.診断への適用例 1.診断の概要 2.調査結果 3.診断結果
資料:コンクリート構造物関連NDIS
|
|
|