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書籍詳細
 
川の技術のフロント
辻本哲郎監修/河川環境管理財団編
A4・174頁 / 2750円
発行年月日 : 2007年8月
ISBN : 978-4-7655-1718-8
 

内容紹介
河川工学に関わる技術は,社会基盤整備の進展と相まって飛躍的に向上してきた。川を取り巻く環境は激変しており,ニーズに応じた新たな技術開発が求められている.現在河川技術の最前線で何が行われているのか,総勢52名の専門研究・技術者がその内容を紹介。河川技術の広がりや川に対する新しい発見をし,川に関する研究や仕事に魅力を感じてもらうことを目的に編まれた。
 
目次
Chapter 1 川と技術
  1.1 川の技術とその変化要因
  1.2 今日の川の課題
     ・河川形態の規定要因

Chapter 2 測る・知る
  2.1 豪雨を捉える
     ・ドップラーレーダと偏波レーダ
     ・レーダ雨量計全国合成システム
     ・全球降水観測計画(GPM)
  2.2 地形・地中を測る
     ・高分解能衛星データ
     ・GPSによる測量
     ・航空レーザ測量
     ・地上からのレーザプロファイラ
     ・マルチビーム測量(水中測量)
     ・地下探査
  2.3 流れを測る
     ・ADCPによる三次元流速の観測
     ・ATENASによる流量観測
     ・飛行機による洪水時の流速観測
     ・PIVによる流速観測
  2.4 土砂移動を測る
     ・ダムや平野を「枡」に見立て,山から河川に供給される土砂を量る
     ・洗掘センサ
     ・河岸侵食を測る
     ・年代測定技術を用いた堆積環境調査
     ・流砂量観測
     ・土砂移動量を知る
     ・マイクロチップによる河床砂利の移動観測
     ・土砂はどのように動くのか?
  2.5 水質を測る
     ・バイオアッセイ
     ・内分泌攪乱物質と河川生態
     ・リモセンによる水質測定
     ・自動連続観測
     ・安定同位体比を用いて水質の由来を知る
     ・新しい水質指標
  2.6 生態系を知る
     ・テレメトリを用いた生物の位置,行動の同時追跡技術
     ・安定同位体比分析を用いた食物網の構造把握
     ・遺伝子を計る
     ・実験河川により生態系を知る

Chapter 3 予測する
  3.1 降雨を予測する
     ・衛星を用いた降雨予測(GFAS)
     ・地球環境変化による世界の降雨予測
     ・地球環境変化による流域の降雨予測
     ・短時間降雨予測手法
  3.2 水量変化を予測する
     ・分布型モデルによる洪水予測
     ・水循環解析による1年間の水量予測
  3.3 流れの変化を予測する
     ・洪水時の河川水位・流速解析
   ・破堤氾濫シミュレーション
     ・内・外水複合氾濫シミュレーション
   ・粒子法による流れの解析
     ・地下街を含む流れの解析
  3.4 土砂動態を予測する
     ・流域全体の土砂動態予測
     ・ダム貯水池の堆積土砂の予測
  3.5 地形変化を予測する
     ・河床変動シミュレーション
     ・千代田実験水路での地形変化観察
     ・現地実験(常願寺川)
  3.6 水質変化を予測する
     ・ダム貯水池における水環境解析
     ・汽水域における水環境解析
  3.7 環境変化を予測する
     ・生態系評価モデルによる評価(IFIM,HEP)
     ・河原での植物と洪水のせめぎ合いを計算する

Chapter 4 改善する
  4.1 洪水流出を制御する
     ・降雨予測と連動したダム操作
     ・都市における洪水の制御
  4.2 土砂の流れを改善する
     ・ダムにおける排砂技術
  4.3 水質を改善する
     ・オゾンを用いた浄化
     ・逆浸透膜を用いた浄化
     ・ダム貯水池における水質改善
     ・礫間浄化と植生浄化
  4.4 生態系を改善する
     ・河道改変による自然再生
     ・フラッシュ放流による人工攪乱試験
     ・堰による水位調節
     ・河口での干潟再生
      ・霞ヶ浦湖岸植生の復元
     ・堤防の植生管理

Chapter 5 説明する
  5.1 河川情報データベース
  5.2 景観シミュレータ
  5.3 水中映像を組み合わせた展示空間におけるハビタットの創出
  5.4 インターネットによる情報配信
     ・ワークショップによる説明
参考資料
  資料-1 川の管理区分について
  資料-2 関連行政組織
  資料-3 日本の水制技術の変遷−何が技術を動かすか
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