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都市の緑はどうあるべきか |
−東京緑地計画の考察から− |
真田純子著 |
A5・206頁 / 3520円 発行年月日 : 2007年2月 ISBN : 978-4-7655-1713-3 |
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【美本ございません】 「緑」には環境改善の役割が期待され,1970年代初めには法制化も行われ,都市内の緑地の確保や緑化が義務づけらました。しかし,その中で「緑」は無条件に良いものと見なされ,いかに増やすかといった量的側面だけが課題となっています。本書は,実現しなかった「東京緑地計画」の考察を通じて,緑は単に存在すれば意義があるのではなく,その自然の楽しみ,行楽の楽しみ,また風景として捉えることの重要さを論考します。
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序章 都市の緑 本書のねらい 東京緑地計画とは 本書の構成
第一章 緑地をめぐるふたつの考えかた 都市計画の中の緑地 「自然」の必要性からみた緑地
第二章 景園地計画 1 景園地計画の概要 景園地計画とは 景園地の定義 2 パークシステムと郊外の緑地 アメリカのパークシステム パークシステムの日本への伝播とその解釈 都市外公園の役割とあり方 3 景園地計画の作成 計画地の立地 計画案の作成 神奈川県の対応 東京府の対応 千葉県の対応 4 景園地の区域選定 史蹟名勝天然紀念物との関係 「風景地」という基準との関係 地形的特徴について 5 まとめ
第三章 環状緑地帯計画 1 環状緑地帯計画の概要 都市計画史における環状緑地帯計画の位置づけ グリーンベルトの解釈 環状緑地帯の立地と形状 2 環状緑地帯計画作成の経緯 東京緑地計画協議会の計画作成経緯 環状景園地の概要 東京緑地計画協議会における緑地の意味の変化 3 状緑地帯、環状景園地の区域の特性 計画図の比較 4 まとめ
第四章 保健道路計画 1 保健道路の概要 保健道路計画とは 東京保健道路計画と行楽道路追加計画の関係 保健道路の明文化された目的 2 保健道路と北村徳太郎 ドイツの沿岸開放政策 北村徳太郎の沿岸開放、沿岸道路に関する考え 3 設計・配置・解説から見る保健道路の計画理念 設計から見る保健道路の計画理念 配置から見る保健道路の計画理念 路線別の解説から見る保健道路の計画理念 青年徒歩旅行との関係 4 まとめ
第五章 行楽と風景 1 北村徳太郎の行楽地観、風景観 行楽地観 風景術について 2 行楽における風景観 風景の新しい楽しみ方 東京緑地計画における風景観
あとがき
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