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花岡利幸著 |
A5・442頁 / 5170円 発行年月日 : 2006年9月 ISBN : 4-7655-1709-8 |
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著者の実体験による甲府都市圏における地域計画,都市計画,交通計画,観光計画に関する11の事例をとおして,まちづくりを成功に導くための要件や手法などを具体的に述べる。1部「総論編」は,地方都市,まちづくりの計画の2つの章を立て,基本的な地域の枠組みを整理、まちづくりの基本生活圏単位が地方都市圏であることを示し、まちづくりの概念規定、ポイント、問題点などを整理するとともに観光地づくりの基本事項などを述べた。第2部「実践編」は,地方都市の構築,拠点地域の開発整備,中山間地域の開発整備に関する8つの章を立て、まちづくりの実際を詳述。
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まえがき
第I部 総論編
第1章 地方都市 1.1 地方圏の都市が地方都市 1.1.1 国土の姿 1.1.2 国土からみた地方都市 1.1.3 国土の変貌 1.2 地方圏の地方都市圏が地方都市 1.2.1 地域の枠組み 1.2.2 地域から見た地方都市
第2章 まちづくりと計画 2.1 まちづくり 2.1.1 まちづくりの概念 2.1.2 まちづくりの計画 2.2 まちづくりの変遷 2.2.1 まちづくりの誕生 2.2.2 まちづくりの変遷 2.2.3 まちづくりの問題点とその解決策 2.3 計画の構成 2.3.1 計画の種類 2.3.2 計画のステップ 2.3.3 計画の問題点とその解決策 2.3.4 個別計画からのまちづくり−戦略的地域計画− 2.4 地域資源と観光地づくり 2.4.1 資 源 2.4.2 観光地
第II部 実践編
第1編 地方都市の交通計画と地域振興
第3章 モータリゼーションと高速交通対応 【事例1 山梨県新山梨環状道路(1990)】 3.1 予備知識 3.1.1 はじめに 3.1.2 戦後の道路計画 3.1.3 都市間道路の建設 3.2 地方都市ワイドの道路の計画 3.2.1 地方都市内道路 3.2.2 ヴィジョン先行型道路計画 3.2.3 甲府地方都市の将来像 3.2.4 将来交通体系のあり方 3.2.5 地方都市ワイドの交通計画についてのまとめ 3.3 環状道路の計画 3.3.1 環状道路の基本計画 3.3.2 環状道路の個別計画 3.4 まとめ
第4章 地域文化交流の原動力となる観光振興計画 【事例2 山梨県観光基本計画(1980)】 【事例3 早川町観光基本計画(1984)】 【事例4 旧河口湖町五感観光のまちづくり(1989)】 4.1 予備知識 4.1.1 はじめに 4.1.2 時代背景 4.2 県レベルの観光基本計画 事例2 山梨県観光基本計画(1980) 4.2.1 地域主体の計画へのアプローチ 4.2.2 観光基本計画の策定 4.2.3 観光基本計画の実施 4.2.4 地域振興に果たした観光基本計画の役割 4.3 観光振興のまちづくり 事例3 早川町観光基本計画(1984) 4.3.1 早川町の概要 4.3.2 町観光基本計画の策定とその実行 4.4 ハーブからのまちづくり 事例4 旧河口湖町五感観光のまちづくり(1989) 4.4.1 ハーブまでの河口湖観光 4.4.2 ハーブによるまちづくり 4.4.3 住民参加を基盤とした観光地づくりへの試み 4.4.4 観光政策の展開
第2編 地方都市の拠点地域開発整備
第5章 総合計画の評価から始めるまちづくり 【事例5 旧櫛形町アメニティタウン構想と第3次総合計画(1984)】 5.1 予備認識 5.1.1 はじめに 5.1.2 基本構想と総合計画 5.1.3 総合計画の一般体系 5.1.4 わが国自治体の評価システムの現状 5.1.5 基本構想を実現する個別事業 5.2 アメニティタウン構想に基づく第3次総合計画の構造 5.2.1 アメニティタウン計画 5.2.2 アメニティタウン計画と総合計画の関係 5.2.3 基本構想と個別事業の構想計画 5.2.4 櫛形町アメニティタウン計画が果たした役割 5.3 アメニティタウン構想 5.3.1 アメニティタウン構想づくり 5.3.2 アメニティタウン構想の内容の再編 5.4 アメニティタウン構想の総合計画への反映 5.4.1 アメニティタウン構想の達成率 5.4.2 個別事業の成果 5.5 第4次総合計画へ向けて
第6章 土地区画整理事業を戦略とするまちづくり 【事例6 旧玉穂町医大南部土地区画整理事業(1996)】 6.1 予備知識 6.1.1 はじめに 6.1.2 都市計画関連用語 6.2 環状道路の計画と連携したまちづくり展開 6.2.1 新市街地開発事業 6.2.2 医大南部土地区画整理事業 6.3 組織構成と機能 6.3.1 メインシステム−玉穂町の明日を考える会− 6.3.2 サブシステム 6.3.3 事業化組織の考察 6.4 新市街地整備における総合性の確保 6.4.1 新市街地整備の必要性と条件 6.4.2 街区形成(空間的枠組み) 6.4.3 総合的な市街地整備の内容 6.5 導入手法,資金調達,および妥当性の確保 6.5.1 公管金方式による地域投資および補助金の導入 6.5.2 飛び換地手法の導入/土地利用の誘導
第7章 行政,住民とNPO協働のまちづくり 【事例7 旧石和町スコレー都市石和(1987)】 【事例8 旧石和町ウッドデッキのまちづくり(2004)】 7.1 予備知識 7.1.1 はじめに 7.1.2 西ドイツの旅から明日の石和町を考える 7.1.3 温泉掘削と管理 7.1.4 石和温泉郷まちづくりの歩み 7.2 近津用水環境整備(景観形成)事業 事例8 旧石和町ウッドデッキのまちづくり(2004) 7.2.1 さくら温泉通り会と再開発の動き 7.2.2 事業化の経緯 7.2.3 技術提案書にみる近津用水環境整備 7.3 新しいまちづくりの試み−NPOのまちづくりへの機能− 7.3.1 石和町におけるまちづくりの実践 7.3.2 新しいまちづくりの試み−協働のまちづくりに向けて−
補章 中心市街地の活性化について 1. はじめに 2. 甲府中心市街地空洞化の実態 3. 関係者の努力 4. 甲府中心市街地再生へ向けてのまちづくり 5. 住民参加,協働,役割分担について−松本市における中心市街地でのまちづくり事例−
第3編 地方都市の中山間地域開発整備
第8章 歴史文化公園・信仰とやすらぎの里づくり 【事例9 早川町赤沢宿街並み保存計画(1983)】 8.1 予備知識 8.1.1 はじめに 8.1.2 赤沢地区の概要 8.1.3 過疎化とUターン 8.2 まちづくり組織と計画・実行 8.2.1 まちづくり組織 8.2.2 赤沢の景観計画 8.2.3 まちづくりにおける縦横の動き 8.2.4 まちづくりの展開 8.3 行政(町,県,国)を動かす 8.3.1 最初の県歴史文化公園指定 8.3.2 実施計画のプロセス 8.3.3 下水道計画とその実施 8.4 まとめ 8.4.1 まちづくりの技法的側面 8.4.2 その後の赤沢
第9章 南アルプス登山基地の山里づくり 【事例10 旧芦安村登山教室からのまちづくり(1999)】 9.1 予備知識 9.1.1 はじめに 9.1.2 南アルプスの資源開発と登山の歴史 9.1.3 山岳文化ボランティア集団「NPO芦安ファンクラブ」 9.2 芦安村将来計画(中間報告書) 9.2.1 南アルプス国立公園北部の保全,利用について−奥山分科会 9.2.2 登山基地のまちづくり−山里分科会 9.3 まちづくりの実践 9.3.1 登山教室開催からの出発 9.3.2 南アルプス芦安山岳館建設と山岳文化活動の展開 9.4 協働のまちづくり 9.4.1 まちづくりに果たすNPO機能の条件 9.4.2 南アルプス林道のマイカー規制と施設管理 9.4.3 南アルプス登山基地のまちづくりへ向けて
第10章 都会と田舎を結ぶ里づくり 【事例11 旧長坂町下条地区の田舎暮らし里づくり(2001)】 10.1 田舎暮らし 10.1.1 はじめに 10.1.2 田舎回帰/逆都市化現象 10.1.3 田舎暮らしの実態 10.2 都会と田舎を結ぶまちづくり−旧長坂町下条地区の試み− 10.2.1 中山間地域振興の模索 10.2.2 里づくり研究会 10.2.3 長坂町下条地区での取り組み経過 10.2.4 まとめ 10.2.5 条 例
あとがき 索 引
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