gihodo shuppan
HOME 新刊案内 ジャンル別書籍 購入案内 会社案内 お問い合せ
書籍詳細
 
地盤液状化の物理と評価・対策技術
吉見吉昭・福武毅芳著
A5・344頁 / 4400円
発行年月日 : 2005年10月
ISBN : 978-4-7655-1693-8
 

内容紹介
液状化や側方流動のメカニズムを最新の知見で解説し,液状化地盤に構造物を設計するための解析技術のノウハウを提示。液状化の周辺分野の知識も平易かつ体系的にまとめ,解析法は簡易法から詳細解析まで記述してあるので,実務者にも研究者にも理解しやすいものになっている。また,実験,構成式,解析にあたっては,地盤工学・構造工学の専門家間の相互理解を深めるよう心がけるとともに,図,コラム,脚注,付録などを多く用い丁寧な解説を施しているので,読者の理解を大いに助けるだろう。
 
目次
第1章 序論

第2章 地震動の種類と液状化のメカニズム
2.1 地盤の動的非線形問題のいろいろと地震波
2.2 土質材料(粒状体)の特徴
2.3 液状化発生のメカニズム
2.4 上向き浸透流によるボイリング
2.5 せん断による液状化
2.6 有効応力がゼロとなった後のせん断ひずみのメカニズム

第3章 土の非線形特性と地盤応答
3.1 土の動的非線形特性
3.2 土の減衰と地盤の減衰
3.3 軟弱地盤/液状化地盤の応答:入力レベルと応答倍率(増幅率)

第4章 繰返しせん断による液状化発生の要因
4.1 繰返しせん断試験方法
4.2 振動数(ひずみ速度)の影響
4.3 拘束圧と密度の影響
4.4 供試体の体積変化および変形拘束の影響
4.5 土の種類・粒度分布・塑性指数の影響
4.6 応力〜ひずみ履歴の影響
4.7 試料の作製方法および乱れの影響
4.8 繰り返し荷重波形の不規則性の影響
4.9 せん断応力逆転の程度および多方向せん断の影響
4.10 海洋波の影響

第5章 土の動的非線形特性のモデル化――土の構成式(復元力特性)
5.1 構成式の種類と特徴
5.2 三次元応力〜ひずみマトリックスの例
5.3 計算例
5.4 震動問題における構成式のモデル化に関する注意点

第6章 地盤の動的解析方法と解析事例
6.1 等価線形解析
6.2 逐次非線形解析
6.3 等価線形解析と逐次非線形解析の比較
6.4 等価線形解析による液状化シミュレーション
6.5 有効応力解析
6.6 解析手法の違いによる結果の比較
6.7 有効応力解析による種々の解析事例
6.8 二次元解析の適用限界と三次元解析の利点

第7章 地震時の水平成層地盤の液状化
7.1 実例
7.2 液状化発生の予測法
7.3 間隙水圧の蓄積および消散過程
7.4 2層地盤の液状化
7.5 液状化による水平砂地盤の沈下

第8章 液状化地盤における構造物の挙動
8.1 重量構造物の沈下・傾斜
8.2 液状化層の免震効果
8.3 杭基礎の挙動
8.4 埋設物の挙動

第9章 水際線・不整形地盤の液状化と地盤変形(側方流動)
9.1 液状化後の地盤の残留変形
9.2 液状化後の砂質土の特性
9.3 液状化後の地盤の変形と予測
9.4 残留変形が杭基礎に及ぼす影響
9.5 側方流動時の杭基礎の設計法

第10章 液状化対策と液状化地盤における耐震設計
10.1 地盤の液状化抵抗を増加させる対策
10.2 不飽和化・排水による対策
10.3 締固め工法と排水工法の比較
10.4 構造物を用いる対策
10.5 地盤・基礎免震工法
10.6 低層建物の対策
10.7 側方流動対策

付録
付録T 液状化が発生した主な地震(1964年以降)
付録U 三軸試験におけるひずみと応力
付録V 波動(方程式)と振動(方程式)
付録W 連続体力学の基礎知識
付録X 構造物と地盤の動的相互作用
Copyright