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清宮理著 |
A5・266頁 / 3960円 発行年月日 : 2003年12月 ISBN : 4-7655-1656-3 |
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構造設計法はすでに完成された技術とみる向きもあるが,現実には時代の要請に従って変貌し,常に新しい知見や感覚がとり入れて進歩している.また,価値観の多様化と新技術の開発により,従来の設計法とは異なる性能設計的な手法が求められている.本書では,構造形式や使用材料ごと,あるいは学問体系ごとにまとめられている設計体系や基準類に共通する基本事項を整理し,その背景にある考え方等を説明し,構造設計の全般を一通り解説する.将来構造設計に関係する学生のテキスト,若手技術者,技術士試験受験者の参考書.
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第1章 構造設計の概要 1.1 土木構造物の種類 土木構造物の概要/土木構造物の特徴 1.2 構造部材と構成材料 構成材料/構成部材 1.3 構造設計での主要な考慮事項 構造設計に与える要因/主要な基準類と基準の考え方/設計指針 1.4 構造設計法の流れ 構造物ができるまで/構造詳細設計の手順 1.5 構造設計法の概要 構造設計の主要項目/不確定要因/現象のばらつき 1.6 設計耐用年数
第2章 構造物の破壊 2.1 構造系での破壊 剛体としての破壊/構造物ごとの破壊状況/破壊の時間的状況 2.2 部材での破壊
第3章 設計法の種類 3.1 概要 構造設計の理念/許容応力度設計法/終局強度設計法/信頼性設計での考え方/限界状態設計法 3.2 許容応力度設計法 3.3 限界状態設計法 終局限界状態/使用限界状態/疲労限界状態 3.4 信頼性設計 理論的背景/性能関数/安全性指標の考え方/信頼性設計での部分安全係数の考え方
第4章 荷重 4.1 荷重の分類 4.2 荷重の組合せ 4.3 各種荷重 4.4 橋梁での荷重 荷重の分類/橋梁上部工(桁と床版部分)に作用する車両荷重/T荷重/L荷重/活荷重の動的効果/橋梁の桁のせん断振動と曲げ振動/鉄道橋での活荷重 4.5 地中構造物での荷重 地中構造物に作用する荷重/カルバートに作用する鉛直土圧/水平土圧/地震時土圧 4.6 海洋構造物への荷重 波荷重/船の接岸力/潮流力/動水圧/氷荷重/内部土圧 4.7 最大荷重 起こりうる自然災害/背景となる統計量/再現期間と再現期待値/極値統計での分布形/極値統計の方法 4.8 衝撃荷重 衝突現象/衝突荷重の設計/衝撃応答
第5章 材料の性質 5.1 コンクリートの力学的性質 5.2 鋼材の力学的性質 5.3 塑性モーメントと降伏条件
第6章 構造モデル 6.1 構造物のモデル化 モデル化の概要/二次元モデルと三次元モデル/線形と非線形 6.2 構造部材のモデル化 部材のモデル/境界条件,固定条件/ 6.3 材料のモデル化 6.4 弾性床上の梁
第7章 部材の計算法 7.1 鉄筋コンクリート部材 鉄筋コンクリート構造の概要/曲げ耐荷力/せん断耐荷力 7.2 鋼部材 鋼部材の特徴/座屈/組合せ応力/溶接/ボルト接合/鋼材の腐食と防食 7.3 合成構造 合成部材の概要/曲げとせん断耐力/ずれ止め
第8章 計算例 8.1 梁部材での計算例 許容応力度法による計算例/限界状態設計法による計算例 8.2 橋梁上部工での計算例 8.3 海洋構造物の版の計算例
第9章 構造設計での意思決定 9.1 ヘイズの理論 9.2 期待総建設費
第10章 構造景観設計 10.1 景観の概要 10.2 景観設計の流れ 10.3 橋梁での景観の考え方
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