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和田安彦・三浦浩之著 |
A5・156頁 / 2750円 発行年月日 : 2003年7月 ISBN : 4-7655-1652-0 |
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市民にとって本当に望ましい水環境とはいかなるものか,市民が望む水環境をつくり出すためにはどうすればよいのか,関係技術者だけでなく,水環境の問題に関心のある一般の読者にも読まれるよう,わかりやすく解説する書.水供給・処理システムや河川空間の整備などのあり方,それらに対する市民の意識や評価を探る手法,市民の意見,要望を反映させる方策等について,事例も交えて具体的に論じている.
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1.市民合意形成と市民参加,エコデザイン 1.1 これからの公共事業 住民投票/『河川法』の改正/『都市計画法』の改正 1.2 ハブリック・インホルブメント ハブリック・インホルブメント/ハブリック・インホルブメントの意義/ハブリック・インホルブメントの形態/ハブリック・インホルブメントの問題点/ハブリック・インホルブメントの活用 1.3 公共事業の価値判断 1.4 エコデザイン
2.上水道での高度浄水導入に対する市民の意識と評価 2.1 大阪府での高度浄水導入 高度浄水導入の背景/高度浄水処理水の水質評価 2.2 高度浄水導入直後の評価 調査概要/高度浄水導入による水道水,家庭用浄水器,市販の水に対する意識変化/水道水への満足感を高める方法/CVM評価/まとめ 2.3 高度浄水導入1年後の評価 水道水に対する意識・評価/家庭用浄水器の使用状況変化,市販の水の購入状況変化と評価 2.4 転入者の高度浄水に対する評価 転入者の水道水に対する意識と評価/転入状況の違いによる評価の差 2.5 市民の評価に対応した上水道サービス 事業に関する情報提供/給水システムの違いに起因する水道水評価の差異/水源水質の改善/将来的な水供給システムの姿/まとめ
3.市民の視点からの都市水供給システムの再生 3.1 阪神地域の水供給システムが抱えている根本的な問題点 3.2 都市水供給システムをどう見直すのか 3.3 寝屋川市民の現行の水供給システムに対する評価 3.4 寝屋川市域での都市水供給システム再生手法 3.5 水供給システム再生手法に対する市民の評価 事業の必要性の評価/支払い意志額による評価 3.6 環境インパクト評価 高度浄水導入/都市内水資源活用/下水処理水の放流先移設/ペットボトルによる飲料水供給/環境負荷算出結果 3.7 都市水供給システム再生にかかるコスト 3.8 エコデザインによる都市水供給システム再生の評価 エコデザインによる都市水供給システム再生の評価/エコデザインでの総合価値評価の方法/AHP法による各評価要素の重み付け 3.9 市民の求める都市水供給システムのエコデザイン総合価値評価
4.市街地にある河川の環境空間としての市民の評価 4.1 都市河川と市民 4.2 市民参画手法としてのパブリック・インボルブメント パブリック・インボルブメント/パブリック・インボルブメントの意義/市民参画の形態 4.3 都市内河川に対する市民の評価 厳しい環境下にある都市中小河川/対象河川の概況/アンケート調査の概要/河川の現状に対する評価/河川に対するイメージ/河川に対する意識の形成要因解析 4.4 河川空間の状況による河川に対する評価の違い 各ゾーンでの評価/関心度および利用頻度・利用目的/魅力/利用しない理由/河川への要望/実際の水質とイメージの評価/ゾーンの特徴と市民の意識の関係 4.5 市民の欲している情報と提供手段 望まれる情報/情報提供の方法 4.6 まとめ
5.市民の求める河川水辺環境の整備 5.1 住民意識調査をもとにした大正川改善方法の検討 5.2 事業効果予測 流量予測/水質予測/生息生物の変化予測 5.3 CVMアンケート調査の概要 CVMとは/アンケート概要/アンケート調査内容の作成にあたっての注意点,工夫 5.4 事業に対する住民の支払い意志額 調査概要/支払い意志額の算出/属性による支払い意志額の特徴 5.5 来訪頻度の増加量の定量 5.6 まとめ
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