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日本材料学会編 |
A5・276頁 / 3300円 発行年月日 : 2002年3月 ISBN : 4-7655-1628-8 |
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ロックメカニクス(岩盤力学,岩石力学,岩の力学)の入門書.半期講義用として過不足のないものとすべく,編集委員会が検討を重ねて記述内容をしぼり込み,まとめた書で,基本から応用までをコンパクトにバランス良く解説した大学学部・高専向き教科書である.具体的には,岩盤力学の基礎理論,岩盤の工学的特性,調査・計測および評価・解析手法に関する基礎事項を解説し,さらに,岩盤不連続性の評価・解析や,岩盤構造物の設計に関する最新の研究成果,新たな視点なども交えつつ,応用としての設計・施工にも触れている.関連分野の若手技術者の参考書としても好個の一書.
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性 4.1 岩石の力学的性質の特徴 4.2 岩石の力学的性質 変形特性/強度/密度,間隙に関する性質/その他の性質/軟岩の性質 4.3 岩石の力学試験法 圧縮試験/引張試験/せん断試験/その他の力学試験法 4.4 岩石の変形と破壊 脆性破壊とその機構/脆性材料の破壊理論/脆性−延性転移と延性破壊/クリープと応力緩和
第5章 岩盤の力学特性と評価 5.1 岩盤の特徴 5.2 岩盤不連続面の調査 不連続面の分類/調査と計測/記載方法 5.3 岩盤の力学試験法 原位置岩盤変形試験/原位置岩盤せん断試験 5.4 岩盤の評価と分類 分類の目的と意義/分類の方法/日本の岩盤分類
第6章 岩盤不連続性の評価と不連続性岩盤の力学 6.1 単一岩盤不連続面の力学特性評価 変形特性/強度特性/ラフネス(粗さ)と変形・強度特性の関係 6.2 不連続性岩盤の力学と解析概要 力学理論の体系/不連続性岩盤の力学,その展望 6.3 不連続性岩盤の力学と解析各論 キーブロック理論によるトンネル壁面の安定性評価/損傷力学理論/クラックテンソル理論/補遺:ベクトルおよびテンソルの総和規約と内積・外積
第7章 岩盤の水理特性 7.1 岩盤内の地下水の性質 水みちの幾何学的情報/代表的規模/階層的構造 7.2 透水試験 ルジオン試験/湧水圧試験/クロスホール透水試験 7.3 岩盤浸透流の解析 単一不連続面内の流れ/連続体モデル/不連続面ネットワークモデル 7.4 岩盤浸透流の新しい解析手法
第8章 岩盤構造物の設計論 8.1 構造物の設計とは 8.2 現状の岩盤構造物設計手法 データベースに基づく概略設計/解析に基づく詳細設計 8.3 現状の維持管理手法 8.4 新たな設計体系 構造物の性能規定,安定性評価/費用−便益解析/環境影響評価 8.5 設計法の将来像
第9章 トンネル 9.1 トンネル技術の現状 9.2 トンネルの調査,設計,施工 掘削問題の基本的考え方/調査,設計,施工の流れ/地山の調査と評価/事前設計/計測管理と情報化施工/補助工法/施工例 9.3 トンネルの維持管理 維持管理の背景と考え方/変状現象と変状原因/検査・診断技術/対策工
第10章 地下空洞 10.1 地下空間利用の現状 10.2 地下空洞建設の歴史と現状 10.3 地下空洞の調査,設計,施工 調査/設計/施工/計測管理と情報化施工/施工例
第11章 大型構造物 11.1 ダム基礎 ダムの機能/構造型式と技術概史/基礎岩盤の評価と設計/基礎岩盤の管理と計測 11.2 長大橋梁基礎 構造型式/基礎岩盤の調査/基礎岩盤の評価と分類/基礎の設計/施工例 11.3 原子力発電所基礎 考え方/基礎岩盤の調査/基礎岩盤の評価と分類/岩盤物性値の取得/基礎岩盤の安定性評価
第12章 岩盤斜面 12.1 岩盤斜面の崩壊形態 崩落現象/すべりによる崩壊/トップリング崩壊/バックリング崩壊 12.2 岩盤斜面崩壊の要因 素因/誘因 12.3 極限平衡解析 平面すべり/くさびすべり 12.4 掘削のり面の設計 調査/設計 12.5 掘削のり面の維持管理 基本/方法/維持管理における着眼点
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