|
コンクリートの水密性とコンクリート構造物の水密性設計 |
|
村田二郎著 |
A5・160頁 / 3850円 発行年月日 : 2002年5月 ISBN : 4-7655-1623-7 |
|
|
|
著者のライフワークともいえる「コンクリートとその水密性」について,総合的に論じた書.コンクリート中の水の流れのメカニズム,浸透流,透過流の解析方法,透水試験方法,さまざまな要因が水密性に及ぼす影響等について解説するとともに,コンクリート構造物の水密性を高めるための設計法を提示する.
|
|
|
|
第1章 コンクリート中の水の流れ 1.1 コンクリート中の水みち 1.2 コンクリート中の水の流れの分類 加圧透過流/加圧浸透流/毛管浸透流
第2章 コンクリート中の水の流れの法則とコンクリートの水密性を表す諸係数 2.1 加圧浸透流 加圧透過流/浸透水量比 2.2 ダルシー浸透流 2.2.1 ダルシー浸透モデルによる解析 2.2.2 実験による検証 水圧の大きさと平均浸透深さの関係/水圧を加えた時間と平均浸透深さの関係 2.3 浸透拡散流 2.3.1 高圧浸透モデルによる解析 2.3.2 実験による検証 先端水圧について/水圧を加えた時間と平均浸透深さの関係/拡散係数の計算 2.3.3 低レイノルズ数浸透モデルの適用の可能性 2.4 透水係数と浸透係数および拡散係数の関係 理論的考察/実験による検討/R.P.Khatriらの研究 2.5 毛管浸透流 2.5.1 鉛直上向き毛細管浸透モデルによる解析 2.5.2 鉛直下向き浸透および水平浸透の場合 2.5.3 コンクリートの毛管浸透性 最終浸透高さ/毛管浸透係数
第3章 コンクリートの透水試験方法 3.1 概説 3.2 アウトプット方法 標準的な方法/中空円筒形供試体を用いる方法 3.3 インプット方法 浸透深さ方法/ISO国際規格試験方法[加圧浸透深さ試験方法]/JIS A 1404[建築用セメント防水剤]に規定されている方法 3.4 毛管浸透試験方法 鉛直上向き毛管浸透試験方法[越川・荻原の方法]/RELEM暫定基準の方法
第4章 各種要因がコンクリートの水密性に及ぼす影響 4.1 コンクリート材料の影響 4.1.1 セメントの種類および粉末度の影響 セメントの種類/セメントの粉末度 4.1.2 骨材の形状,寸法および種類の影響 粗骨材の形状および寸法/軽量骨材 4.1.3 化学混和剤の影響 AE剤,AE減水剤および高性能AE減水剤/特殊な化学混和剤 4.1.4 主な混和材の影響 フライアッシュ/高炉スラグ微粉末/シリカフューム 4.1.5 膨張材 膨張コンクリートの水密性/膨張コンクリートによるひび割れ制御 4.2 コンクリートの配合の影響 4.2.1 水セメント比の影響 4.2.2 粗骨材の最大寸法の影響 4.2.3 空気量の影響 4.3 コンクリートの施工方法の影響 4.3.1 打込み温度および養生温度の影響 4.3.2 気中曝露の影響 サウジアラビアにおける実験/スウェーデンにおける実験 4.3.3 打継目の水密性
第5章 現場コンクリートの水密性 5.1 概説 5.2 大型平板試験体(擬似現場コンクリート)から採取したコアによる検討 5.2.1 材料,配合および試験方法 使用材料の主な特性/コンクリートの配合/大型平板試験体および標準供試体の作製/透水試験方法 5.2.2 コンクリートのスランプおよび分離低減剤の影響に関する実験 5.2.3 軽量骨材コンクリートに関する実験 5.3 構造物から採取したコアによる現場コンクリートの水密性の検討 5.3.1 鉄筋コンクリート建屋外の地中はりに関する実験 5.3.2 大型コンクリートブロックに関する実験
第6章 コンクリート構造物の水密性設計 6.1 概説 6.2 土木学会コンクリート標準示方書に示されている方法 6.2.1 ひび割れの照査 6.2.2 健全部のコンクリートの水密性の照査 6.3 加圧浸透流の浸透深さによる水密コンクリート部材厚さの照査 6.4 限界透過水量によるコンクリートの水密性の照査 6.5 水密構造 6.5.1 構造設計一般 6.5.2 排水工および防水工 排水工または防水工の設置/各種防水材
付録 拡散係数の換算表について
|
|
|