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鋼材倶楽部編 |
A5・222頁 / 3740円 発行年月日 : 2001年10月 ISBN : 4-7655-1621-0 |
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【出荷までに1週間程度お時間を頂く場合がございます】 腐食の基礎知識から防食法別あるいは部位別・腐食環境別の各種防食技術,維持管理に欠かせない知識などを,Q&A形式で簡潔,平易に提供する入門書.旧建設省土木研究所が1984年から5か年計画で行った研究「防食等による海洋構造物の耐久性向上技術の開発」,土木研究所と鋼材倶楽部ほか2者との共同研究「海洋構造物の耐久性向上技術に関する研究」とその継続研究「海洋構造物の耐久性向上技術に関する共同研究」の成果,駿河湾の大井川沖に設置された「海洋技術総合研究施設」において行われた海中部から海上大気部までの暴露試験から得られた多くのデータ,および土木研究所が蓄積してきた研究成果,鋼材倶楽部等が公表している知見などに基づいてまとめられている.カラー口絵5ページ.
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1.腐食・防食全般 本書の内容 1.1 腐食の基礎 鉄はどうしてさびる?/海洋での腐食のしやすさ/環境と鋼材腐食の特徴/注意すべき腐食要因/局部腐食の原因と防止法/異種金属接触腐食とは?/生物付着の影響 1.2 腐食防止(防食) 防食法の種類/重防食被覆の種類と特徴/各種防食仕様の期待耐用年数とコスト/防食仕様/各防食仕様の耐用年数/超長期防食設計の具体例/腐食しろ 1.3 溶接と腐食 溶接部の腐食/現地での溶接施工 2.塗装 2.1 塗装一般 海上橋の塗装仕様の変遷/塗膜の防食メカニズム/橋梁の防食塗装の特徴/防食塗装設計の考え方/塗料の有害物質は?/橋梁のカラーデザイン 2.2 塗料と塗装仕様 ジンクリッチペイント/高耐久性塗料/海中で塗装できる塗料/新規機能性塗料/環境対応型塗料/飛沫帯や干満帯に適した塗装系/塗装仕様の種類/塗装の将来 2.3 施工と維持管理 現地での塗装方法/海上大気部での塗装施工管理/素地調整の種類/塗装時に下地に付着した塩分の影響と判定方法/塗装された鋼材の運搬・架設時の注意事項/塗装費用 2.4 塗膜の寿命 塗膜の劣化機構/塗膜寿命に影響する要因/素地調整の塗膜寿命に与える影響/塗膜の寿命/色相による耐候性
3.重防食 3.1 有機系 3.1.1 材料と特性 ポリエチレンとウレタンエラストマーの有機ライニング/ペトロラタムライニング工法の特徴と適用例/重防食被覆製品の継手部の防食/重防食鋼管杭・鋼管矢板と鋼矢板の被覆厚さは?/重防食被覆製品の色は? 3.1.2 耐久性 重防食被覆の耐久性/重防食被覆製品の腐食は? 3.1.3 現地施工 現地での重防食被覆製品の施工上の留意点/現地での重防食被覆製品の切断,剥離,溶接上の留意点 3.2 無機系 3.2.1 防食原理 無機系防食法/金属被覆の防食効果/金属被覆材や有機ライニング材の接合部の防食処理/金属被覆の異種金属接触腐食対策 3.2.2 材料と特性 高耐食性の金属や合金/海洋で使用可能なステンレス鋼と耐食性/モネルとキュプロニッケル/チタンの耐食性/チタンの耐食性をさらに向上させる方法/高耐食性金属や合金が海水で起こす特異な腐食/ステンレス鋼やチタンへの塗装
4.電気防食 4.1 防食原理 電気防食法の原理と適用条件/電気防食法の防食電位/防食電流密度/エレクトロコーティング 4.2 適用対象 電気防食で耐食性金属のすきま腐食や孔食を防ぐ/電気防食と塗装の複合防食 4.3 施工・維持管理 電気防食の施工方法/電気防食の防食性能の確認方法と留意点
5.維持管理 5.1 維持管理全般 防食の点検方法と留意点/補修時期の判定方法/海洋鋼構造物の余寿命予測/干満帯以浅の補修方法とその耐久性/腐食評価調査方法/腐食モニタリング/防食工事の安全・環境対策に関する法令・指針 5.2 塗装の保守・点検・維持管理 塗膜の早期異常劣化/塗膜の調査・点検方法/塗膜の塗替え時期の判定/塗替え方法 5.3 重防食(有機&金属系)の補修 重防食被覆製品の損傷部の補修方法/重防食被覆製品の水中での補修方法/金属系防食被覆の補修方法
6.促進試験・暴露試験 防食材料の室内促進試験法/塗膜の性能評価方法/海洋暴露試験場および暴露試験データ
Coffee Break 鋼材の組織,加工ひずみと腐食の関係/潮流や流砂による鋼材の摩耗腐食/微生物腐食/LCCと防食設計/コンクリートの塗装/超厚膜型塗料/被覆防食に用いる固定治具について/チタン溶射被膜電極を用いた電気防食工法/防食電位と照合電極の関係/防食工事における潜水作業の心得
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