構造解析の基礎と応用 −線形・非線形解析および有限要素法− Ａ．Ｇｈａｌｉ，Ａ．Ｍ．Ｎｅｖｉｌｌｅ・川上洵著／川上洵・樫福浄・山根隆志監訳 A5・532頁 / 8800円 発行年月日 : 2001年2月 ISBN : 978-4-7655-1617-4 【美本ございません】 【出荷までに1週間程度お時間を頂く場合がございます】 さまざまな構造問題に対して，速やかに最適な解析法を見出せる力を養えるよう，さまざまに配慮され，まとめられたテキスト．基礎的な方程式の誘導は，できるだけ省略を避けて記述するなど，各種解析法をていねいに解説するとともに，応用については，コンピュータ使用を前提とした実用的な方法等も含め，実務をふまえて具体的に解説している．さらに，習熟度を深めるよう，例題のほか，多数の演習問題（解答は巻末）も設けている．なお，コンクリート構造物の時間依存性応力解析と非線形解析に，とくに一章ずつあてられているが，これは日本版のみである．   第1章　応力法 不静定次数／重ね合せの原理／応力法概要／たわみ性マトリックス／環境の影響／種々の荷重に対する解析／解析手順／3連モーメント式／連続梁・骨組構造物に作用する活荷重 第2章　変位法 自由度／変位法概要／剛性マトリックス／種々の荷重に対する解析／環境の影響／骨組構造物の解析手順／節点変位の影響 第3章　応力法と変位法の利用 たわみ性マトリックスと剛性マトリックスの関係／応力法・変位法の選択／梁部材の剛性マトリックス／剛性マトリックスの圧縮／たわみ性・剛性マトリックスの性質／応力法による解析／変位法による解析／非線形温度変化の影響／乾燥収縮とクリープの影響／プレストレスの影響 第4章　ひずみエネルギーと仮想仕事 ひずみエネルギー／補エネルギーと補仕事／仮想仕事の原理／単位荷重と単位変位の理論／仮想仕事の変換／仮想仕事による変位計算／応力法による変位算出／不静定構造物の変位／仮想仕事の原理により計算する場合の積分／トラスの変形／梁・骨組構造の変形／ベッティの定理とマックスウェルの定理／ベッティの定理を用いた力と変位の変換／剛性マトリックスとたわみ性マトリックスの変換／ポテンシャルエネルギー 第5章　軸力の曲げ剛性への影響 軸力を受ける梁部材の剛性／軸圧縮・軸引張の影響／軸力の一般的取扱い／修正部材端回転剛性／固定端モーメント／角柱部材に対する修正固定端モーメント／骨組の弾性安定／モーメント分配法による骨組の座屈荷重計算 第6章　有限要素法 変位法5Stepの適用／弾性基礎方程式／変位補間／変位ベース要素の剛性・応力マトリックス／要素荷重ベクトル／全ポテンシャルエネルギー最小化による要素マトリックス誘導／形状関数誘導／収束条件／収束に関するパッチテスト／一定ひずみ三角形要素／節点力 第7章　有限要素法の応用 アイソパラメトリック要素／要素の近似／ラグランジェ補間／2次・3次のアイソパラメトリック要素の形状関数／長方形平面要素の等価荷重ベクトル／三角形平面応力・平面ひずみ要素／三角形平面曲げ要素／数値積分／平面要素の組合せとしてのシェル／回転体／帯板要素・角柱要素／ハイブリッド有限要素 第8章　コンピュータを利用した骨組解析 部材の局所座標／バンド幅／入力データ／部材の局所座標軸の方向余弦／部材剛性マトリックス／座標変換マトリックス／全体座標に関する部材剛性マトリックス／剛性マトリックスと荷重ベクトルの作成／変位拘束条件と支点反力／バンド方程式の解法／部材端力 第9章　コンピュータによる解析の実用的手法 傾斜座標系での変位に対する境界条件／対称構造／変位の拘束／周期対称性／部分構造による解析／平面骨組の塑性解析／変断面部材・曲線部材の剛性マトリックス 第10章　構造振動論 座標と集中質量／コンシステントマスマトリックス／1自由度系の非減衰自由振動／非減衰1自由度系の応答／1自由度系の粘性減衰振動／多自由度系の非減衰自由振動／固有モードの直交性／規準座標／地震に対する応答 第11章　非線形解析 幾何剛性マトリックス／幾何学的非線形の例題／ニュートン・ラプソン法：非線形方程式の解／トラス構造に適用するニュートン・ラプソン法／平面・立体トラス部材の接線剛性マトリックス／非線形座屈／平面骨組部材の接線剛性マトリックス／ニュートン・ラプソン法の平面骨組への適用／三角形膜要素の接線剛性マトリックス／非線形材料で構成される構造物解析／材料非線形解析における反復法 第12章　コンクリート構造物の時間依存性応力解析 コンクリートの応力−ひずみ関係／基礎式／PC鋼材の低減リラクセーション／時間依存性応力とひずみ／ひび割れ発生断面の中立位置／テンションスティフニング／不静定構造物の時間依存性断面力：応力法の適用／時間依存性固定端力／コンピュータによる解析 第13章　コンクリート平面骨組構造の非線形解析 図心を基準軸としない部材／図心を基準軸としない部材の剛性マトリックス／応力−ひずみ関係／ひび割れ部材の接線剛性マトリックス／平均ひずみ・曲率を用いての軸力とモーメントの計算／温度変化に対する荷重項／既知節点変位から部材の荷重項を計算する方法／ニュートン・ラプソン法の応用／断塑性解析