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逆解析の理論と応用 |
−建設実務のグレードアップとコストダウンのために− |
脇田英治著 |
A5・178頁 / 4950円 発行年月日 : 2000年2月 ISBN : 4-7655-1605-9 |
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施工途中の構造物の挙動の観測から設計・施工計画の軌道修正を行う場合など,実際には,逆解析的な手法が用いられることは少なくない.にもかかわらず,逆解析についての研究や適用の歴史は,まだまだ浅い.本書は,逆解析は,設計・施工管理などにおいて何をなしうるのか,どのような問題に有効に適用できるのかから始め,逆解析の理論,考え方を具体的に解説し,適用事例を紹介する書.解析理論の解説は,式の羅列を避け,図版などを示しながら行い,数値解析プログラムを掲載するとともに,そのプログラムリストなどをおさめたCD−ROM(FORTRAN,MATLAB)が付録されている.
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1.逆解析の役割と適用性 1.1 逆解析とは 1.2 逆解析によってできること 1.3 逆解析の適用条件 1.4 逆解析を成功させるコツ 初期値をうまく設定する/よい解析モデル式を選択する/観測誤差を処理する/既知情報は極力利用/解析法の変更/学習データの適切な選択 2.逆解析の種類と概要 2.1 各種解析法の概要と特徴 2.2 解析モデル式の種類と特徴 2.3 最適化手法の概要と特徴 概要/最急降下法/準ニュートン法/ラグランジュの乗数法/逐次2次計画法 2.4 直接定式化法と逆定式化法
3.逆解析の前提となる基本概念 3.1 定常と非定常 3.2 マルコフ過程 3.3 連続系と離散系 3.4 ARMAモデル 3.5 固有値とその利用 3.6 ガウス過程 3.7 ベイズの定理
4.カルマンフィルタによる逆解析 4.1 基礎方程式 4.2 アルゴリズムの誘導 4.3 ARMAモデルによる定式化 4.4 解析例とプログラム 4.5 一般的なモデル式による定式化
5.最小2乗法による逆解析 5.1 最小2乗法の基本概念 5.2 線形最小2乗法と非線形最小2乗法 線形最小2乗法/非線形最小2乗法 5.3 オンライン方式とオフライン方式の関係 5.4 最小2乗法の前提となる4つの条件 5.5 解析例とプログラム(その1) 5.6 解析例とプログラム(その2) 5.7 動的解析への適用 線形解析への適用/非線形解析への適用
6.ニューラルネットワークによる逆解析 6.1 ニューラルネットワークの基本概念 6.2 出力関数 6.3 バックプロパゲーション法 6.4 解析例とプログラム
7.ニューロ・ファジィによる逆解析 7.1 ファジィ推論について 7.2 ニューロ・ファジィの基本概念 7.3 解析アルゴリズム 7.4 解析例とプログラム
8.逆解析モデル式の良否評価法 8.1 AICによる評価法 AICの基本概念とアルゴリズム/解析例とプログラム(その1)/解析例とプログラム(その2) 8.2 ベイズの定理による評価法 予測精度の高いモデルをみつけるには/解析アルゴリズム/解析例 8.3 ダービン・ワトソン検定 基本概念とアルゴリズム 8.4 フラクタル次元による評価 フラクタルの基本概念/フラクタル次元/ネットワークの最適化
9.逆解析の適用例 9.1 山留めの逆解析 9.2 ボックスカルバートの熱特性の逆解析 9.3 補強土盛土斜面の逆解析 9.4 建築物の空調の自動制御 9.5 構造物の損傷位置の同定 浮遊式海洋建築物の解析/複合材料の損傷位置の解析 9.6 コンクリートの中性化深度の推定 9.7 トンネルの変形量の予測 9.8 建築物の振動制御 9.9 深礎工事の逆解析 9.10 近接工事の影響の逆解析
プログラムの使用法について
付録CD−ROM:FORTRAN/MATLABによる解析プログラム・入力データ集[Windows95/98,Macintosh,Unix対応]
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