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地盤環境工学の新しい視点 |
−建設発生土類の有効活用− |
松尾稔・本城勇介編著 |
A5・388頁 / 7480円 発行年月日 : 1999年4月 ISBN : 4-7655-1597-4 |
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【出荷までに1週間程度お時間を頂く場合がございます】 21世紀,地盤環境工学の分野ではどのような技術展開が要請され,また可能となるのか.本書は,建設発生土類についての総合的な技術開発がとりわけ急務であると考える編者らが,そのテーマのもとに,さまざまな角度から取り組んだ研究の成果をとりまとめた書.ここにいう建設発生土類とは,建設発生土,建設汚泥,石炭灰,泥岩,スラグ等を指し,それらの材料特性や,地盤改良・SCP・盛土等への活用について解説するとともに,「建設発生土類有効活用センター」の設置を,ケーススタディとして,その大量使用を前提とした新しい人工島構築工法「干拓盛土工法」を紹介しつつ,提唱している.
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第1章 序論 1.1 歴史的転換期の渦中にある技術と工学 歴史的転換期の認識/社会の中の技術と工学/工学のパラダイム転換 1.2 産業活動と環境保全 人口・エネルギーと環境問題/環境保全活動と環境管理の動き 1.3 研究開発のコンセプトと課題解決の方向 新技術開発に必要な3分野の研究/開発プロジェクトの一般的な進め方/発生土類有効活用のための技術開発の概要 第2章 建設発生土類の現状とその背景 2.1 発生土類の定義・分類と関係基準・法規 2.2 建設副産物 2.3 産業副産物
第3章 材料特性の解明 3.1 新しい建設材料 3.2 泥岩の特性 泥岩の一般的な性質/常滑泥岩粉砕試料の吸水軟化挙動/地盤工学上の課題:常滑泥岩粉砕試料力学的特性と設計への適用 <付録> カムクレイモデルと下負荷面 カムクレイモデル/負荷基準/負荷基準にある粘土の3態/下負荷面カムクレイモデル/粘土の硬化と軟化 3.3 石炭灰改良土 改良の対象土および石炭灰の材料特性/不良土改良のメカニズム/石炭灰を利用した土質改良実験の計画/実験の計画と結果の解析/地盤工学上の課題 3.4 石炭灰固化物 フライアッシュの固化の意義/フライアッシュを造粒する方法/転動造粒機によるフライアッシュの固化と製品化/道路路盤材料としての石炭灰固化物の品質/地盤改良材としての石炭灰固化物の配合設計と品質 3.5 還元スラグ改良土 還元スラグの基礎特性/還元スラグによる改良土/還元スラグの土質改良能力/土質改良材としての課題
第4章 新しい地盤工学分野の創出 4.1 新しい技術開発とその背景 4.2 建設発生土類を活用した地盤改良工法 建設発生土類を活用した地盤改良工法の概念/砂杭施工により発生する過剰間隙水圧と強度増加/技術課題と解決方策/地盤改良効果の室内実験による評価/地盤改良効果の現地による確認/新しい設計法/新しい施工法の検討 4.3 石炭灰固化物のSCP材としての活用 SCP材として求められる性状/実験による環境面への影響検討/埋立造成地盤(砂質地盤)での施工試験/埋立造成地盤(粘性地盤)での施工試験/海底地盤での施工試験/石炭灰固化物のSCP材としての適用性と課題 4.4 還元スラグ混合土の盛土材としての活用 現地盛土試験/還元スラグ混合土の課題
第5章 発生土類を有効活用するためのシステムおよびセンターの提案 5.1 システムおよびセンターの必要性と技術課題 システムおよびセンターの必要性/技術課題 5.2 技術課題解決のための方策 技術課題に対する具体的方策/必要な運用システムとその位置づけ 5.3 有効活用センターの提案 センターの全体組織/建設発生土類に関する情報/センターの運用システム群 5.4 ケーススタディ 中部圏における発生土類利用センター構想/干拓盛土工法による人工島の建設
第6章 将来の展望
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