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堺孝司・堀繁編著 |
B5・140頁 / 5280円 発行年月日 : 1998年1月 ISBN : 4-7655-1584-2 |
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「景観」は,なにかと耳目を集めるわりには,個別に論評される対象という域を出ていない.それは,景観をどうとらえ,どう構造物に具現化し,その妥当性をどう評価するか,という方法論が確立されていないからであろう.本書は,景観についても,構造設計と同じような設計体系を構築しなければならず,またそれはできるとして,工学的システムとしての「景観統合設計」を提案する書である.景観のとらえ方,評価方法などを解説した後,景観統合設計法を具体的に解説し,さらにその有効性をケーススタディによって検証している.
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第1編 景観概論 第1章 景観の成立 1.1 外界の認識手段としての景観 1.2 視点と視対象との関係性 1.3 視点と視点場 1.4 視対象の総合性 第2章 景観の体験 2.1 景観による空間の理解 2.2 三つの景観体験 第3章 景観の判断評価 3.1 景観の判断評価の多様性 3.2 動物としての判断評価 3.3 文化をもとにした判断評価 3.4 学習による景観評価の変化 第2編 景観統合設計 第1章 景観設計の新たな視点 1.1 概説 1.2 社会資本整備の変遷 ローマ時代/イギリス/日本/今後の方向 1.3 景観問題の系譜 地球環境問題/自然保護/日本の景観問題 1.4 景観設計の新たな視点 コンクリート構造物の構造設計/景観設計 第2章 景観統合設計 2.1 概説 2.2 設計の流れ 2.3 各ステージにおける検討内容 設計意図の構築/機能の評価/環境の評価/統合/照査 第3章 ケーススタディ 3.1 概説 3.2 月見橋:小樽市 地域の概要/旧月見橋と現在の月見橋/月見橋の景観統合設計 3.3 南沢トンネル:札幌市 地域の概要/南沢トンネルの景観統合設計 3.4 芸術の森擁壁:札幌市 地域の概要/芸術の森擁壁の景観統合設計
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