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長瀧重義監修 |
A5・238頁 / 4950円 発行年月日 : 1997年11月 ISBN : 4-7655-1583-4 |
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【美本ございません】 ここでいうコンクリートの高性能化とは,強度,流動性,耐久性のどれかを向上させること,あるいはこれらのうちの求められるいくつかを向上させることである.本書は,まず高性能化のメカニズムを明らかにしたうえで,主として各種材料,とりわけ高性能(AE)減水剤,流動化剤,シリカフューム,高炉スラグ微粉末などの混和材料の果たす役割に着目して高強度化,高流動化,高耐久化それぞれの機構や手法を解説し,高性能コンクリートの実用化の現状を紹介するとともに,今後の研究の方向を探っている.
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第1章 高性能コンクリートを目指して
第2章 コンクリートの高性能化への基本原則 2.1 コンクリートの構成要素と性能 2.2 セメントマトリックス相 基本的事項/セメント水和物の種類/ポルトランドセメントクリンカー中の化合物とその水和物/セメントの種類と特徴 2.3 分散粒子 基本的事項/骨材への要求性能/骨材の強度・耐久性 2.4 境界相 2.5 空隙構造 2.6 まとめ
第3章 コンクリートの高性能化のメカニズムと混和材料の役割 3.1 概説 3.2 減水効果による高性能化 減水剤・AE減水剤/高性能減水剤/流動化剤/高性能AE減水剤 3.3 潜在水硬性による高性能化 3.4 ポゾラン反応による高性能化 ポゾラン反応/ポゾラン/ポゾラン反応による高性能化 3.5 高密度化による高性能化 3.6 体積変化制御による高性能化 セメント硬化体の体積変化/膨張反応による制御/自己収縮等の制御 3.7 流動性向上による高性能化 高流動化への歩み/高性能AE減水剤/増粘剤の役割/混和材の役割
第4章 高強度化 4.1 概説 4.2 高強度化へのアプローチ 4.3 減水による高強度発現機構 4.4 高密度化による高強度発現機構 4.5 高強度コンクリートの力学的特性 まえがき/強度/応力-ひずみ曲線およびヤング係数/収縮/クリープ
第5章 高流動化 5.1 概要 5.2 高流動化へのアプローチ 5.3 高流動コンクリートの種類とその特徴 5.4 高流動コンクリートの流動特性評価 流動特性の評価方法/スランプフロー試験による評価/間隙通過性試験による評価
第6章 高耐久化 6.1 概説 6.2 塩害 6.3 中性化 コンクリートの中性化のメカニズム/混和材料が中性化の進行に及ぼす影響/中性化進行速度/混和材料が中性化の進行に及ぼす影響 6.4 透気性 コンクリートの透気性と耐久性の確保/透気係数と拡散係数 6.5 アルカリ骨材反応 6.6 ひび割れ制御による高耐久化
第7章 高性能コンクリートの実用化 7.1 概説 7.2 高強度 高強度杭/高強度プレパックドコンクリート/高強度地下連続壁コンクリート 7.3 高流動コンクリート 概要/実用化の例 7.4 水中不分離性コンクリート 概要/水中不分離性混和剤/水中不分離性コンクリートの性質/水中不分離性コンクリートの施工/実用化の例 7.5 膨張 概説/一般構造物等/膨張セメントコンクリート舗装/水圧鉄管膨張裏込めコンクリート 7.6 高機能化 緑化コンクリート/超遅延剤を用いたコンクリート/超速硬コンクリート 7.7 連続繊維補強材 概説/連続繊維補強材の種類と性質/定着具/コンクリート柱部材の中心軸圧縮耐力/コンクリート部材の曲げ耐力/プレストレストコンクリート部材の曲げ疲労特性/コンクリート部材のせん断耐力 7.8 プレストレストコンクリート舗装 7.9 シリカフュームコンクリート 概説/シリカフュームコンクリートのフレッシュ時の諸特性/シリカフュームコンクリートの硬化後の諸特性/シリカフュームコンクリートの実用例 7.10 フライアッシュコンクリート 7.11 高炉スラグを用いたコンクリートの実用化 7.12 超硬練りコンクリート RCD/RCCP
第8章 コンクリートの高性能化:展望と課題
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