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コンクリート構造物補修ハンドブック編集委員会編 |
A5・558頁 / 12100円 発行年月日 : 1978年11月 ISBN : 4-7655-1023-9 |
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【美本ございません】 戦後,次々に建設されたわが国の各種構造物も,昨今は維持・補修の必要な時期を迎えている.本書は,1編で,建築,橋梁,港湾,ダム,トンネル,鋪装を対象に,様々な変状や事故に応じて計106の補修・補強事例を紹介するとともに,2編1章で変状の調査法(ひびわれ,変位,変形,劣化,PC鋼材の腐食,プレストレス不足,耐力不足)を,2編2章で各種工法(鋼材による補修,樹脂注入,打足し,打直し,プレストレス導入,FRP)を解説し,3編に資料として,計測機器と材料を収録した.
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コンクリート構造物の補修ハンドブック
第I編 各種構造物の補修の補強事例
第1章 建 築
概 説 事 例 事例1 鉄筋コンクリート壁のひびわれ 事例2 集合住宅の最上階戸境壁の八の字ひびわれ 事例3 プレキャストコンクリート板に発生したひびわれ 事例4 プレキャストコンクリート床スラブのひびわれ 事例5 プレキャストコンクリート壁のひびわれ 事例6 プレキャストコンクリート造の基礎梁の垂直ひびわれ(1) 事例7 プレキャストコンクリート造の基礎梁の垂直ひびわれ(2) 事例8 集合住宅の片持スラブの施工不良によるたわみ 事例9 鉄筋コンクリート床スラブのたわみ 事例10 鉄筋コンクリート屋根スラブのひびわれによる雨漏り 事例11 集合住宅の片持スラブのひびわれによる雨漏り 事例12 プレキャストコンクリート屋根スラブの目地からの雨漏り 事例13 経年変化によるプレキャストコンクリート屋根スラブの漏水 事例14 鉄筋コンクリート造外壁の打継部からの漏水 事例15 打放し鉄筋コンクリート外壁の被りコンクリートの剥離 事例16 鉄筋コンクリート床スラブの下端鉄筋の腐食 事例17 集合住宅の鉄筋コンクリート製手摺の固定度不良 事例18 地盤沈下による建物下端の空隙 事例19 不同沈下による建物のひびわれ 事例20 ガス爆発による躯体の損傷(1) 事例21 ガス爆発による躯体の損傷(2) 事例22 火災による建物の損傷 事例23 コンクリート強度不足および型枠早期撤去によるスラブのたわみと耐震性能の不足 事例24 3階建て中学校校舎のひびわれ補修と袖壁の増設による耐震性の改善 事例25 大梁に支柱を設け,かつ耐震壁を増設した2階建て事務所建物 事例26 耐震性能不足による壁の増設 事例27 耐震性能不良による柱の帯板補強 事例28 耐震補強のために柱に鉄板を巻いた建物 事例29 学校の初期凍害によるコンクリートの硬化不良 事例30 集合住宅の片持スラブの施工不良による折損 事例31 プレキャストコンクリート造外壁のコンクリートの剥離 事例32 集合住宅の鉄筋コンクリート手摺笠木および尾垂れの脱落 事例33 コンクリートのひびわれによるタイルの剥離 事例34 コンクリートサイロのひびわれ
第2章 橋 梁
概 説 事 例 事例1 施工不良による主桁コンクリートの断面欠損 事例2 荷重作用増大に対する主桁の鋼板圧着による補強 事例3 荷重作用増大(拡幅)による主桁および床版の補強 事例4 単純桁に中間橋脚を増設することをこよる設計耐力の向上 事例5 凍害を受けた鉄筋コンクリート桁の補修 事例6 RC桁スラブ張出し部の鉄筋配置不良によるひびわれ 事例7 PC箱桁の腹部における水平方向ひびわれ 事例8 PC箱桁の上スラブに発生したひびわれ 事例9 PC I桁の横締め鋼棒の破断 事例10 支承機能の劣化によるPC桁の桁端のひびわれ 事例11 火災を受けたPC桁 事例12 スラブの耐力不足による橋軸直角方向の曲げひびわれ(中間橋の増設) 事例13 スラブの耐力不足による橋軸直角方向の曲げひびわれ(鋼板圧着) 事例14 桟橋形式道路の床版に生じたせん断ひびわれ 事例15 施工不良による床版の破損 事例16 支持桁の剛性不足による床版の橋軸方向ひびわれ 事例17 コンクリートゲルバ一桁ヒンジ部の補修 事例18 シューの配置不良による滑り面での隙間の発生 事例19 ドライパッキングが変状を起したシュー座 事例20 ラーメン高架橋桁座の補修 事例21 非対称橋台・翼壁の補修 事例22 逆L形橋脚のひびわれ 事例23 橋脚の洗掘による安全度の低下 事例24 凍結融解作用による橋脚コンクリートの材質劣化 事例25 荷重作用増大(拡幅)に対する下部構造コンクリート打足し 事例26 施工不良によるコンクリートの強度低下 事例27 地震によりひびわれの生じた杭 事例28 地盤沈下による橋脚の変状 事例29 支持力不足による橋台の移動 事例30 地盤沈下によるカルバートのひびわれ(1) 事例31 地盤沈下によるカルバートのひびわれ(2) 事例32 基礎の沈下によるラーメン高架橋の変状 事例33 火災を受けたラーメン高架橋の補修 事例34 逆L形ラーメン橋脚のひびわれ 事例35 柱のひびわれ 事例36 土砂崩壊を受けてひびわれの発生したコンクリートアーチ 事例37 大ぎい片特部を有するラーメン橋の騒音の振動防止
第3章 港湾構造物
概 説 事 例 事例1 施工中のRC桟橋上部工のひびわれ 事例2 RC桟橋上部工のひびわれ 事例3 RC桟橋上部工の劣化とプレパックドコンクリートによる補修 事例4 運搬中のRCケーソン吊筋付近の破損 事例5 岸壁の船舶衝突による破損 事例6 桟橋の沈下による機能低下 事例7 岸壁矢板背面の裏込め材の吸いだしによるエプロンの沈下 事例8 矢板前面の洗掘とエプロンの陥没 事例9 コンクリート製車止めの破損 事例10 異常波浪と船舶衝突による防波堤の破損 事例11 異常波浪による防波堤の滑動 事例12 コンクリートブロック防波堤の異常波浪による破損
第4章 ダ ム
概 説 事 例 事例1 凍害を受けた重力ダムのプレパックドコンクリートによる補修 事例2 重力ダムの改修および漏水等に対する補修 事例3 凍害を受けた中空重力ダムのPC版による補修 事例4 プレパックドコンクリートによる取水ダムの漏水補修 事例5 重力ダムの嵩上げ(工事中断後の打足し) 事例6 重力ダムのPCケーブルによる補強(シェルファダム) 事例7 重力ダムの計画変更による嵩上げ(マラードッホダム)
第5章トンネル
概 説 事 例 事例1 凍結による覆工の変状 事例2 覆工表面と目地モルタルの風化による漏水 事例3 覆工ひびわれの内巻き,吹付け,ロックボルトによる補修 事例4 膨張性土庄によるトンネルの変状 事例5 風化性地質の斜面地形下のトンネルの変状 事例6 トンネル坑口の変状とその対策 事例7 地滑り地帯の土被りの薄いトンネルの変状 事例8 煤煙による覆工の劣化 事例9 斜面地帯崩壊抑止工の設計施工 事例10 トンネルの崩壊と復旧計画
第6章 舗 装
概 説 事 例 事例1 プラスチックひびわれの補修 事例2 拘束ひびわれの補修 事例3 隅角部ひびわれの補修 事例4 縦方向ひびわれの補修 事例5 空港コンクリート舗装膨張目地の補修 事例6 空港コンクリート舗装版の補修 事例7 千歳空港滑走路の補修 事例8 岩国水上飛行場斜路舗装の補修
第II編 調査法と各種補修・補強工法
第1章 構造物変状の調査法
1.1 コンクリートのひびわれ 1.1.1 ひびわれの調査 概要/調査項目/測定方法/判定 1.1.2 ひびわれ幅の測定 概要/方法・手段/判定 1.1.3 ひびわれ進行の測定 概要/方法・手段/判定 1.1.4 載荷によるひびわれ開閉の測定 概要/方法の手段/判定 1.1.5 ひびわれからの漏水の検査 概要/方法・手段/判定 1.2 構造物の変位・変形 1.2.1 変位の変形の測定 概要/方法e手段/判定 1.2.2 ひびわれ発生箇所の検査 概要/対象/変位9変形による構造物のひびわれの例/方法・手段/判定 1.2.3 鉄筋のはつり出しによる応力測定 概要/方法・手段/判定 1.3 コンクリートの劣化 1.3.1 コンクリートの中性化深さの測定 1.3.2 コンクリートの劣化調査 凍害による劣化/海水の作用による劣化/火災による劣化/ひびわれによる劣化/化学的作用による劣化 1.3.3 コンクリートの非破壊検査 テストハンマ法/超音波方法 1.3.4 コンクリートのコアによる試験 1.3.5 コンクリートの分析 1.4 鉄筋の腐食 1.4.1 概要 1.4.2 錆によるコンクリートの変色の調査 1.4.3 錆による腐食程度の調査 1.4.4 鉄筋はつり出しによる応力測定銘 1.5 PC鋼材の腐食 1.5.1 概要 1.5.2 ひびわれの調査 施工時のひびわれ/施工後のひびわれ 1.5.3 放射線透過によるグラウトの調査 1.5.4 PC鋼材の熱影響の調査 1.6 プレストレス不足 1.6.1 載荷試験 1.6.2 PC鋼材はつり出し切断による引張応力の測定 1.7 構造物の耐力不足 1.7.1 設計計算による照査(コンクリートの有効断面の測定) 概要/方法・手段/耐力の判定 1.7.2 載荷試験 概要/方法・手段/判定 1.7.3 振動試験(橋梁下部構造) 概要/対象構造物/振動試験/記録の整理/判定
第2章 各種補修・補強工法
2.1 樹脂注入 2.1.1 概要 2.1.2 樹脂 一般的性質/注入樹脂に要求される性質 2.1.3 施工 準備工/パイプ取付けおよびシール/樹脂混合/樹脂注入/養生/仕上げ/検査 2.1.4 樹脂注入効果 2.2 鋼材による補修 2.2.1 鋼製縦桁増設 2.2.2 鋼板接着工法 概要/適用上および設計上の留意点/施工の手順および留意点 2.2.3 アンカーエ法 2.3 打換え,打足し 2.3.4 打換えによる補修 全面的な打換え/部分的な打換え/プレハブ床版による置換え 2.3.2 打足しによる補修 2.4 プレストレス 2.4.1 プレストレスによる補修,補強の特徴 2.4.2 プレストレスによる補修,補強の適用 2.4.3 プレストレス補修,補強用の機材 2.4.4 プレストレスによる補修,補強の設計法 2.5 FRP 2.5.1 概要 2.5.2 FRP構成材料の性質 2.5.3 FRPの性質 2.5.4 設計 応力-ひずみ関係/異方性/剛性の低いこと/特性値のばらつき/安全率の設定 2.5.5 補修あるいは補強設計
第III編 資 料
第1章 計測機器
1.1 コンクリートの表面硬度の測定 (1)シュミットハンマN型 (2)シュミットハンマNR型 (3)シュミットハンマP型 (4)シュミットハンマPT型 (5)シュミットハンマL型 (6)シュミットハンマM型 (7)フランクハンマ (8)アインベッグハンマ (9)ウィリアムズピストル (10)シンピハンマ (11)スピットピン (12)ウィンザープロープ 1.2 コンクリートの埋込ボルトの引抜き力の測定 (1)Vo1fの方法 (2)坂 静雄の方法 (3)Malhotraの方法 (4)吉田徳次郎の方法 1.3 コンクリートのコアの採取 (1)簡易コアドリルCE-74型 (2)コアドリルTC-226型 1.4 共鳴振動によるコンクリートの動弾性係数,動せん断弾性係数,動ポアソン比および対数減衰率の測定 (1)ヤング率測定器 MIN-1101型 (2)共振法ヤング率測定器 KH-711型 (3)動弾性係数測定装置CH-48型 (4)動的弾性諸係数および対数減衰率測定器MIN-1102型 (5)ソノメータ 1.5 打撃による衝撃波速度の測定 (1)Longらの方法 (2)ソニックタイマMIN-1120型 1.6 超音波パルス速度の測定 (1)PUNDIT (2)ニューウルトラソニスコープMIN-3335 型 (3)ニューウルトラソニスコープMIN-1105-71型 (4)精密級ウルトラソニスコープMIN-1105-11型 (5)超音波法非破壊試験器KH-751型 1.7 放射線による構造物内部の診断 (1)ウェステル300S型 (2)ベータトロンBI-20型 (3)γ線照射装置 1.8 電磁気的方法による構造物内部の診断 (1)パコメータPQ-120型 (2)ミニサーチ2型 1.9 ひずみの測定 1.9.1 機械的ひずみ計 (1)マルテンスひずみ計 (2)タッカーマンひずみ言1気 (3)オクイゼンひずみ計 (4)フーゲンベルガーひずみ計 (5)CEJひずみ計 (6)ペリーひずみ計 (7)ホイツトモアひずみ計 (8)コンタクト式ひずみ計 (9)コンパレータ 1.9.2 電気式ひずみ計 (1)電気抵抗線ひずみ計 (2)電気抵抗線ひずみ計のインジケータ (3)カールソン型ひずみ計 (4)半導体ひずみ計 (5)その他の電気式ひずみ計 1.10 たわみおよび変位の測定 1.10.1 たわみ計 (1)機械的たわみ計 (2)電気式たわみ計 1.10.2 変位計 1.11 振動および衝撃の測定
第2章 補修用材料
2.1 補修用材料に要求される特性 2.2 無機質材料 2.2.1 ポルトランドセメント 2.2.2 急硬性セメント 2.2 3 微粉末セメント 2.2.4 アルミナセメント 2.2.5 膨張混和材 2.2.6 水ガラス 2.2.7 ベントナイト 2.3 有機質材料 2.3.1 セメント混和剤 2.3.2 アスファルト 2.3.3 ポリマー系セメント混和材 2.3.4 レジンコンクリート用樹脂 2.3.5 コンクリート舎浸(塗装)用樹脂 2.3.6 ひびわれ注入用樹脂 2.3.7 接着剤
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