gihodo shuppan
HOME 新刊案内 ジャンル別書籍 購入案内 会社案内 お問い合せ
書籍詳細
 
液体クロマトグラフィーを使いこなす
−その基礎と計算力−
松下至著
A5・146頁 / 2200円
発行年月日 : 2013年5月
ISBN : 978-4-7655-0397-6
 

内容紹介
液体クロマトグラフは,大学の研究室,企業の研究所で研究目的に有効に活用されている。クロマトグラフィーは,1903年,ポーランドのM.S.Tswettによって開発された分離技法である。その当時としては画期的な着想によるものであったため理解されにくく,そして周辺機器も未発達であったため研究には活用されなかったが,時代が近年の科学社会に至り,クロマトグラフィーは大変有効な技法として発展し,今日の自然科学分野,生命科学分野における研究にはなくてはならない技法,装置となった。本書は、クロマトグラフィーを使いこなすために必要な知識や技術を丁寧にまとめた。
 
目次
1. 液体クロマトグラフィーの原理図と分離原理
 1.1 液体クロマトグラフィーのフロー図と装置
 1.2 操作法
 1.3 分離の基礎

2. クロマトグラフィーの分離メカニズム
 2.1 クロマトグラフィーの種類
 2.2 よく活用されているクロマトグラフィーの分離原理
 2.3 イオン交換クロマトグラフィー
 2.4 正確な充填剤のイオン交換容量を測定する方法
 2.5 アフィニティクロマトグラフィー
 2.6 イオン対クロマトグラフィー

3. 液体クロマトグラフィーに使用する溶離液作製法
 3.1 溶離液の作製法
 3.2 試料と溶離液との関係
 3.3 溶離液の正確な作製に必要な濃度計算法
 3.4 溶液の溶解度
 3.5 濃度の表示
 3.6 濃度の換算方法
 3.7 溶離液の保管方法
 3.8 溶離液の劣化阻止工夫

4. 分配クロマトグラフィーでの分離メカニズムを理解するための実験
 4.1 実験課題1 フラッシュクロマトグラフィー(ODSカラム)による食物色素の分離
 4.2 実験課題2 ODSカラムによる安息香酸類の分離
 4.3 ユキノシタの分離実験

5. カラムの評価法
 5.1 クロマトグラムの計算法
 5.2 具体的なカラムの検証
 5.3 カラム劣化度の5つの要因
 5.4 ODSカラムの選択
 5.5 カラムのスケールアップの計算法
 5.6 カラムクロマトグラフィーのカラム温度と流速の関係

6. HPLCの検出器
 6.1 紫外吸収検出器
 6.2 屈折率検出器
 6.3 電気伝導度検出器
 6.4 蛍光検出器
 6.5 フォトダイオードアレイ検出器(DAD)
 6.6 残留農薬の分析(除草剤クロルフェノキシ)
 6.7 検出器不調の際のチェックシート

7. クロマト装置に必要な知識
 7.1 ポンプ
 7.2 注入器
 7.3 検出器
 7.4 脱気装置
 7.5 恒温装置(カラム恒温槽)
 7.6 データ処理装置あるいは記録計
 7.7 フラクションコレクタ
 7.8 装置の設置
 7.9 HPLCのポンプ関連のメンテナンス
 7.10 オートサンプラ(インジェクタ)
 7.11 HPLCの脱気装置
 7.12 記録計(レコーダ)のメンテナンス
 7.13 カラムの温度設定に関して

8. クロマトグラムを理解するための基礎知識
 8.1 クロマトグラフィーの開発者Tswettの実施した分離実験
 8.2 分配クロマトグラフィーの分離メカニズム

9. HPLCによる分子量測定法
 9.1 カラムクロマトグラフィー
 9.2 サイズ排除クロマトグラフィーの種類
 9.3 数平均分子量Mn

10. 化学と数学と物理の知識
 10.1 比例計算
 10.2 logとルートの計算
 10.3 検量線の作成法
 10.4 パーセント濃度とppm
 10.5 体積、面積、比重
 10.6 溶液の溶解度
 10.7 検量線のグラフ
 10.8 有効数字について
 10.9 収率計算法

各章問題の解
索引
Copyright