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西村久著 |
A5・388頁 / 5170円 発行年月日 : 2003年5月 ISBN : 4-7655-0392-5 |
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固体電子論の基礎的な部分を正確に理解し,専門的な研究領域へと進むための素養を身につけるための入門テキスト.基礎的な理論構成を,わかりやすく説明するとともに,基礎的計算法についても,多くの具体例を示しながらていねいに解説している.大学・高専向き教科書・参考書として最適.
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第1章 序論 1.1 固体内の電子系 1.2 Hartree−Fock方程式 Fock方程式/Hartree方程式 1.3 電子相関 第2章 バンド理論 2.1 完全結晶 2.2 Blochの定理 2.3 Bloch波,エネルギー・バンド 2.4 Wannier関数 2.5 自由電子からの近似 2.6 束縛電子からの近似 2.7 Wigner−Seitzの方法 2.8 電流期待値,有効質量 2.9 金属,絶縁体の分類
第3章 金属の自由電子模型51 3.1 平面波,状態密度 3.2 自由電子系の基底状態 3.3 Fermi−Dirac分布 3.4 縮退したFermi気体 3.5 電子比熱 3.6 Pauli常磁性 3.7 Thomas−Fermiの誘電遮蔽 3.8 電気伝導 3.9 熱伝導 3.10 Hall効果
第4章 半導体の電子物性 4.1 半導体の電子構造 4.2 半導体の電子分布 4.3 電気伝導 電気伝導度/キャリアーの拡散/Hall効果/散乱の機構 4.4 浅い不純物準位 Si,Geのバンド構造/有効質量理論 4.5 不純物伝導 低濃度型(絶縁体型)/高濃度型(金属型)
第5章 電気伝導の運動論的方法 5.1 Boltzmann方程式 5.2 衝突時間と電気伝導度 5.3 Wiedemann−Franzの法則 5.4 磁場の効果 5.5 格子振動 5.6 電子・フォノン相互作用 5.7 Boltzmann−Bloch方程式 5.8 変分原理に基づく計算法
第6章 グリーン関数の方法 6.1 2時間グリーン関数 運動方程式/時間相関関数/スペクトル表示 6.2 線形応答理論 電気伝導度/誘電関数/動的帯磁率 6.3 温度グリーン関数 スペクトル表示/摂動論/不純物散乱(ダイヤグラム法)/残留抵抗
第7章 電子相関 7.1 電子ガス模型 ハミルトニアン/基底状態のエネルギー/相関エネルギー 7.2 誘電応答 自己無撞着場(SCF)の方法/誘電関数の公式の計算(ダイヤグラム法)/プラズマ波/静的誘電遮蔽 7.3 Hubbard模型 Hubbardハミルトニアン/Mott−Hubbard転移
第8章 Anderson局在 8.1 不規則系の電子過程 Anderson模型/移動度端/可変領域ホッピング 8.2 スケーリング理論 8.3 弱局在の摂動論 2次元電子系 8.4 電子間相互作用の効果 8.5 弱局在領域における磁気抵抗
第9章 磁場中の伝導電子 9.1 磁場中の自由電子(古典論) サイクロトロン運動/直交電場によるドリフト/ハミルトニアン/ゲージ変換 9.2 磁場中の自由電子(量子論) ゲージ不変性/Landau量子化/Landau準位の縮重度/軌道量子化と磁束量子化/Aharonov−Bohm効果/対称ゲージでの固有値問題 9.3 弱局在領域における磁気的相互作用 磁気伝導度/スピン軌道相互作用/不規則系におけるAharonov−Bohm効果
第10章 量子Hall効果 10.1 2次元電子系 通常のHall効果/Si−MOSFETの反転層/GaAs−AlGaAsヘテロ構造 10.2 整数量子Hall効果 Hallコンダクタンスの量子化/整数効果のLaughlin理論(ゲージ論)/抵抗標準と微細構造定数 10.3 分数量子Hall効果 実験事実/非圧縮性量子流体/素励起(分数電荷)/準粒子(準空孔)流体の階層構造
付録A 第2量子化 調和振動子/Fermi粒子(1自由度の場合)/多自由度系/力学量の第2量子化表現 付録B 統計演算子 古典統計力学/統計演算子 参考書
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